【環境問題を解決へ】【23卒】デロイトトーマツコンサルティング合同会社の経営コンサルタント職の本選考体験記 No.27422（東京大学大学院/男性）（2022/6/23公開）

本選考セミナー

●　会社概要説明（30分程）
中堅スタッフによる会社の説明、コンサルタント業の説明、デロイトの説明・アピールポイント等
●　現役若手社員参加のパネルディスカッション（40分程）
入社後2~3年程の若手社員のパネルディスカッション、どのような学生だったか・入社経緯・入社後のプロジェクト変遷・今後のキャリア展望等
●　Q&Aセッション（15分程）
●　選考の案内（5分程）

社員の方に直接質問をできる数少ない機会なので、質問を準備した。
ホームページに載っていることを聞かないように注意した。

参加必須でした

人生において最も大切にしていることを教えてください（350字）
学生時代、学業以外に力を入れたことを教えてください（350字）
これまでの人生の中で、最大のチャレンジについて教えてください。またそこから何を学びましたか。（350字）

採用サイトのマイページから提出

Webで入力

コンサルタントとしての適性をアピールできる中身にした。
「学生時代、学業以外に力を入れたことを教えてください」「これまでの人生の中で、最大のチャレンジについて教えてください。またそこから何を学びましたか。」ではコンサルタントとして適性があることをアピールすべく、目標策定・戦略立案・実行の流れの文章にした。
「人生において最も大切にしていることを教えてください」に関しても、コンサルタントとして適性があることをアピールすべく自身の経験を基に”利他性”の重要性に気づいた話とした。

いくつかのES投稿サイトを見て、どのようなESなら通過するかを研究した。
大学のキャリア相談室で添削をお願いした。

OneCareer

https://rebe.jp/column/detail/5722/
で予習した。

形式：TG-WEB
科目：言語、非言語、英語、性格

科目ごとの問題概要、問題数、制限時間
・言語：空欄補充・文字の並び替え・長文読解、12問、12分
・非言語：図形・推論・集合、9問、18分
英語：ふたつの長文があり、ひとつにつき5題ずつ問題が出題・中身は空欄補充・言い換え・長文読解、10問、15分
・性格：普通の性格検査

https://rebe.jp/column/detail/5722/

自己紹介のアイスブレイクの後、ESに沿った質問と深掘りを30分。

相手の深堀に対して、論理的にかつ相手が知りたいことにピントを併せて答え続けたこと。
愛想よく、笑顔で回答し続けたこと。
ガクチカのみを聞かれるので、足切りのようなものだと思う。

事前に用意してある質問を基に淡々と進める雰囲気。
進行役の面接官は、深掘りと同時に話を引き出すことにも注力しており、親身な雰囲気であった。
もう一人の面接官も穏やかではあるが、進行役の人と比べると雰囲気は冷静で深掘りも厳しかった。

なし

OneCareer

学生時代に力を入れたことを教えてください。

演奏会に1196名のお客様を集めたことです。
私は所属するオーケストラ部の長野県での演奏会の集客を担当し、1000人の来場者数を目標としていました。しかし、本番二ヶ月前のチケット売上は50枚で目標には程遠い数字でした。私は「練習を頑張っている部活の仲間のためにも、多くの人に演奏を聴きに来てほしい」と思い、同じ運営担当の二人と「どんな方々が演奏会に興味を持つか」を分析し、宣伝戦略を立てました。
例えば、教育熱心な家庭は東京大学の学生の活動に興味を持つと考え、小中学校にチラシを5万枚配布し500枚の注文をいただきました。他にも地元の音楽団体の練習への営業、駅前やカフェでの演奏会も行いました。
結果が出るかわからない施作を打つことは、時間と予算の無駄にも思え辛い時もありました。しかし、私は部の仲間のためにやるしかないと考え、仲間を励ましながら行動を重ね、結果として1196名のお客様を集め、仲間たちにも満足してもらえました。
この経験から、誰かの為に頑張り感謝してもらうことの素晴らしさ、目標達成のために戦略を立てやり切ることの大変さを改学びました。

