22卒 本選考ES
研究製造系
22卒 | 名古屋大学大学院 | 男性
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Q.
大学生活の中で研究以外でやり遂げたこと、達成感を得られた経験・事実をふまえて自己PRしてください。(550文字以内)
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A.
私は、目標に向かって周囲を巻き込みながら粘り強く取り組み、成果を出すことができます。所属する約60人のサッカー部では、最高学年になった時に、部の運営班の一つである「練習改善班」のリーダーとして活動しました。前年度までは、「実践とかけ離れた練習内容」により、連携プレーや戦術が選手達に浸透しないことが課題でした。そこでより実践に近づけるべく、部内の分析班と協力してチームの試合映像を分析し、それを元に新たな練習を多数考えました。考案した練習を実際に導入する前には、5人の班員以外にも協力を仰いで模擬練習を行うようにしました。この時、周囲の協力のもと納得がいくまで何回も繰り返し、細かい部分の修正を重ねることで、試合の状況を再現することに拘りました。また、毎週キャプテンと話し合いをして、週末の公式戦の戦い方の方針を共有しました。そして班のミーティングで、週末の戦い方に合わせた練習メニューを、1週間単位で組むようにしました。1年をかけこのような改善を続けた結果、練習した戦術や連携が試合で機能するようになり、リーグ11チーム中3位と部の公式戦過去最高成績を達成できました。また、私たちの代で取り入れた練習改善班は今も後輩達に受け継がれ、実践に沿った練習を日々アップデートすることに役立っています。 続きを読む
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Q.
現在の研究テーマあるいは専攻の概要について分かりやすく述べてください。(550文字以内)
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A.
私の研究は、肺癌の原因となるタンパク質に結合する抗体を作製することです。近年肺癌治療は、原因タンパク質の働きをピンポイントで抑える分子標的薬が一般的になっているため、原因を早期に特定することが重要となっています。現在いくつかの検査法が導入されていますが、高額な費用がかかることや、検体に組織を用いるため、患者様の身体に負担がかかることが課題となっています。そこで、本研究で作製する抗体と共同研究先が開発したマイクロチップを組み合わせた検査キットの確立を目標にしています。この検査法は、前述した二つの課題を同時に克服できるため、多くの患者様が肺癌検査を受けやすくなると期待できます。抗体作製法としては、当研究室が開発したTRAP提示法を用います。この手法は、遺伝子組み替え技術により作製した約10兆種類の膨大な抗体候補群を試験管内でスクリーニングし、その中から標的に結合するものを選択的に取得する技術です。この手法の有用性は理論的には証明されていましたが、肺癌タンパク質に応用すると結合能力のある抗体を濃縮することができませんでした。そこですでに確立されていた実験操作を疑い、そのいくつかに変更を加えた結果、複数ある肺癌タンパク質の一つであるEML4に強力に結合する抗体を取得することに成功しました。 続きを読む
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Q.
あなたがキッコーマンに入社して、「挑戦したいこと」を具体的に教えてください。(550文字以内)
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A.
「食と健康を繋ぐ研究」に挑戦したいと考えています。現在、健康寿命の伸びが平均寿命の伸びに追いついていないことが社会課題の一つです。各種生活習慣病を予防し健康に生きることのできる時間を長くするためには、日々の食事は極めて重要です。そのため、日本人の食卓に欠かすことができない醤油を主力製品として扱っており、かつアシスト乳酸菌や血圧低下ペプチドなど、健康促進のための研究を積極的に行っている貴社に強い興味を抱きました。具体的には、貴社の基礎研究分野で、有用菌の研究に携わることを希望します。近年食の欧米化によって、腸内フローラが乱れ、そのことが糖尿病など生活習慣病の増加に繋がっていることが明らかになり、一方で、乳酸菌などの有用菌には、乱れた腸内フローラを整える効果があることが知られるようになりました。そこで私は、ゲノム解析等を通して、有用菌が腸内フローラの維持や生活習慣病の予防にどんなメカニズムで関わっているかを明らかにしたいと考えています。また、それらの情報を適切な形で発信することで、多くの人々に食と健康について知ってもらえたらと思います。特に、研究結果を商品開発に活かすことで、人々の食生活を支えている貴社の商品を通して、健康寿命の延伸という社会課題の解決に挑戦したいです。 続きを読む