21卒 本選考ES
技術研究職(ワクチン)
21卒 | 熊本大学大学院 | 男性
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Q.
自己PR(300)
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A.
私の強みは積極的に行動することです。私はバドミントンサークルに所属しているのですが、大学までは経験がありませんでした。しかし、練習日以外にも市民体育館を借りて練習し、その他イベントにも積極的にサポートを含め参加しました。その結果同期や先輩方から部長へと推薦していただき、大きな自信へと繋がりました。任命後は3年間出場できていなかった大会へ出場するため後輩へ積極的に呼びかけ出場することができ、現在でも続いています。新たな土台を作ることのできたと実感しています。また、最低限しか行なっていなかったイベントを増やし学年間の繋がりを密にできるよう働きかけ、皆が楽しめる雰囲気作りに成功したと感じています。 続きを読む
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Q.
武田薬品工業を志望する理由(300文字以内)
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A.
私は貴社のグローバル展開力にとても魅力を感じています。私は大学にて感染症に関する研究を行っています。その過程で、当初は「感染症」と聞くと「発展途上国における問題」というイメージを持っていたのですが、全くそんなことはなく、日本を含むいわゆる先進国においても深刻な問題であると強く感じるようになりました。そんな中で、研究開発へ強く力をいれている点と、これまでのノウハウの蓄積と社員の多様性からもたらされる多角的な視点やソリューションを併せ持つ貴社で働きたいと強く考えるようになりました。必要としている世界中の患者さんの元へ自分自身が携わったワクチンを送り届けたいと思い、貴社を強く志望いたします。 続きを読む
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Q.
あなたの特徴(長所、短所を含めた自己分析)(300文字以内)
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A.
私の長所はバーでのアルバイトで培った傾聴力と初対面の方へすぐに話しかけることのできるコミュニケーション能力です。勤務中はお客様が何を一番に伝えたいと考えながら話しているのかを常に意識しつつ、積極的に話しかけるように心がけました。この能力は短期留学など普段と異なった環境においてもすぐに友人を作ることができた成果にも繋がりました。反対に短所として周りを尊重しすぎてしまう点だと考えています。皆の意見を取り入れようとした結果、議論が長期化してしまった経験があります。このことから現在は皆の意見を取り入れつつ、譲れない部分や納得のいかない部分はしっかり主張することでより建設的な議論を行うようにしています。 続きを読む
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Q.
学生時代、自身が一何力を入れたこと、苦労したこと(600文字以内)
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A.
私が学生時代に最も力を入れたことは研究活動です。私が現在行っている研究は所属研究室における先行研究がほとんどなく、指導教官を含め今までウイルスを扱った経験や抗体を扱った経験も全くありませんでした。そのため、すべて私一人で文献から情報収集を行い、一からプロトコルの作製をいたしました。実験が上手くいかず、先輩や先生方に相談しても明確な答えがすぐに返ってくるような状況ではありませんでした。どうすれば研究を進めることができるようになるのかと考えてみた結果、関連する文献などから情報を集めることはもちろんですが、一つ一つの実験手技や細かい注意点などは実際にその実験を行っている人にしかわからない事に気が付きました。そこで、同じ研究室の先輩で似たような実験をされている方や、違う研究室の同期や先輩で似たような実験をされている方がいれば連絡を取るなどして周りの方へ積極的な相談を行い、一つ一つの実験精度を高めました。その他にも、共同研究先の熱帯医学研究所へ赴き、英語でのプレゼンテーションやディスカッションなどを複数回行い、情報共有を密にしたうえで、わからないことがあれば英語を用いたメールで相談するなど一人で悩まずに積極的に周りへ働きかけました。貴社へ入社後も、このように周囲の方へ積極的に働きかけ、素直に相談することで周囲との認識の不一致をできる限りなくし、業務の効率化を図ることができると考えます。 続きを読む
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Q.
大学院での研究の背景・目的について(500文字以内)
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A.
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はSFTSウイルス(SFTSV)により引き起こされるウイルス性新興感染症です。SFTSVはダニ媒介性ウイルスであり、致死率は約20%とされています。その病態発現機序は十分に解明されておらず、現在有効なワクチンや治療法はありません。そこで私は、長崎大学が国内で唯一BSL-3施設が必要なモデル動物を用いた核医学イメージング可能であるという利点を活かし、同一個体の病態変化をリアルタイムで非侵襲的に評価することができるSPECTイメージングを行うことで、病態発現部位を経時的に追うことができ、SFTS発症のメカニズム解析に有用であると考えました。所属研究室では以前、感染マウスへ18F-FDGおよび68Ga-citrateによるPET/CTイメージングを行い、炎症部位への非選択的な集積を確認した。本研究ではよりSFTSV選択的な病態ダイナミクスを追跡できるin vivoイメージングを目指し、SFTSVの産生するタンパク質を抗原とする抗体の111In標識体を合成しました。さらに、そのSFSTVイメージングプローブとしての有用性評価のための基礎検討を行いました。 続きを読む
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Q.
