【未利用魚の可能性を引き出す】【23卒】 サッポロビール 技術系総合職（生物・化学系）の通過ES(エントリーシート) No.92091（佐賀大学大学院/男性）（2022/6/28公開）

1つ目） 研究活動の一環として有明海で獲れる未利用魚の確保に努めたことです。これまでにも4人の漁師に交渉を行い断られていましたが、研究の最終目標である”有明海で獲れる未利用魚の高品質魚醤への活用”において、有明海で獲れる未利用魚を原材料とした魚醤研究を行うことは不可欠でした。今までの漁師との交渉は電話に限られており、研究の目的を具体的に話せないことが課題でした。そこで、アルバイト先の海苔業者の方から漁師を紹介してもらい、実際に漁師の家を訪問することで直接交渉を行いました。これにより、私の研究に対する熱意や目的をプレゼンのような形で詳細に伝えることでき、漁師からの未利用魚の提供を実現することができました。変化を生じさせるための一つの要因として、粘り強く取り組むことの重要性を学びました。 続きを読む

2つ目） 体育会サッカー部において練習内容の新たな構築を行ったことです。週ごとの固定化された練習が選手のプレーの幅を狭くし、チームの弱体化に繋がっていることが課題としてありました。以前とは異なる新しい練習を行う中で、初めは全くうまくいきませんでした。選手が練習の内容や意図を理解できておらず不安を抱えたまま練習を行なっていることが問題と感じ、SNS通じた練習内容の伝達や実戦形式での説明を行うことで改善を行いました。練習内容の適切な理解と意図把握に努めたことにより各選手が自律的に練習に取り組めるようになったことで、プレーの幅が広がり、結果としては社会人リーグ優勝というチーム力向上に貢献することができました。新しいことを実現するには、何度も試行錯誤を繰り返す必要性を学びました。 続きを読む

3つ目） 村おこしNPO法人”ECOFF”が実施するベトナムでのボランティア活動において一から畑を作ったことです。ベトナムのバンメトートでは、広大な土地があるにも関わらず未利用な土地が多く地域住民は課題に感じていました。私たちボランティア3人グループは体育館ほどの広大な土地の畑作りを7日間で行うことをミッションとして与えられ、初めは達成できるか不安に感じていました。しかし、日が経過するにつれ、各個人が前日に行うミーティング内にて積極的に意見を出し合うようになり、より良い仕事への取り組み方を考れるようになったことで１日で処理できる仕事量が倍増し、楽しさを感じながら期間内にミッションを遂げることができました。複数人で何か一つの高い目標に取り組む際には、意見を互いにぶつけ合うことの重要性を学びました。 続きを読む

私の研究室ではイワシ魚醤の発酵過程を加圧二酸化炭素処理下で行うことにより、腐敗微生物増殖を抑制した魚醤作製を可能とし、魚醤の減塩化や遊離アミノ酸量の増加などの品質向上が得られることを明らかとしています。私の研究では、イワシの他に有明海でよく獲れるワラスボ、アジ、コノシロ、それらを混合したミックスにおいてもイワシ魚醤で見られた品質向上が魚種非依存的に生じること、さらには新しい知見として魚種が異なっても加圧二酸化炭素魚醤では風味が類似傾向を示すことを明らかとしました。今後は風味の類似化機構を、味やにおい成分の生成に深く関与するとされる微生物叢に着目して行う予定です。得られた結果は、より高品質な魚醤作製プロセスの構築や、有明海で獲れる未利用魚を原料とする魚醤作製への適用につなげたいと考えています。 続きを読む

商品の製造ラインの構築に携わることで、製造ラインにおける徹底した品質管理とコストの削減に努めたいと考えています。食品は味の美味しさに注目が集まりがちですが、まず第一に安全な品質の確保が重要であり、品質の高い管理が最終的な味への影響を与えると考えます。貴社では安全、安心な取り組みとして徹底した成分解析を行っていますが、製造ラインにおける取り組みは少ないと感じます。基準に満たない商品出荷の防止も重要と感じますが、製造ラインの徹底といった予防的観点も安全で安心な商品提供において重要であると考えます。現在ある製造ラインの見直しや新商品導入の際の製造ラインの新たな構築により安全面や品質面を強化し、製造ラインの無駄を省くことで、値段を変えずにより安全で高品質な商品の開発に挑戦したいと考えています。 続きを読む