- Q. 志望動機
- A.
デロイトトーマツコンサルティング合同会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2016卒デロイトトーマツコンサルティング合同会社のレポート
公開日:2017年6月13日
選考概要
- 年度
-
- 2016年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- 不明
投稿者
選考フロー
企業研究
あまり会社の情報が一般的ではないため、書店にあるコンサル本を読むことをお勧めしたい。書店に行けば、現役もしくは元コンサルタントが書いた体験談(大抵は悪い話が多いが)がたくさんある。あまり仕事内容や働き方がイメージしやすい業界ではないため、頼れる情報リソースはなるべくたくさんあたるべきであると考える。また、面接の段階で志望動機をこれでもかというほどに問われるため、コンサル業界一般の知識とそれぞれのファームの立ち位置及びデロイトのポジショニングは抑えておいたほうが良い。それは、現役のコンサルタントに話を聞くのが一番早いと考える。
志望動機
志望動機は主に2つあった。1つは、グローバル環境の中でコンサルタントとして働くことにやりがいを見い出せるためだ。もう1つは、コンサルタントの価値貢献のあり方に惹かれたことである。この2つが大切であると考えたのは、職業選択をする上で私のモチベーションとスキルに合致していると考えたためだ。 前者に関して言えば、グローバル化の促進の結果、企業ではクロスボーダー案件が増えている。そしてそれは、それまでは企業内の中枢機能として解決されてきた諸機能(企業内でのネットワークの管理・調節やサービスや資金の調達や提供)が複雑化したために外部委託される契機となった。グローバルな環境で働くといえど、様々なフェーズが存在すると考える。その中でも、コンサルタントとして働くことは様々なクライアントの中枢機能をグローバルな環境の中で支援することである。委託される仕事は、市場の不安定性が高い。また、取引における速度も早くなっているため困難である。しかし私にとっては、そうした環境こそグローバルな環境の中でも最もやりがいのあるものに見えた。 後者に関して言えば、私はコンサルタントが価値を生み出す瞬間を次のように捉えた。それは、最終的な提案に対してクライアントから納得をしてもらい、案件を前に進めて結果を出した瞬間である。よくコンサルタントは、論理的思考力が必要であるとか、革新的提案をすることが大切であるという。しかしそれらは必要条件であり、一番大切なことはコンサルタントとしてクライアント満足してもらうことであると考える。 こうした考えを経て私は、自身にあった論理武装だけをしてビジネスをしているというコンサルタントのイメージを覆した。いわば、最後は人と人のやり取りであるという一種の泥臭さが、私には魅力的に映ったのである。
独自の選考 通過
- 実施時期
- 不明
- 通知方法
- 不明
- 通知期間
- 不明
選考形式
ケース面接(2次面接)
選考の具体的な内容
コンサルティングファームならほぼ避けて通ることのできない面接ではあるが、業界独自の選考スタイルということで記載する。通常の人となりを問うような面接とはことなり、グループディスカッションのようなテーマを与えられそれに対して持ち時間で考え、結果を面接官とディスカッションもしくは発表する形式の面接である。特にデロイトトーマツコンサルティングの場合は、一般的なケースにありがちなフェルミ推定や課題設定とは異なり、より定性的なテーマが与えられることが多いと認識している。私の場合は、「日本と欧米における自転車道のあり方の違い」に関する記事を読まされ、それに対する問いが3つあった。列挙すると「①日本と欧米の自転車道のそれぞれのあり方についてのメリット・デメリットを列挙せよ ②日本において自転車道をより整備していくにはどうしたらよいか ③日本における自転車事故の発生を減らすにはどうしたらよいか」というものであった。
1次面接 通過
- 実施時期
- 不明
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 20分
- 面接官の肩書
