【18卒】 ウシオ電機 総合職(技術系)の通過ES(エントリーシート) No.15621（東京農工大学大学院/男性）（2017/9/14公開）

私は、"ランダム積層CVDグラフェンの電気・磁気的特性"という研究を行なっています。グラフェンという物質は様々な 優れた特性を持つ原子一層分のシート状の物質です。そのグラフェンをランダムに重ねたランダム積層グラフェンは非常 に優れた特性を持つため、近年注目されています。そんなランダム積層グラフェンを、CVD法を用いた独自の方法で作製 し、電気・磁気的評価を行なっています。現在は、それが優れた特性を持っていることが確認できたので、そのランダム 積層グラフェンを用いたガスセンサーへの応用研究に取り掛かっています。 続きを読む

私の長所は探究心が強いことです。中学生時代、オーディオ機器の調子が悪くなり、どこに 問題があるのかを考えるうちにオーディオ機器の中身に興味を持ち、高校は電子機械科に進 学しました。そこで、多くの専門知識を学びましたが、例えばダイオードなどの電子部品で 何かを作りたいというよりも、なぜダイオードは特殊な電気特性を持つのかを知りたくなり 物理の道へ進みました。大学では、ミクロな視点からマクロな物性を議論する統計力学や固 体物理学に没頭し、今まで抱いていた疑問を原子レベルから理解できるようになりました。 現在も、グラフェンという材料の新たな可能性を探りたいという思いから、指導教員も全く 未経験の研究を自ら提案し、研究を行っています。私は常に探究心を持ち、その疑問を解決 するために行動し、努力をすることで広く深い知識を身につけ成長してきました。この探究 心を、未知の課題を解決する研究開発などの分野で活かしたいです。 続きを読む

私が学生時代に最も力を入れて取り組んだ事は物理の勉強です。物理系学科では2年次か ら、熱統計力学や量子力学といったミクロスコピックな物理現象を取り扱うようになり、直 感的に理解出来る古典論では説明できない現象が多く出てきます。そんな抽象的な概念を理 解するため、座学だけでなく、仲間と多く議論し合うことで理解を深めました。また、そん な難解で不思議な現象が起こるミクロな世界に惹かれ、授業以上の内容も専門書を読んで勉 強しました。その結果、難解な解釈を徐々にイメージできるようになりました。また、私 は、大学広報の補助のアルバイトを行なっており、高校生や保護者の方と接することが多く あります。そういった場で、積極的に物理の面白さを噛み砕いて話すことで、その抽象的な イメージを整理できました。これらの努力により、毎年学科で成績優秀者2名のみが選ばれ る教育研究振興財団奨学金対象者に2年次から2年連続で選ばれました。 続きを読む

私が最も苦労した事は研究テーマを自分でゼロから考えたことです。私は、研究も主体的に行いたいと思ったので、教授にお願いしてテーマから自分で考えることになりました。しかし、いざ始めてみると新規性があり、かつ、学問的・社会的に意義があるテーマを探すことは非常に難しく中々アイデアは生まれませんでした。そんな中、それまでの研究内容とは全く異なる分野の論文の内容とそれまで行なっていた実験の内容を組み合わせることにより、新しいテーマを生み出すことができました。この研究テーマでもそうですが、新しい技術というものは既存の技術の組み合わせや、他分野からの技術を取り入れるといったものが大半だと私は思います。私は、常日頃から自分の専門分野にとらわれず幅広い分野の知識を身につけるよう努力していたので、新たなアイデアを生み出すことができ、この困難を乗り越えられたのだと思います。 続きを読む

私は、研究室内でグラフェン作製を先頭に立って行い、良質なグラフェンの作製に成功しました。私は研究室の第1期生で あり、私の代の学生5人と教授1人だけで始動しました。私の研究室は、層状物質であるグラフェンを用いた新規デバイス 開発が専門ですが、当初はそのグラフェンが全く作れず、全員が四苦八苦していました。そこで、私は先頭に立ってグラ フェンの成長を試み、実験・報告・考察という工程を研究室内で繰り返す取り組みを行いました。さらに、休日でも、予定 が合うときはメンバーに積極的に声をかけてグラフェンの作製を試みました。様々なパラメータを変化させ、最終的には 100個以上ものグラフェンの作製を試み、ようやくグラフェンの作製に成功しました。その結果、研究室立ち上げの年度の 卒業研究では、学生5人全員が無事、グラフェンを用いた新規デバイスの作製の研究に取り組むことができました。 続きを読む

私は「科学」に非常に強い興味があり、将来、「私が作った科学技術によって社会貢献したい」という夢があります。私 は、研究でフォトリソグラフィなどの半導体プロセスを行う中で、最先端の半導体技術は、紫外線露光装置などの半導体製 造装置が支えていると日々感じています。特に、昨今のデバイスの微細化によって光の波長の限界が近づいてきており、さらなる半導体技術の発展には、EUV光源などの新たな超短波長光源の実用化が必要不可欠であると存じます。世界最先端の 光技術をもつ貴社でこそ、このような困難な課題を解決できると感じ、「私が作った科学技術で社会貢献したい」という私 の夢を実現できると思い志望しました。また、説明会において、若手からも活躍できるような環境であるとお聞きし、非常 に魅力を感じました。入社後は、EUV光源をはじめとする様々な課題を解決するための新たな技術アイデアをどんどん提案 していきたいと考えています。 続きを読む