18卒 本選考ES
総合職(技術系)
18卒 | 東京農工大学大学院 | 男性
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Q.
学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容
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A.
私は、"ランダム積層CVDグラフェンの電気・磁気的特性"という研究を行なっています。グラフェンという物質は様々な 優れた特性を持つ原子一層分のシート状の物質です。そのグラフェンをランダムに重ねたランダム積層グラフェンは非常 に優れた特性を持つため、近年注目されています。そんなランダム積層グラフェンを、CVD法を用いた独自の方法で作製 し、電気・磁気的評価を行なっています。現在は、それが優れた特性を持っていることが確認できたので、そのランダム 積層グラフェンを用いたガスセンサーへの応用研究に取り掛かっています。 続きを読む
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Q.
自己 PR
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A.
私の長所は探究心が強いことです。中学生時代、オーディオ機器の調子が悪くなり、どこに 問題があるのかを考えるうちにオーディオ機器の中身に興味を持ち、高校は電子機械科に進 学しました。そこで、多くの専門知識を学びましたが、例えばダイオードなどの電子部品で 何かを作りたいというよりも、なぜダイオードは特殊な電気特性を持つのかを知りたくなり 物理の道へ進みました。大学では、ミクロな視点からマクロな物性を議論する統計力学や固 体物理学に没頭し、今まで抱いていた疑問を原子レベルから理解できるようになりました。 現在も、グラフェンという材料の新たな可能性を探りたいという思いから、指導教員も全く 未経験の研究を自ら提案し、研究を行っています。私は常に探究心を持ち、その疑問を解決 するために行動し、努力をすることで広く深い知識を身につけ成長してきました。この探究 心を、未知の課題を解決する研究開発などの分野で活かしたいです。 続きを読む
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Q.
学生時代に最も打ち込んだこと
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A.
私が学生時代に最も力を入れて取り組んだ事は物理の勉強です。物理系学科では2年次か ら、熱統計力学や量子力学といったミクロスコピックな物理現象を取り扱うようになり、直 感的に理解出来る古典論では説明できない現象が多く出てきます。そんな抽象的な概念を理 解するため、座学だけでなく、仲間と多く議論し合うことで理解を深めました。また、そん な難解で不思議な現象が起こるミクロな世界に惹かれ、授業以上の内容も専門書を読んで勉 強しました。その結果、難解な解釈を徐々にイメージできるようになりました。また、私 は、大学広報の補助のアルバイトを行なっており、高校生や保護者の方と接することが多く あります。そういった場で、積極的に物理の面白さを噛み砕いて話すことで、その抽象的な イメージを整理できました。これらの努力により、毎年学科で成績優秀者2名のみが選ばれ る教育研究振興財団奨学金対象者に2年次から2年連続で選ばれました。 続きを読む
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Q.
当社を志望する理由
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A.
私は「私が作った新しい技術によって科学技術の発展に貢献したい」という夢があります。そんな私は「新しいことに挑戦 できる会社」、「科学技術の発展に貢献できる会社」という二点を会社選びの軸にしています。先日の説明会において、露 光波長の限界により半導体のさらなる微細化が困難になっている現状を打破するために、貴社は従来とは異なる新たな方式 の研究を行なっているとお聞きし、困難に対して果敢にチャレンジしている会社だと感じました。また、NEDOのプロジェ クトにおいては、従来のマスク描画装置がインクジェットプリンタのようなドット描画方式が主流だったところを貴社の可 変成形ビーム技術によりさらに細かい回路パターンの作製が可能になり、半導体業界に多大な貢献をされてこられた会社で あると感じました。そんな貴社で、半導体業界にさらなるブレイクスルーを起こす新たな技術開発に取り組み、半導体業界 に貢献したいと思い志望しました。 続きを読む
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Q.
自らのアイディアで、これまでと違うことをしたり、新しいことに取り組んだ経験とその理由
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A.
私は、現在の研究において私自身のアイディアを提案し、新たなことに取り組みました。私の研究は、層状物質であるグラ フェンをランダムに積層させると、電気・磁気特性が良くなる事が理論的に示唆されるので、その積層構造を独自の方法で 作製し、特性を調べるという研究です。実は、この研究は、私自ら考え、教授に提案することで新たに立ち上げた研究で す。当時、新しく、かつ、意義のある研究が中々思いつかずに悩んでいた時、ある理論の論文に積層構造をランダムにする ことで層間相互作用が無視できるとあったので、ランダム構造にすることで優れた電気・磁気特性が得られるのではないか と考えました。そして、その構造を、多結晶のグラフェンしか作れないというCVD法の“欠点”を逆に利用して作製すると いうアイディアを思いつきました。現在、この方法で作製した積層グラフェンが優れた特性を持つという結果が得られ、学 会発表も行う事ができました。 続きを読む
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Q.
何か物事を始めるときに、すぐに行動するタイプか。じっくり考えてから行動するタイプか。その理由。
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A.
私は、何か物事を始めるときに、すぐに行動するタイプです。その理由は、前例がないことにチャレンジする場合、頭で考えるよりもすぐにやってみる方が早いと感じるからです。私の現在の研究においても、アイディアを思いつき、それが実現できる可能性が高いと判断できるとすぐに実験をするための行動をはじめました。その際、過去の文献等も参考にしましたが、もちろん私がやっている研究と同じ研究などないので、細かい事を考えすぎて実験するのを先延ばしにするよりも、可能性を信じてすぐにやってみる方が大事だと感じました。その結果、研究を立ち上げた年度末の学会で成果を発表することができました。また、この体験から、技術開発において、失敗を恐れずにチャレンジしなければ、本当に新しいものは生まれないということも同時に感じました。入社後も、この行動力を活かして新技術の開発に果敢にチャレンジしたいです。 続きを読む