大学院での研究方法の概要について(800文字以内)
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A.
私はまず初めに、長崎大学熱帯医学研究所より譲受したSFTSV産生タンパク質であるGn, Gc, Nタンパク質それぞれを抗原とするモノクローナル抗体を一次抗体、FITC抗マウス抗体を二次抗体とした間接法による抗体免疫染色を行いました。SFTSVにて感染させたVero E6細胞もしくは非感染のVero E6細胞を用いました。次に、SPECT/CTイメージング剤として使用するため、抗体へと111Inを標識する必要がありました。そこで、111Inと安定な錯体を形成するDTPAをキレート剤として選択し、これを抗体のアミノ基と反応させて修飾しました。抗体とp-SCN-Bn-DTPAをモル比率1:10, 室温にて1時間振盪し、透析にて精製後、MALDI-TOF質量分析にて目的物の合成を確認しました。合成したDTPA-mAbへ111InCl3 10 MBqを加え、室温にて1時間反応させることで111In-DTPA-mAbを合成しました。精製はゲル濾過にて行い、TLCにて純度を確認しました。合成した111In-anti-SFTSV抗体もしくは111In-コントロールIgGをSFTSV感染Vero E6細胞へと添加し、PBSにて非吸着体を洗浄後、Cell lysis bufferを用いて細胞を溶解し、γカウンタを用いて測定することで細胞への抗体結合率を測定しました。さらに、合成した111In-コントロールIgGを正常マウスへ尾静注し、投与24 h後、72 h後においてマウスの体内放射能分布実験を行い、各臓器の放射能を測定し、合成した111In-コントロールIgG体の体内動態を観察しました。また、現在は抗SFTSV抗体の安定供給のため、SFTSVハイブリドーマ株から抗体の精製・確認や、体内動態の向上を目的として、抗体をペプシン消化することによるF(ab’)2, F(ab’)の合成を行っています。 続きを読む
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Q.
大学院での研究の結果(途中経過)・考察(今後の予定)について(500文字以内)
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A.
初めに行った抗体免疫染色によりNタンパク質を標的抗原とする抗SFTSV抗体が保有抗体中最もSFTSV感染細胞に対する結合率が高かったことからその後の検討ではこれを用いることとしました。DTPA-mAbに対する111InCl3の標識実験では標識率が約10%程度とかなり低く、現在標識条件の検討を行っている最中であり、使用するbufferやpH条件などを変えることで標識率は上昇すると考えています。合成した111In体を用いた細胞結合実験では、抗SFTSV抗体の感染細胞への結合率は非感染細胞より有意に高くコントロールIgG抗体と比較しても結合率の上昇が確認できました。また、固定化処理に加え膜透過処理を行った群だけでなく、固定化処理のみの、より生体内に近い条件の群でも結合率の上昇が確認できたことは大きな成果だと考えています。正常マウスにおける体内放射能分布の結果は今後行う感染マウスに対する抗SFTSV抗体投与による分布実験の比較データとして使用する予定です。また今後は標識率上昇を最大の課題とした上で、感染マウスのSPECT/CT撮像を行い、マウス体内ウイルス局在の経時的な変化を観察する予定です。 続きを読む
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Q.
得意とする研究分野、反応、実験技術など(300)
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A.
私は簡単な合成手順ではありますが合成から、評価に至るまでの一連の流れを多岐にわたる分析法や評価法を用いて一人で実験しています。そのため、様々な器具や実験手法を習得している点が長所だと考えています。その中でも通常の実験と比べて汚染の危険性があるため細心の注意を必要とする放射線物質を扱う分野の実験や、HPLCやゲル濾過カラム、Bradford法や紫外吸収法によるタンパク定量、SDS-PAGEやMALDI-TOF質量分析など、分析分野の実験や、細胞を用いた結合実験、実際にマウスへの尾静注の技術や解剖技術は得意であると考えています。 続きを読む
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Q.
学会発表(件数、学会名)
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A.
2件、日本薬学会,日本分子イメージング学会 続きを読む