17卒 本選考ES
研究開発
17卒 | 東京理科大学大学院 | 男性
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Q.
【研究について】
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A.
新しい環境で自らを鍛えるため、4年生から産業技術総合研究所で水を媒体とした触媒反応の開発を行っています。通常の触媒反応は基質の溶解性から、有害な有機溶媒を用います。特に医薬品ではこの溶媒の残存が問題となるため、近年水を媒体とした反応が注目されています。そこで私は触媒に界面活性を付与することで、基質を水に溶解させ、反応の水系化を試みました 続きを読む
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Q.
【志望動機及びやりたいこと】
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A.
私は貴社の優れた触媒技術と、それらを利用した香料製品のシェアの高さに惹かれ志望しました。貴社はl-メントールの工業化を初め、均一系触媒の分野で高い技術力を有し、牽引してきた企業であると伺っております。私も大学では触媒の研究を行っており、そのコア技術に触れ、一端を担いたいと強く思いました。またその技術から生み出された製品が、国内に留まらず、世界的に高いシェアを誇る点にも惹かれました。まずは大学で学んだ有機合成・触媒化学の知識と経験を活かすことで研究開発としてお役に立ちたいと考えておりますが、将来的には様々な職種で貴社に貢献したいです。 続きを読む
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Q.
【研究について、テーマ設定の理由、進捗、苦労した点、改善したこと】
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A.
Pd等の遷移金属に由来する触媒活性と界面活性を併せ持つメタロサーファクタント(MS)は、配位結合により金属を固定化しているため、従来の配位子では水中での構造制御が容易ではなく、詳細な触媒活性や界面物性が明らかになっておりませんでした。そこで私は金属と強固に結合可能なN-ヘテロサイクリックカルベン配位子に着目しました。これをMSの骨格とすることで、水中でも安定なMSを設計・合成し、その触媒活性、及び界面物性を明らかにしました。具体的にはクロスカップリング反応やアルキンの水和反応において、有機溶媒フリーで触媒活性を示すことが分かりました。触媒化学と界面化学の複合領域の研究であるため、各分野の専門家の元に自ら足を運び、一つずつ問題をクリアすることで、国内学会3件、海外1件、投稿論文1報(投稿中)の成果を挙げています。 続きを読む
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Q.
【あなたの強みは何ですか】
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A.
“真面目で実直”な点が私の強みです。例えば、今もプロの研究者の中で研究を行っておりますが、隔週での研究進捗報告、英語での研究発表など、当初は発表すらおぼつかない状態でした。そのような状況でも、地道に文献に当たることや、問題を一つずつ克服するといった努力を重ねることで信頼を得、今では研究室に貢献していると自負しております。英語での研究発表でも、自分に足りない点を見つめ直し、毎日帰宅後に、発音や文法から復習することで英語力の向上を目指しました。今では英語での研究発表、職員の方々との議論がなんとかできるまでに成長しており、国際学会でも自分の成果をアピールすることができました。こうした経験から培われた、あらゆる課題に“真面目で実直”に取り組める姿勢や、新しい環境に適応できる力は、どのような業務であっても皆様の役に立てるものと考えています。 続きを読む