【新たなビジネスを提案】【20卒】三井物産の冬インターン体験記（理系/CFO Internship）No.4506（東京大学大学院/男性）（2019/3/20公開）

商社の中でも三大商社しか興味がなかったことに加え、三菱商事はインターンを行っていないので必然的に商社が具体的に何をしているのかを知るためには三井物産か伊藤忠商事のどちらかのインターンに参加するしかなく、その中でも「人の三井」と言われる三井物産に興味があったから。

それまでにサマーインターンや外資系企業の本選考でかなり経験値を積み上げていたので、あまり準備はせず、商社に関しても自分がその時点で持っている知識をそのまま正直に伝えることにした。

当部署が若い世代向けに提供できる新たなプラットフォームビジネスを提案せよ

1日目にやったこと

受け入れ部署8つの紹介を行った後、それぞれの配属が発表され、午後からはグループワークが開始。泊りのインターンなので後は無理しない程度に好きなように作業(メンターも遅くまで付き合ってみてくれる)。途中で海外勤務中の社員とSkypeで話す場もあり。

2日目にやったこと

基本的に一日中グループワーク。途中で中間発表を他班のメンターの前でやる機械があり、そこで鋭いフィードバックをもらえる。さらに1時間ほど他の部署のメンターと話す場も設けられ、受け入れ部署以外のことについても話が聞けるようになっている。

3日目にやったこと

昼に行われるプレゼンへの準備を行い、プレゼンをメンターと他のインターン参加者全員の前で行う。プレゼンの順位付けはメンターとインターン参加者の投票によって行われる。その後に班ごとでインターン生が互いにフィードバックを行い、それが終了し次第懇親会。そこでプレゼンの順位発表が行われ、あとは各自解散

各班のメンター(室長クラス)

表彰状

個人として班のリーダー的ポジションだったのだからもう少し人を信用して仕事を振ることと、自分の意見を強く持つことを勧められたことには驚いた。そこまで如実にリーダーをやっていた自覚がなかったこともあるが、それ以上に班員の一人だけに「リーダー」という表現を使うことをためらわなかったことが印象深い。

3日間という短い期間ですべてを完結させないといけないので議論の中でも常に取捨選択が大事だったように思う。泊りということもあり、やろうと思えばいつまででもできたところもあるが、正直徹夜を前提としているスケジュールではなかったのでいかに効率的にことを進めていくかには常に苦しめられた。

やはり「何でもやる」と言われる商社のビジネスがより具体的に理解できたことが大きく、しかも商社も変革を求められているからこそ今後はどのようにビジネスを展開していくつもりなのかという展望の話が聞けたのはかなり良かった。あとは人の三井と言われるだけの人間力が各社員に備わっていたことも肌を通して実感できたことはよかった。

プレゼンに使える時間が非常に短いので、プレゼン資料で必要最低限なことはなんなのかやプレゼンはどう運ぶべきかがもう少し理解できていればさらに良かったように思う。

人の三井は多様性を受け入れているという意味合いが強く、実際メンターの方々もかなり多様な人がいたので性格的に合わないという人はいないのではないかすら思えた。あとは能力とコミュ力次第と言った感じだが、それもさすが商社マンというだけの洗練度合いだったので、自分が働くうえで大きな目標になってくれる人達だったように思う。

能力に関しては高評価をいただけたうえにグループワークでまとめる力も評価したもらえたことから、あとは自分の努力と熱意次第で受かるのではないかという印象を受けた。さらにインターンに参加したことは業界理解にかなり有利に働くと思われ、それは本選考でのアピールに大いに役立つと感じたから。

コンサルとの違いである「当事者感」がなんなのかが漠然とではあるが理解でき、個人的にはその方が興味深いと直感的に感じたから。さらに、社員の方々が非常に生き生きと楽しそうなのを見てこの企業で働けば「働くということ」自体に関してもポジティブに考えることができるようになるのではないかと思ったから。

後日設けられるインターンの4日目というのがおそらく名目上の話であり、そこが本選考の裏ルートに繋がるイベントであるように感じた。インターン参加者が多少なりとも優遇される可能性は高いように感じられた。

いきなり案件を任せてもらえる故、若手のうちからバリバリ働けるコンサル業に興味はあったが商社は下積みが長くてもやり遂げた先に自分自身で大きなプロジェクトを主導することができ、それが多くの人の生活の基盤に影響することが理解できそれを非常に魅力的に感じたので志望度合いとしては商社の方が上を行くこととなった。

商社の具体的な事業が理解できることと、実際にその中で働いている人の雰囲気を理解できることは商社を志望する理由を強烈につける大きな原動力になると思う。その上でもちろん他の学生とのレベル感の差も感じられるのでその中で自分が価値を発揮し生き抜いていけるのかを判断するためにもインターン参加は非常に有意義であるように感じた。私自身はそこで自信がついたのでそのまま本選考も受けようと思う。