22卒 本選考ES
技術系総合職
22卒 | 京都大学大学院 | 男性
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Q.
研究テーマを教えてください。(250文字以内)
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A.
強いマイクロ混合場を利用した合金ナノ粒子の合成と形成メカニズムの解明 続きを読む
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Q.
研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください。※学部生の方は、好きな(得意な)科目およびその理由を記入してください(600文字以内)*
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A.
合金は金属の物理的性質を連続的に調節できる魅力的な材料ですが,バルクでの合金の合成には組み合わせの種類や比率等の制限がありますが,ナノスケールで反応させると合金化することがあります。これにより,2種類の元素から全く異なる物性を持つ材料を作ることができ,高価な金属と化学的性質の近い合金を作製することで,安価な代替品を作ることができるため現代の錬金術ともいわれています。例えば,安価なルテニウムとパラジウムをナノスケールで反応させると中間元素の高価なロジウムと似た性質を持つ合金となることが知られており,身近である自動車の排ガス処理に使われるロジウム触媒の安価な代替品としての利用が期待されています。 これは新規材料の合成に魅力的な方法ですが,合金化する熱力学的条件や操作論が解明されておらず工学分野での実用化に向けての障壁があります。私の研究ではこれらを解明し,合金を作製するための技術の進歩を目指します。実際には,ルテニウムとパラジウムの合金を粒径制御することで作製し,合金化を元素マッピングによる確認とXRD測定による結晶構造の測定で確認します。現在は8nm程度の合金の作成に成功していますが,粒径制御ができていないため,今後反応温度や濃度条件を核生成理論に従って調整し粒子の観察を行おうと考えています。この研究の成果によって,新規材料を創製する際に有効な指針を示せると考えます。 続きを読む
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Q.
研究の中で、あなた自身が発揮した独創性やオリジナルティによって課題解決/課題発見したエピソードを教えてください。※学部生の方は、今後どのような研究をしたいかを記入してください(400文字以内)*
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A.
私はナノ粒子と合金に関する基礎的な勉強と最新の論文を読み,合金ナノ粒子の実用化における未解明の問題の分離がなされていないという課題を発見し,それを粒径制御した合金化の観察によって解決できると考えました。 研究をするうえで,現状で解決されていることや前提となる考え方を理解することが重要であると考えた私は,まず文献調査と有名なジャーナルの10年前から最新の合金ナノ粒子に関する論文を読みました。それによって,さまざまな合金ナノ粒子の作成に成功したことが報告される一方で,なぜ合成に成功したかという考察がほとんどなされていませんでした。また,化学工学の反応器設計や分離の機器設計に必要な,反応速度式や核生成速度式などが存在しないことに気づきました。また,それを構築する前に合金化の起こるメカニズムについての理解が必須であり,これを解明できればナノ粒子の研究分野の進歩に大きく貢献できると思いました。 続きを読む
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Q.
三井化学において、将来あなたはどんな活躍をしたいですか。キャリアパスのイメージがあれば、それも含めて記入して下さい。(400文字以内)*
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A.
化学工学を生かしプロセスエンジニアとして経験を積み,最終的にはマネージャーとして活躍したいと考えています。具体的には,ポリプロピレンやフェノール等の身近な製品の生産設備の改良や修繕等で社会人としての経験を積みつつ、実プロセスに関する知識の勉強をつけたいです。その後,ラインを追加する際にプロセスエンジニアとして活躍したいと考えています。さらに現場の判断基準や社員の気持ちを理解できた後はマネジメント等を通して経営やリーダーとしてのありかたを身につけ,御社のビジネスの一部を責任をもって動かしていきたいと考えています。このようなキャリアイメージ持ちつつ,現場の社員の方に慕われるリーダーでありつつも,正当に御社の目標とする利益を上げ経営層にも頼られるようなマネージャーになりたいと考えています。 続きを読む
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Q.
あなたの研究以外の自己PRを、具体的なエピソードと共に教えてください。(600文字以内)*
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A.
私の強みは,成果を上げるために基礎の学習を徹底できる点だ。私は水泳,ボイスパーカッション,器械体操,将棋,受験勉強などでそれぞれ,三泳法の習得,ライブ出演,バク転と宙返り,大会での優勝,京都大学への現役合格といった一定の成果を上げている。それはすべて基礎を徹底したためだと考えている。 具体例として受験の数学の中で「最小値を求めるという問題」を挙げる。まず,教科書の最小値の求解問題の中から使われていた、「因数分解,有名不等式の適用,関数としてグラフによる解法,極限」による解法を整理して自分に利用できる方法だと認識した。またそれぞれの特徴を考えることによって,解法の適用順序を適切に判断できるようにした。そうすることで,出会ったことのない求解問題でも体系立てて理解した解法を適切に応用することで正解できるようになった。この経験から,未知の問題や応用的な課題に挑戦する際も正しい基礎知識の体系だった理解が重要であることを認識した。 貴社の業務では実際のプラントを目の前にするため未経験の課題に当たることが予想される。また,マネージャーとして人を動かすことは受験問題や上に挙げた挑戦とは異なった複雑な困難がたくさんあると考えられる。しかし,私は基本的なプラントの知識やリーダーのあり方等の基礎を理解することを徹底できるため,未知の問題が多く存在する応用である現場と向きあう際も着実に結果を出せると考える。 続きを読む