楽器が上手になるコツを教えてください。

自分自身を徹底してを客観視し続ける事です。
具体的には、自分自身の演奏を常に録音し続けて暇な時に聴き続けてください。演奏しているときは、楽器が体に接していて響きが違うことや、弾くことに集中したり、気持ちよく弾くことにかまけてうまく自分を客観視できません。ですので、自分の演奏を録音して、他の人からどう聞こえているかを意識し続けてください。最初のうちはしんどいかもしれませんが慣れてきます。また、次第に楽器を構えているときは〇〇な風に聴こえている時は、他の人には△△な風に聞こえているという感覚が掴めてきます。そうすると、いちいち録音を聞き直さなくても、演奏している最中に自分自身で修正できるようになります。そうすると、自分の持っている技術の範囲内で自分のやりたい演奏ができるようになります。

・自己紹介の後、ケース面接が40分行われる。5分ほどこちらで考えた後、残りの時間で議論が行われる。
・一人は説明役兼初歩段階の議論役であった。もう一人は一通りの議論が終わった後、より一般化・抽象化した議論を仕掛けてきた

最初の個人ワークで、良い方針を出せたこと、議論のスタートとして有効なアイデア・方向性を出せたこと。
相手の質問に対して、意図を確認したりしてポイントを外さない回答ができたこと。

・和やかでも冷徹でもない雰囲気で議論が行われる。
・議論をより良いものにしようという意図で議論が進められ、私の対応策への理解・私の説明では触れられなかったが想定すべき事態・極端な事態になった時の議論が行われた。

なし

OneCareer

コロナ禍において、緊急事態宣言下とそうでない平時で消費者の外出量・消費量が大きく上下している。そんな中での経済・商業活動の対応策を考えてください。

私は、
・外出制限が出た時に、迅速に通販・宅配サービス重視の小売形態に迅速に切り替えるように仕組みをつ口、
・外出制限時の通販・宅配サービス重視の小売形態の強化すること
を提案します。
外出制限時には、小売業は通販・宅配サービスで営業をするしかないのは避けられない事態です。したがって、その形態にへの切り替えを迅速に行う仕組みを作ることで、売上の空白期間が起きないようにします。さらに切り替えた後に、なるべく消費が活発に行われるように、オンラインでの出店・宅配サービスのインフラを国主体で作ることで、オンラインに本格的なバーチャル市場を作り、物の売買が行われやすい環境を作ります。
このように、小売の空白期間を作らず、販売力を強化することで、外出制限時の消費を支えます。

人命と経済とでどちらを優先しますか。

私は人命を優先します。
なぜなら、経済損失より、経済を優先しても人命多くの死者・病人が出ることの方が長期的んリスクが大きいと考えるからです。
経済を優先すると、コロナ患者が大量に出てしまいます。その中にインフラ業や医者等の社会の維持に関わるエッセンシャルワーカーがいた場合、社会機能が停止して、大きな損失となってしまいます。
ですので、まずは人命を優先して、感染の拡大防止に努めることが肝要と思います。一方で、経済的損失を抑えるためにより迅速に感染を縮小するために、政府による強固な外出制限・市民の活動のコントロールができる仕組み・法案を準備することも大事と思います。また、外出制限による小売業への補填の仕組みも再整備する必要があると考えます。

自己紹介(3分)
面接(12分)
・大学院での研究内容の深掘り
・学生時代に頑張ったことへの深掘り
・なぜコンサル業界を志望するか(事前課題に基づいて行われる)
・希望するPoolの再確認
逆質問(15分)

・自己紹介で、私の大学院での研究内容について簡単に触れたところ、かなり興味をもったのか、詳細な説明を求められた。専門的なことをどれほど簡潔にわかりやすく説明できるか評価されたと考えられる。

