- Q. 志望動機
- A.
丸紅株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2021卒丸紅株式会社のレポート
公開日:2020年10月19日
選考概要
- 年度
-
- 2021年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- 総合職
投稿者
選考フロー
企業研究
総合商社に内定するためには、①自分の経験(学生時代頑張った事など)、②それが裏付ける自分の強み、③何がやりたいか、④なぜそれをやる場として総合商社を選ぶのか、➄中でも何故その会社なのか、という5つが、説得力を持った因果関係の線できちんと結ばれるように準備しておくことが最も大切だと感じた。また、③の何がやりたいかという点は、必ず複数の部署について考えておくべきだと感じた。
また、「学生時代頑張った事」と「志望動機」は特に細かい整合性や説得力が必要とされるため、常に「意外性と説得力」を意識して書類選考の段階から取り組んだ。
会社研究のためには、まず会社のHPや投資家情報などのネット情報で概要を掴み、そのうえで社員の方に話を伺って補強をした。丸紅に関しては唐突に選考が始まったためあまり時間が無く、多くの研究はできなかったが、前述の5つの事項がきちんと繋がっていたため内定につながったと考えられる。
志望動機
自分の発想と行動力でもって、ビジネスを通じて人の生活をより楽しく便利でバリエーション豊かにしたいと、留学時の経験から思うようになった。留学中、ソ連圏でのサービス、職業、製品、娯楽などの選択肢の少なさが目立ったことからそう考えるように。そのための方法としていくつか事業のアイデアはある。また、冷水のシャワーや停電下での勉強を強いられたことで、世界のどこでも同じ水準の便利さを享受できるようにしたいと考えるように。また食べ物や飲み物、産業のバリエーションも非常に少なかった。
それを解決するためには、製品やサービスの種類、分野に規定されず、色んな物を繋ぐことで多方面に利益を生む総合商社が適当だと判断。中でも社員から話を伺って、丸紅には、そんなんもあるんだってような事業もあり、個々の社員のアイデア、挑戦への意欲といったものを、じゃあやってみろと言ってくれそうな風土があると判断した。
WEBテスト 通過
- 実施時期
- 2020年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
WEBテスト対策で行ったこと
志望度の低い会社や、そもそも受験予定の無い会社などに沢山応募し、同じ形式のテスト(玉手箱)の経験を沢山積んだうえで臨んだ。
WEBテストの内容・科目
言語、計数、性格、英語
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2020年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
ESの内容・テーマ
あなたが第一人者だと思う分野について記述してください。(+その内容について1分程度の動画で自由にプレゼンをする)
ES対策で行ったこと
インターン選考などに盛んに応募し、書類を書く力や、自分の手駒となるエピソード、志望動機などをブラッシュアップしていった。また、特に大切な5大商社の書類は沢山の先輩や同級生に見せ、アドバイスをもらうことで練り上げていった。
1次面接 通過
- 実施時期
- 2020年05月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 営業部門中堅社員
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
会話のテンポの良さが自分でも雰囲気の良さを助けたと思っている。聞かれそうな質問に対する答えを用意しておくだけでなく、関連するエピソードや細かい小ネタなどもしっかり考え、どんな方向に会話が進展しても飽きさせない工夫を凝らしたことが奏功したのではないか。
面接の雰囲気
事実上の選考面接だったが、「面談」という建前だったため雑談のような柔らかい雰囲気で進行した。社員の方も学生に慣れた雰囲気の柔和な方で、大変やりやすかった。
1次面接で聞かれた質問と回答
入社後にやりたい事業としてどんなものがあるか?
例1 コストの安い現地産業と、日本の農業、畜産、養殖技術を結び付けたい。これが大規模になれば、食料部門の経常利益上がると思う。留学中、3食ほとんど自分で作っていたが、お肉が硬い、魚介が無い、農産物がおいしくない、など素材の問題点が多かった。ただ一部の野菜、果物は美味しいので育て方が悪いと思う。コスト安く日本の国産並みのものが作れたら、現地及び周辺国だけでなく、日本への供給源にもできる。ちょうど丸紅CISのHPを見たら、ロシアで日本のイチゴを栽培する案件があって、まさにこれだと思った。
また、中央アジアで太陽光発電事業を推進したい。特に中央アジア南部のウズベク、トルクメン周辺では年間300日は快晴などの地域も多く、しかも電力需要は旺盛である。
なぜ丸紅を志望するのか?