- 3~5年目位のコンサルタント
- 通知方法
- 連絡なし
- 通知期間
- 即日
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
内容についてはあまり深く触れられることは無いため、おそらく簡易的なコミュニケーション能力(問われたことに的確に回答できているか等)を見られていたと考える。人によっては、学生時代のエピソードのみの場合や、志望動機のみの場合のケースもあった。であるため、内容よりかはやり取りそのものに重点が置かれていたと思われる。
面接の雰囲気
面接官は主に手元の資料(事前に提出したES及び履歴書)を参照しながら質問をしてきた。事務的な雰囲気の中面接は進む。また、質問内容はありきたりな内容であり、主に学生時代がんばったことと志望動機の2点であった。
1次面接で聞かれた質問と回答
なぜデロイトを志望するのか教えてください
回答内容としては、ファームのポジショニングがよく今後成長する会社だと考えたためと述べた。具体的には、ファームの規模と一人当たりのバリューで考えた場合、BIG3(マッキンゼー・ボスコン・ベイン)規模は小さいがバリューが高く、IBMやアクセンチュアは規模が大きいがバリューが相対的に少ないとし、デロイトはその中間地点にいると考えた。今後BIG3が戦略案件だけで稼いでいくことが難しくなることが予想される中で、それでも高いパフォーマンスを出しながらコンサルティングの川上から川下までを果たすことのできるファームはデロイトしかないと思い志望した、という具合である。 面接時間が短いという話を先輩経由で聞いていたため、回答は端的に述べるように努めた。デロイトの志望動機ということであったため、コンサルティング業界そのものを志望しているということは前提として、ファームに対する志望動機だけを述べるようにした。
学生時代がんばったことを教えてください
私はゼミにおいて、誰かの理解を得るためには「伝える」だけでなく「伝わる」ように努力する大切さを学んだ。それは、相手の立場・主張を理解した上で意見を発信することの重要性である。こうした思考訓練を経て、コンサルタントの仕事に対する自らの適性を感じ、挑戦してみたいと思うに至った、と述べた。 ゼミでの活動であると簡潔に述べた後に、面接官がさらに細かく何をしたか、またそこから何を学んだか、と畳み掛けてくる。一度に長く話すことは好まれない感じを改めて受けたためシンプルかつロジカルに答えることに注意した。
2次面接 通過
- 実施時期
- 不明
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 90分
- 面接官の肩書
- シニアコンサルタント
- 通知方法
- 連絡なし
- 通知期間
- 1週間以上
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
限られた情報の中で、どのような仮説を構築したか(論理性はあるのか、一貫性はあるのか)ということを見られていた気がします。また、それをいかに自信を持って伝えられるか、という点も見られていた気がします。様々な角度から質問を浴びせられたので、臨機応変な対応力も見られていたのではないかと推察します。私の場合、結果として仮説は大きくはずしましたが、自説を裏付ける論理構成を持っていたことと、対応力が評価されたのではないかと思います。
面接の雰囲気
2次はケース面接である。資料を渡され、学生が複数人いる部屋で各自渡された資料を読み込み、問いに答える個人ワークを60分行う。その後、各自面接官のいる部屋に移動し、面接官に対し5分程度で問いに対する回答を発表する。そして、最後にその内容について面接官とディスカッションを行う。雰囲気は思ったより厳しくは無かったが、面接官が様々な角度から自分の回答に対して揺さぶりをかけてくるため、一貫性を持った回答を心がけることが重要だと思った。
2次面接で聞かれた質問と回答
「日本と欧米では自転車道が違う」という文章を受けて、面接官から受けた質問。この文章の著者は日本において欧米型の自転車道を導入することで自転車事故を減らすべきであると主張していると思うのですが、それについてはどう思われますか?
