【自分らしく輝く美の創造】【20卒】コーセーの研究開発職の本選考体験記 No.7427（京都大学大学院/女性）（2019/7/12公開）

あなたの特徴を表すキャッチフレーズを2つ挙げ、それぞれを裏付けるエピソードと合わせて教えて下さい。（５００×２）/あなたがKOSEの研究に足りないと思う点を挙げ、入社後ご自身がそれをどう変えていきたいかを教えて下さい。（５００）/あなたの知的好奇心が刺激されたできごとについて、それを表現する画像をアップロードしその理由を記述してください。（３００）

インターンシップや本選考のＥＳ過去数年分から、ＫＯＳＥが志望者のＥＳに求めていることを分析しながら回答を作った。あまり固くなりすぎず、個性を文章からアピールするよう心掛けた。

特にＷＥＢテストに向けた勉強はしていませんでしたが、早めからインターンシップの選考等に参加し、本番の数をこなしていたおかげで特に困ることはありませんでした。

玉手箱

何の試験なのか情報がなかったため、特に対策しませんでした。解けていないと言っていた学生が多かったので、気負う必要はないと思います。

化学（20分程度）、研究概要記述（20分程度）でした。化学はＡ４1枚程度で問題数は多くなく、ごく問題や簡単な計算問題でした。化粧品の研究開発の素養となるような、油脂に関する問題で、そのあたりを勉強したことがある方にとっては全く難しくありません。

ＧＤで人柄を見て頂いていたので、初めから和やかな雰囲気で面接は進みました。自然体で会話することができたこと、そして志望動機やＫＯＳＥの強み、弱みといった点で面接官に深くうなずいていただけ、共感を得られたことが通過のためのポイントであったように思います。それから、10分間という短い時間の中で普通に受け答えしているだけでは、個性や熱意を十分にアピールすることはできないと思います。私の場合は身振り手振りを交えながらわかりやすく伝えるようにということと、自分なりの化粧品に対する熱い思いがあったので、それを存分に伝えられたことがよかったと思います。一次面談会でも結構絞られていた印象なので、一歩抜きんでるような個性を一つ持っていきましょう。

一緒に働きたいと思ってもらえるように、楽しく会話することを心掛けた。10分ほどと気軽な面談なので、個性を分析し、それが出るような回答を心掛けるとよいと思います。

好きなもの・ことについて1分程度で説明してください。

私は子供の頃から高い所に登ることが好きで、平均台やジャングルジムに登ったり、飛行機から遠くなっていく街を眺めるのが大好きでした。今では、全国のタワーにのぼりスタンプを集めるスタンプラリーに参加しています。今回はぜひ、そのスタンプラリー、私もやってみたい！と面接官の方に思っていただけるのを目標にお話したいと思います。高い所に登ることの魅力は、まずそこから見える景色です。遠くのビルや山まで見え、普段と違う目線から街を一望すると非日常感を手軽に味わうことができます。また、街が違えば暮らしも違い、道路や車、人通りなどの街の様子を、いろいろなタワーに登って比べるのもとても楽しいです。加えて、ビルから見える窓の明かりや、車の渋滞など、一人一人の人が今街で生き、街の景色を創り出していることを目の当たりにすると、自分が社会の一員であるとともに人と助け合って生きていることを実感して胸が熱くなり、「明日からまた頑張ろう」と思えるのです。今回のお話で、「ちょっと登ってみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。

〇〇（同業他社）でも選考を進まれているとのことですが、〇〇ではなくＫＯＳＥを志望する理由を教えてください。

〇〇は消費者のボーダーレス化に着目し、ジェンダーレスなデザインや、ターゲットとなる年齢層の幅広い商品を展開しています。それに対し、ＫＯＳＥはひとりひとりの女性らしさを支えるインディビジュアルブランドを多数展開し、消費者がわくわくするような世界観を生み出しています。ボーダーレスというのは理想ではありますが、「自分の女性（男性）という個性を楽しむ」体験を消費者に提供できるのは御社ではないかと考え、またその理念に共感し、志望しています。また、研究者発信の商品が多数あり主体的に提案できる環境がある点、使い心地にこだわる商品が多数ありそれに関わる研究に携わることのできる点にも魅力を感じています。自分の言葉で同業他社との違いを説明できることは必要不可欠だと思います。

海外の人目線で、日本がこれからもっと良くなればいいなと思うこと

主張ができることはもちろんですが、みんなが話せる明るい雰囲気を作ること、一人一人の意見に耳を傾け端的に整理しアイディアにつなげることが大切だと思います。特に、人の意見を聞いていい所と悪い所を分析し、自分の意見と組み合わせて更に良い意見を持ち出せたことがよかったと思います。議論をぐいぐい引っ張るというよりは、自然と議論や雑談の中心にいるようなリーダーになった結果、通過することができました。実際、よくまとめていたと面談ではフィードバックを頂けました。また、普段の生活において感じていること、特にもっとこういう商品・サービスがあればいいなと思うアイディアは、どんどん発言しました。それによって、普段から物事を深く考える姿勢や観察眼などもアピールできたように思います。