会社紹介冊子や、留学中に関わった社員の方の話などから、個々の社員の発想、行動力などが最も事業に直接反映しやすい環境があると思ったため。事業内容を見ても、ニッチな事業や投資案件を多く手掛けていると感じた。
また、事業開発にあたって冒険を許す風土があり、守りに入っているような会社より自分の活躍の場があると感じたため。
自分のやりたい事は必ずしもすごい規模の利益が出るとは限らない。それでも手を出せそうなのは財閥系よりは丸紅だと思う。それでも資金力があるので、一度軌道に乗ればどんどん資本を投入できる。また、社員数が少ないためか、型に嵌らない発想や手法を嫌わない風土があると感じた。また、今期の大型減損を契機に、急ピッチで変わろうとしているので、伸びしろがあると思った。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2020年05月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 人事部中堅社員
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
「意外性と説得力」を常に念頭に置いて話した点が評価されたと感じた。前回よりも様々な視点から自分の経験に関して質問を受けた。ただ、この場合もあまりに意外で準備できていなかった質問はほとんどなかったため、やはり事前にあらゆる角度から自問自答してみることが肝要であると感じた。
面接の雰囲気
女性の方で、1次と同じように軟らかい雰囲気だった。前回と同じで面談という建前だったが、今度はもう少しひとつひとつの事項について色々な角度から何度も聞かれ、品定めされている感じを強く受けた。
2次面接で聞かれた質問と回答
なぜ、今の大学の今の専門を選んだのか?
高校の頃から海外に興味を持って英語メディアなどに触れてはいたが、その際に英語以外の外国語や、英語圏、ヨーロッパ以外の文化を目にしたことが刺激となった。英語やヨーロッパ文化を知っただけで海外を知った気になってはいけないと思い、興味を持った。同時に、もともと好きでよく触れていた歴史、戦争映画やゲームなどを通じて外交、安全保障などに関心を持っており、そういった視点から見て欧米中心の世界秩序とは異なったところにいるロシア、ソ連が興味深いと感じた。また、Youtubeでプーチン大統領の演説の動画を見て、ロシア語が大変格好よく感じられ、読んだり話したりできるようになりたいと感じたため、現在の専門を選んだ。
なぜウズベキスタンに留学に行ったか?
ソ連圏の政治を専門としているため、やはり本場でどのように教えられているのかを知りたいと思った。また、日常会話をするだけでなく、政治的な話題を含む難解な話もできるレベルにまでロシア語を上達させたいと思った。そのため最初はロシアの大学への交換留学を希望したが、学内の選考で不合格になってしまった。自費で留学に行くことを余儀なくされたため、同じロシア語で勉強できるソ連圏で最も物価の安いウズベキスタンを選び、行き先の大学を探した。中でも、ウズベキスタンがソ連領だった時代からソ連外務省での勤務経験を持つ教官達が多く働いている同国外務省所管の大学が最も魅力的に感じられたため、自ら大学を訪問して学部長を見つけ、交渉した。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2020年06月
- 形式
- 学生1 面接官3
- 面接時間
- 20分
- 面接官の肩書
- 不明。おそらく役員。
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 即日
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接だったが、質問は2次以前とそう大きくは変わらなかったため、同じように対処できた。最後にひとこと何かあるかと聞かれたため、丸紅で働きたいと思う理由と、是非採用してほしいという熱意を真剣に伝えたのが伝わったのではないかと思う。
面接の雰囲気
3名ともベテランの男性社員だったが、やはり柔らかい雰囲気で話しやすかった。初めての対面の面接だったが、オンラインよりも素のままで挑んでも伝わると感じたため、むしろやりやすかった。
最終面接で聞かれた質問と回答
エントリーシートに書いたこと以外で、大学で頑張った事は何ですか?