面接官が非常に優しい方で、これまでの面接で一番穏やかであった。
足切りの一次、ケースの二次と違い、"人"を見ていると感じだった。

なし

One Career

研究内容について説明してください。

私は、環境に優しいプラスチックについて研究しています。
従来、プラスチックは石油を原料として生産されてきましたが、近年、石油の枯渇問題や地球温暖化問題、そして海洋プラスチック問題等の観点から、環境に優しいプラスチックとして新たに植物を原料としたものが注目を浴びています。
そこで、私は〇〇という、①砂糖から②酵素を用いて合成される③生分解性プラスチックを合成し、材料として応用する研究をしています。
このプラスチックは環境に優しい点が、以下の三点あります。
①原料が再生可能資源の砂糖であり、枯渇せずカーボンニュートラルな点です。
②大量のエネルギーや有害な薬品を使う化学反応を用いず、自然界に存在する酵素反応を用いて温和な条件・低エネルギーで合成している点です。
③〇〇が生分解性を有し、自然に放置すると微生物によって水と空気に分解される点です。
〇〇は粘着性や接着作用を持っているため、従来の石油由来の粘着材や接着剤の代替として利用することを検討しています。

希望のPoolはどこか

私が希望するPoolはCore Business Operations Poolです。
私は将来、コンサルタントという職業を通じて環境問題を解決したいと考えています。
具体的には、カーボンニュートラルな社会、循環型社会といった新しい社会を設計・実装したいと考えています。
そのためには、様々な業界・分野の人と連携して、社会を作り変える必要があります。
Core Business Operations Poolはインダストリー部門と密接に連携し、産業・企業の変革を推進、業界横断事項や全社構造改革を先導するオファリングです。ですので、私が将来、新しい社会を描き実装したいと考えた時、Core Business Operations Poolでの経験は絶対に役に立つと考えています。

自己紹介(5分)
面接(25分)
・学生時代に頑張ったことへの深掘り
・なぜコンサル業界を志望するか(事前課題に基づいて行われる)
・希望するPoolの再確認
逆質問(10分)

・上っ面でない十分な志望動機、本当にコンサルタント業界、さらにはデロイトに入って成し遂げたいことがあるという思い
・上記を相手に理解できるように説明できるコミュニケーション能力

・理不尽な圧迫はないものの、コンサル業界・デロイトを志望理由に関してはかなり深掘りされる。
・本当にコンサル業・デロイトに入りたい学生を採りたいという意図を感じた。特に、私が定員の少ない戦略Poolを希望していたため、論理性も併せて見られていた。
・私自身も準備していないレベルの深掘り方をされたので、その都度その都度、面接官と前提・質問の意図を確認しながら相互理解を目標に回答した。

なし

OneCareer

なぜ研究者ではなくコンサルタントの道を歩むのか

私がコンサルタントを選んだ理由は「環境問題の解決」を一生の仕事にしたいと考えたからです。
技術者は、環境問題の解決ではなく技術に興味がある人が多いです・
技術の研究をしている人は、技術そのものが目的な人が多いです。彼らは技術の不思議な性質、原理の謎等々、技術そのものに興味がある人が多く、必ずしも環境問題に興味がある訳ではありませんでした。
一方、私は技術は手段であり、目的・興味は環境問題の解決に興味がありました。
そこでいろいろな温度差を感じることが多かったので研究をやめることにしました。
そして、制度や経済からアプローチする方法を検討する中で、貴社の気候変動の部門を知りました。貴社の気候変動の部門の方は環境問題の解決を専門としたコンサルタント行っており、まさしく私の目指す「環境問題の解決」を仕事とする方々でした。
ですので、私は「環境問題の解決」を目的とできるコンサルタントを志望することとしました。

デロイトは現在採用を急拡大しているは、ITコンサルタントに注力し、 ITコンサルタント会社になろうとしているのか(逆質問)

デロイトは規模を大きくしたいだけで、別にITだけに注力していきたいわけではない。
コンサルタントを大量に増やすにしても、戦略：実行：ITの人数比を大きく変えるつもりはない。

そもそも、デロイトは低下している日本企業の成長力を回復させ、日本経済を世界と伍する規模に戻そうとしている、戻さないといけないと思っている。これが大きな目的である。
そのために、今は、現時点の日本企業の弱点であるディジタルに注力している。
しかし、その後に需要が生まれるであろうシーズ段階の分野にもしっかり投資していく。
お金にならなくても、下記のような案件にはしっかり関わっていく。
・社会的インパクトの大きい分野
・ルール設計の分野
・新規の技術の探索

なので、デロイトはITコンサルタント会社になろうとしているわけではない。
あくまで、日本経済・日本企業を世界に伍する存在として回復させたいと考えている。