私が最も達成感を感じた時は、初めて自らの論文が国際論文誌に受理された時です。私の研究は薬学についてであり、自らの研究をより多くの人のために生かしたく、このテーマを選びました。そのため実際に自分の研究成果が世界中の人に見てもらえるようになった時は大きなやりがいを感じました。諦めず人一倍成果にこだわり続けたことが、研究を1年半で論文に出来た要因だと考えています。しかし研究を始めた当初は困難も多く、主に二つの問題で苦戦しました。それは「医学知識」と「研究資金」の不足です。私の大学には医学部がないため専門知識を学ぶのが難しく、また研究が立ち上げ初年度であり満足な実験機器が使用できないという現状があったのですが、これを打開するために、まず私は他の医大の授業に参加し短期間での情報収集を試みました。そして資金に関しては学会中に声をかけていただいた企業に共同研究を提案することで解決を試み、幾度のプレゼンテーションの末、資金の獲得に成功しました。このようにどんな環境でも諦めず周りを巻き込み成果に執着し続けたことが、研究を短期間で論文に出来た要因であると考え、今でも常に「執念」と「スピード感」を大切にして何事にも取り組んでいます。
続きを読む