一人一人様々な質問をされるので、事前準備はあまり生かされませんでした。過去数年間も、変わった質問が多くあったそうなので、その時々の機転と人柄が問われます。ただ、普段から自分の行動の理由を理解するよう努めたり、社会に対して自分なりの意見を持ったりと、深く考えて行動することを心掛けていればそれが生かされる設問がいくつもありました。あとは、人柄、相性だと思います。自分の弱みをさらけ出せるなど、素直さも必要だと思います。

笑って下さったり、こちらの返答をよく聞きながら深堀してくださったりするので、気持ちよく面接を受けることができます。部門長面談ということで緊張はしますが、堅くなりすぎず素の自分で臨みました。

平成で一番すごいと思う発明品

オルビスの「ディフェンセラ」という商品です。この商品は、特定保健用食品として初めて美容効果に関するヘルスクレームが認められた商品で、スキンケアを「飲む」という画期的な生活スタイルを人々に提案しました。私は食の機能性に大変興味を持っており、大学でも専門的に学んでまいりました。その中で機能性食品市場がこれからも発展していくためには、様々なヘルスクレームを持つ商品を開発していくことで、個々人の要求や身体的特性に合わせた食を提供することが大切だと考えています。そのような点において、このディフェンセラは機能性食品の新たな可能性を広げた、画期的な発明だと思います。また、美容と食の関係は、疾病と食の関係よりもまだまだ消費者に深く理解されていない状況の中で、食が美に繋がることを社会に改めて示したことにおいても、大変意義深い発明だと思います。

大学時代の苦手な科目は何ですか

微分積分学です。私は勉強する際、この知識がどのように活かせるのかという応用の分野に興味を持つ性格であるため、何の役に立つかよくわからないまま基礎の数学を学ぶことが苦手でした。また、大学受験程度の数学まではストーリー立てて理解しクイズを解くように楽しめていたのですが、公式の導き方を淡々と説明される大学の講義にあまり興味が持てず、結果的には単位を取るので精いっぱいで理解が進みませんでした。しかし、今現在研究に取り組む中で、なぜを突き詰めていくことの重要性を改めて実感しています。答えをすぐに求めるとその時の応用はできても、物事の原理を深く理解していなければ、その「なぜ」を自分自身で考えることができなくなることに気付きました。

企業を深く理解できているかということと、笑ったり、怒ったり、感情を素直に表現できる人間性が求められているように感じました。短い時間の中で、能力よりも想いと人柄が見られていると感じました。

社員の方でも普段はいることのできないような役員用の会議室に通されるため、嫌でも緊張してしまいます。ただ、面接官の内半分とは二次面接でお会いしており、よく笑ってくださいました。また、控室でも社員の方が和ませようとたくさん話しかけてくださいます。

ＫＯＳＥが今のリソースを使い新しい事業に挑戦するとしたら、どのような分野がいいと思うか

高架効能やデザインだけではなく、「使い心地」にこだわった商品が多く、それがＫＯＳＥのアイデンティティであると思います。それを活かして、着心地・履き心地にこだわったスポーツウェアやシューズのブランドを立ち上げ、トータルビューティーに貢献することができるのではないかと考えています。正直良い回答ではなかったと思います。違う設問で似たようなことを話してしまっていたので、もう一つ何か意見を言ってほしそうでした。「化粧品での溶解技術を医療分野へ応用する」といった回答が最も多く、他になにかありませんかと問われていました。最終面接まで残っているのならば、強み、弱みを分析したうえである程度自分の意見は皆さん持っていると思いますが、それを複数考え出せるような、柔軟さと考えの幅広さが必要だと思います。

ＫＯＳＥの弱みはどのようなところだと思いますか

【研究の幅の広さ】です。ＫＯＳＥと言えばもちろん化粧品が思い浮かび、営業利益率などからも分かるように化粧品業界では確固たる地位が築かれつつあります。この次のステップとして私が提案するのが研究領域の拡大です。なぜなら、内面に通ずる美、自信、夢を叶える勇気を提供する上では、化粧品という商品形態にとらわれず、組み合わせの上で起こるイノベーションが重要だと考えるためです。実際に私自身も「自分に似合わないことに敢えて挑戦する」というこだわりを持って生きて参りました。例えば、接客を得意とできたならば、今度は工場や流通倉庫での力仕事で効率を追求する、素直に学ぶ姿勢で先輩と付き合うことを得意とするならば、反対に家庭教師に挑戦し教えるプロフェッショナルを目指す、などです。このようにして得意を様々な分野で作ると、どちらもできるというその組み合わせがオリジナリティとなります。貴社で働くことができた際には、広く深くアンテナを張りながら、化粧品の領域以外での美に関して面白いと思う新領域への挑戦を提案していきたいです。また将来的には、手挙げ制で新しい取り組みができる制度作りにも携わりたいです。