結論から言えば、コストに見合った効果は見込めないと考えます。なぜなら、文章から察するに、日本と欧米では自転車の使用目的及び層が大きく異なっています。日本では主に短距離の移動の際に多く使用され、欧米ではロードバイクなどの中長距離の移動が主であります。文章において問題となっている事故は自転車と車によるケースですが、日本の場合気をつけるべきは歩行者と自転車による事故であると考えます。そのため、ガードレール等の施策によりもちろん自転車と車の事故を減らすことは可能であると思われますが、優先順位とコストの観点から欧米型の自転車道の導入には慎重になるべきだと考えます。 少し冗長になってしまっていた感じはするが、結論→理由となるように気をつけた。また、余談ですが日本における自転車事故は車と自転車による事故が8割以上という数値であったため私の仮説は大きく外れています。
自転車事故を減らすにはどうしたらいいか、という事前課題に対する私の回答発表を受けての面接官からの質問。自転車事故を減らすにあたって、今の発表では自転車側の施策が中心でしたが、車に対する施策として何か思いつくことはありませんか?
率直に申し上げて、即座に思い浮かぶものはありません。というのも、先ほども申し上げたように、日本における自転車事故の大半は自転車と歩行者によるものが中心であると考えていたため、事前に特に考えることもありませんでした。申し訳ございません。 本当に何も思いつかなかったため、とりあえず30秒考える時間を下さいと言い、いろいろと考えてみる努力はしました。ですが、分からなかったため、素直になることを心がけ、素直に分からないと述べるに留めました。
3次面接 通過
- 実施時期
- 不明
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- パートナー
- 通知方法
- 連絡なし
- 通知期間
- 1週間以上
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
面接官の役職もだいぶ上がったためか、定型文的な質問はあまり無かった。であるため、総合的に所作から始まり、論理性や一貫性、会社とのマッチ度をはかられていた気がする。相手の役職が高いからといって物怖じせず、言いたいことははっきりと主張する姿勢が評価されていたと思われる。
面接の雰囲気
1次面接と同様に、それまでに渡していた事前資料を参照しながら質問をしていくスタイルであった。学生時代がんばったことや志望動機が中心ではあったが、回答の深堀具合が1次とは桁違いであった。初めて逆質問が許された面接であった。
3次面接で聞かれた質問と回答
ゼミでの学びについて教えてください
ゼミでの活動を通じて、私は自分の頭で考えて「答え」を出す能力が不足していると感じました。それまでの学習はインプットされた内容をもとに正解を導くことが求められていた一方で、ゼミでは本の内容を元に責任を持って自分の意見を書く必要がありました。当初は、正しいことを言わなくてはいけないという思いから主体性に欠ける意見ばかりを書き、ゼミの教授に多くの指摘を受けました。間違えてもいいから私の意見を述べることに努めた結果、自分に不足しているものが何かを正しく認識することが出来るようになり、自分の頭で考える力は飛躍的に伸びていると思います。 ゼミの活動に始まり、そこからの学びなどを深く聞かれた。具体的なエピソードを出したりすることで一般論に収まらないように気をつけた。
ご自身にコンサルタントとしての適正はあるとお考えですか?
適正はあると思います。コンサルタントに必要な能力として知的体力と身体的体力が重要であると考えます。私は、ゼミでの活動において知的体力を養い、後者に関しては「大学生活での活動(個人が特定されるため伏せさせて下さい)」を通じて養ってまいりました。そのため、コンサルタントとしての適正はあると考えています。 恐らく「無い」もしくは「分からない」と答えていたら落ちていたと思われる。元から適正はあるなぁと面接前から思っていたこともあり、即座に即答することができた。
最終面接 通過
- 実施時期
- 不明
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- パートナー
- 通知方法
- 連絡なし
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接までずっと志望動機については必ず触れられたため(2次のケースを除く)、話に一貫性があるかないかについては見られていたと感じる。また、本当に入社する意思があるかどうかについての確認をしていたと思われる。 第一志望であると告げたことや、コンサルタントとして働きたいという姿勢を評価されたと思われる。
面接の雰囲気
面接官が簡単な自己紹介をした後に、ESと履歴書に沿って質問をされた。一方的に質問を延々とされるのではなく、対話形式のように進んでいった。雰囲気は和気藹々としているようでありながら、厳格さを感じさせられた。顔は笑っていても目は笑っていないような感じである。
最終面接で聞かれた質問と回答
金融(HSBC)も同時に選考が進んでいるようですが、金融とコンサルではどちらに進みたいと考えていますか?
