22卒 本選考ES
技術系総合職
22卒 | 東北大学大学院 | 女性
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Q.
研究テーマについて (1)その内容 (2)取り組むべき技術的課題 (3)今後の産業社会に与える影響 について、自由に論述してください。(600字)
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A.
私はYb錯体が示す発光について研究しています。近赤外発光を示すYb錯体の応用化には、強発光化という課題があります。先行研究で、有機分子として三脚型シッフ塩基(L)を用い、発光を示さないLuLとYbLを共結晶化すると、濃度消光の抑制及びLuLからのエネルギー移動によりYb発光が増強することが見出されました。さらに、YbLは結晶中で分子が密に詰まっていることが明らかになり、分子の詰まり方がYb発光に影響を与える可能性が示唆されました。本研究では、分子の詰まり方がYb発光に与える影響の解明を目指します。具体的には、先行研究で用いられたものと異なる位置に置換基がついたLを用いて異なる構造のYbLを合成し、まず溶液中で分子一つ一つがバラバラになった状態の発光特性を調査することで、置換基の位置が発光に与える影響を検討します。X線構造解析で分子の詰まり方を調査した後、YbLとLuLの共結晶について発光強度を測定し、先行研究と比較します。結晶を用いた測定で再現性を得るには、各試料の結晶サイズを正確に揃えることが課題となります。私は、すりつぶした試料一つ一つを顕微鏡で観察し、サイズが揃ったことを確認してから測定に臨み、比較可能なデータを得ようと考えています。本研究で強発光化に成功した場合、新たな環境に優しい近赤外発光体としてYb錯体を用い、生体プローブや波長変換材料へ応用することが期待できます。 続きを読む
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Q.
学生時代に力を入れて取り組んできたこと(研究以外)(500字)
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A.
私が学生時代に力を入れて取り組んできたことは、化学部の展示の変革です。私が所属していた化学部は毎年大学祭で展示を行います。例年は展示物が置いてあるだけで、学部1年時は来場者のほとんどが展示物に興味を示してくれませんでした。もっと多くの人に楽しんでもらえる展示にしたいと考えた私は、次の年に実験の実演を企画しました。会場では火器や電気を使えないという制約がありました。装置を使えない環境での実演は厳しいという意見もありましたが、化学部の醍醐味とも言える実験を見て楽しんでほしいという思いから、装置を使わずにできる実験を模索しました。様々な実験を試した結果、フラスコを振るだけで溶液の色が変わる、装置を使わなくとも目で見て誰でも楽しめる実験を見つけました。これにより、多くの来場者から展示内容が面白いという評価が得られました。この経験から、前例にとらわれず、人の喜びのために物事に挑戦する姿勢が身につきました。貴社で働くうえでも新しい視点を持ち、提携先、更には社会の期待に応えるべくどんな仕事にも挑戦したいと考えています。 続きを読む
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Q.
住友電工への志望動機、住友電工でやってみたいこと(300字)
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A.
私は化学部での取り組みにより人に喜んでもらえた経験から、将来多くの人に貢献できる企業で働きたいと考えています。このため、高い技術力を持ち、人々からの信頼を得ている企業を選びたいと考えました。貴社は長い歴史で培った高い技術を活かして幅広い製品を手掛けており、広く社会に貢献している企業だと感じ、志望致しました。貴社の事業の中でも私は、ものづくりの基盤を支える産業素材、その中でも特に、自身が光に関連する研究を行っていることから、レーザー用光学部品に興味を持ちました。高い技術力を持つ貴社の元でレーザー用光学部品の研究開発に携わることでものづくりを支え、広く社会に貢献したいです。 続きを読む
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Q.
その他(200字)
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A.
私には、失敗から学び改善に繋げる力があります。この力が磨かれたのが、サークルの模擬店の売上向上に向けた取り組みです。学部1年時に売上が伸び悩んだことを悔しく思った私は、売れなかった原因を考え、対策することで学部2年時に20%の売上向上を達成しました。現在の研究においても、失敗データに丁寧に向き合うことで次の検討に繋げています。貴社で働く上でもこの力を活かし、着実に成果を出していきたいです。 続きを読む