体育会競技ダンス部での選手活動です。
基本的に選手活動は4年冬までなのですが、私もパートナーも3年秋から留学を予定していてそれまでに結果を残す必要があったので、練習効率と練習量の両方を上げる事を目標にしました。練習効率の方は、普通にひたすら合わせまくるだけじゃなく、後輩に動画撮らせてそれを見て指摘し合うという練習法をやった。大学の練習場が使える日はひたすらそれをやりました。大学の練習場が開いてない日は、大学内の人気のない広めの場所を探して、お互い呼び出して練習した。部活街では、喧嘩とかで時間無駄にしないように、彼女をいっぱい褒めたりしてご機嫌とったり、彼女に勉強教えたり、課題手伝ったりして、ご機嫌を取りつつ練習に時間をさけるようにしました。結果として、引退試合である全国国公立戦では3位入賞を果たしました。
留学中の取組みから何を学んだか?
日本を発信し、説明するために、より一層、自分自身が日本を客観視し、日本の事をよく知り、理解する必要があると学んだ。これは常に自分と、自分の会社の事業を客観視し、分析することと同じだと考えている。
また、相手の利益になる形でなければ日本の発信も難しいので、それを考え抜いた経験も意義深いと考える。入社したら今度はこちらの会社の利益にもなるように考える必要があるため、必ずや生きると思う。また、様々な問題に対して自分の頭で考えて何とかする実地経験を沢山積むことができた。商社マンとして仕事をするにあたって、やはり細かい問題ひとつひとつに上手く対処する能力は最も大切なもののひとつだと思っており、自分にはそれが備わっていると思う。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
気が済むまで就活を続けていいと言われたが、残っている企業よりも丸紅が魅力的だったため、自ら辞退を申し出た。
内定に必要なことは何だと思うか
総合商社全般に言えるが、とにかく面接でスラスラと説得力があって面白い話を展開することが大切なので、そういった若干派手な話のネタと、それを上手くプレゼンする練習、そしてどんな角度から切り込まれても鮮やかに切り返せる練習をしておくことが何よりも大切。
OB訪問はそのための手段としてやった方が良いが、不可欠だとは感じなかった。
また、丸紅に関しては体育会系風のゴリゴリした印象を持つ人はあまりいなかったため、人としての雰囲気が穏和かどうかというのもひとつの要素ではないかと思う。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
やはり、変わった事や大きな事を成し遂げた経験を多かれ少なかれ持っている人が多い。中でも、そのエピソードの「意外性」をアピールできて、そこから得た物や、それをやろうと思った理由などを「説得力」をもって伝えられれば内定するのではないかと感じた。
内定したからこそ分かる選考の注意点
No1採用という、普通の採用枠ではない選考での内定だったが、これが通るとは全く思っておらず、やるだけやっておくか、という気持ちで出したため、とにかく採用枠が複数あったり、インターンの機会などがあったら必ず応募してみることが大事だと思う。また、応募するにしてもダメ元で出すのではなく、せっかくなので全力で準備して出すべき。
内定後、社員や人事からのフォロー
内定者懇親会がオンラインで1度あったのみ。
内定後入社を決めた理由
入社を決めたポイント
- 会社のブランド・知名度
- 社員の魅力・実力
- 福利厚生・手当・働きやすさ
- 海外拠点で働きたい
- 会社の規模
入社を迷った企業
株式会社商船三井
迷った会社と比較して丸紅株式会社に入社を決めた理由
総合商社を受けるほとんどの人がそうであるように、もともとの就活の軸として収入水準や知名度、ブランドを重視していたため、迷わず丸紅を選んだ。また、何か新しいことを考えて貪欲に利益を求めにいく要素が海運業界にはあまりないため、自分の強みを存分に生かし、楽しんで働ける場として、やはりインフラ系である海運業界よりも総合商社が自分に向いていると判断した。内定後に色々な人から褒められたことから、この判断は間違っていなかったと思う。
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丸紅の 会社情報
会社名 | 丸紅株式会社 |
---|---|
フリガナ | マルベニ |
設立日 | 1949年12月 |
資本金 | 2626億8600万円 |
従業員数 | 50,200人 |
売上高 | 7兆2505億1500万円 |
決算月 | 3月 |
代表者 | 柿木真澄 |
本社所在地 | 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目4番2号 |
平均年齢 | 42.4歳 |
平均給与 | 1654万円 |
電話番号 | 03-3282-2111 |
URL | https://www.marubeni.com/jp/ |
採用URL | https://www.marubeni-recruit.com/ |