コンサルに進みたいと考えています。私が受けている金融機関も、収入や仕事内容は十分に魅力的ではありますが、ビジネスモデルとしてみた場合コンサルティング業のほうが私は良いと思ったためです。金融の場合、どうしても手数料ビジネスに走ってしまい、顧客の利益と背反する現象が見られます。もちろんコンサルティング業にもそういった面がまったく無いわけではありませんが、現状のコンサルビジネスはリピーターがいなければ成り立たない状況があり、結果にコミットすることが確実に求められているという事情があります。であるため、より顧客のために働くことのできるコンサル業のほうが私は向いていると思いました。 主体性のある意見に聞こえるよう努めた。
会社に入ったら何をしたいですか?
会社に入ってから考えます。というのも、コンサルティング会社一般にそうですが、守秘義務の関係上どのような案件を具体的に取り扱っているかなどは内部に入ってみなければ分からないことが多数あります。であるため、まったく無いわけではないですが、会社に入ってから落ち着いて考えたいと思います。 実は特にやりたいことがあったわけではなかったため、素直に現状では未定という旨を伝えた。ネガティブな言い方にならないように注意を払った。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
他社選考の辞退を誓約書として提出するのと引き換えに内定承諾書を渡されるため。
内定に必要なことは何だと思うか
とにかく大切なのは志望動機である。これは1次から最終まで一貫して聞かれることである。コンサルティングファームは大抵志望動機などをあまり重視しないケースが多いが、デロイトの場合はこれを非常に重視している。そのため、志望動機は考えて考えて考え抜くべきである。面接においても、なぜ?という問いを延々と受けることになる。 また、英語力を直接とわれることはことは無いが、英語ができて当たり前という空気が非常に強いため、何か英語力を証明できるものがあるに越したことは無い。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
グローバルファームを自負しているだけあって、海外経験を何かしらのバックグラウンドとして持っている人が多いと思われる。そのため、日本で勤め上げたいと思うような人には内定が出ることは中々ないと思われる。
内定したからこそ分かる選考の注意点
最終面接で落ちることはあるため気を抜かないほうが良い。また、インターンは実質的な選考であるため心して望むべきである。また、1次面接では履歴書を、3次面接では小論文の提出があったりと提出物がちょくちょく発生するため、忘れないように気をつけるべきである。
内定後入社を決めた理由
入社を決めたポイント
- 20代の成長環境
- 社員の魅力・実力
- 福利厚生・手当・働きやすさ
入社を迷った企業
丸紅株式会社
迷った会社と比較してデロイトトーマツコンサルティング合同会社に入社を決めた理由
デロイトトーマツコンサルティングを選択した理由は、業務の負荷が高いということと人事評価制度であった。私が就職活動の軸として据えていたことは「何をしたいか」ではなく、「どう働きたいか」であった。であるため、初期の段階から特定の事業分野に縛られることの少ない、商社とコンサル業界を中心に見ていた。最終的に内定をもらった2社を比較した際に、商社はどうしても人事評価において定性的な部分が多いことが決めてとなりコンサルに進むことを決意した。
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- Q. 志望動機
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デロイトトーマツコンサルティング合同会社の 会社情報
会社名 | デロイトトーマツコンサルティング合同会社 |
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フリガナ | デロイトトーマツコンサルティング |
設立日 | 1993年4月 |
資本金 | 5億円 |
従業員数 | 2,675人 |
代表者 | 佐瀬真人 |
本社所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号丸の内二重橋ビルディング |
電話番号 | 03-5220-8600 |
URL | https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/dtc/dtc.html |
採用URL | https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/ |