【未来を支えるものづくり】【16卒】ファナックの本選考体験記 No.1486（慶應義塾大学/）（2017/6/13公開）

打たれ強さがあるかどうか試されているように感じた。寮生活をする上に、長時間勤務が強いられることが予想されるため、精神的なタフさを求めているようだった。閉鎖的な空間でも精神を病むことなく働くことを求められていた。

携帯電話が鳴ったり、無愛想な態度をとられた。また一つ一つの質問に関して深堀もされた。完全に落ちたと思いながら面接を受けたが、どんな状況でもあきらめるべきではないと感じた。

山梨での勤務となるが、不安はないか。

不安は全くなく、むしろ楽しみだと答えた。自分は山梨に縁もゆかりもなく、ずっと東京暮らしだった。しかも東京の中でもかなり「都会」と扱われる地域に住んでいたため、自然豊かな山梨とは真逆な生活をしてきた。しかし、だからこそ都会に嫌気がさしており、また自然へのあこがれがあった。また両親も山梨での生活を羨ましがっており、反対されるようなことも全くない。とにかく不安はないことを徹底的にアピールしようと心掛けた。

志望職種は何か。

経理に最も興味があると答えた。簿記の資格を持っていたため、経理・会計という仕事に深い関心を持っていた。定番の質問なので当然ある程度回答をあらかじめ作っておいた。あくまで社会人の仕事について何も知らない学生という立場なので、決めつけるような断定的な話し方はしないように気を付けた。特に面接官の方は人事部長や役員といった、かなりの経験を積まれている方々だったので、偉そうに話すより、学生らしく素直に話すほうがいいと感じた。

圧迫気味に深く聞かれることが多々あったので、精神的なタフさと論理的な考えができるのかが試されているような気がした。何度「なぜ」と聞かれても動じることなく、落ち着いてスマートに論理的に答えることができれば高評価だと思う。

一次面接とは打って変わって、非常に和やかな雰囲気であった。面接官の皆さんはこちらの緊張をほぐすように気遣ってくれた。一次面接の時にいた役員も、雰囲気が全く違っていた。

山梨での勤務となるが、不安はないか。

一次面接でも聞かれた質問であるが、改めて聞かれた。一次面接のときと同じように、不安は全くないことをアピールした。両親は反対していないかということも念押しされたが、こちらについても一次面接の時と同様に、反対は全くなく、むしろ羨ましがっていると伝えた。寮での生活となるため、その点が学生に受け入れられているのかを確認しているようだった。実際に、寮暮らしについてはあらかじめ覚悟を決めておく必要があると強く感じた。

内定を出した場合、うちに決めてくれるか

もちろん他社の内定を辞退して、また選考も辞退すると伝えた。日本を代表する大企業ではあるが、文系の採用数は理系の採用人数と比較するとかなり少ないため、採用についてかなり慎重になっているのだと感じた。そのためこの質問に対してあいまいなことは言わずに、自分の正直な思いをしっかりと過不足なく伝える必要があると感じた。あいまいな答えをすると、その時点で選考からはじかれてしまう可能性があるのだと痛切に感じた。