【駅周辺施設の魅力を再定義】【20卒】ジェイアール西日本コンサルタンツの冬インターン体験記（理系/設計職）No.6913（京都工芸繊維大学大学院/女性）（2019/7/25公開）

建築の意匠設計を扱う会社を探しており、ゼネコンなどを見ていましたがそのなかでも組織設計事務所として駅や駅周辺施設の設計を専門的に行う会社があると知り、先輩からの紹介もあったためインターンに参加することにしました。

選考などは特にありませんでした。ただ3、4時間の即日設計と聞いていたので即日設計の練習は時間があればしていました。

応募

駅周辺施設の即日設計

1日目にやったこと

駅周辺施設を対象として3時間での即日設計。平面図・断面図・パース・コンセプトなどをまとめA2サイズの紙に描く。最後に全員の前でプレゼン。設計部の社員の方から質疑応答。

設計部の社員

なし

プレゼンのなかで多くの学生の提案の中にある「まちに対して開くコミュニティ」とはどういうことかについて議論が多くなされた。広場をつくればコミュニティになるのか？といったソフト面についての話が特に印象的だった。

即日設計の施設の規模が駅周辺施設と大きく、また駅からの動線など条件も複雑であり、また要求図面に対して試験時間が3時間という短さだったので図面がすべて仕上がっている人がほとんどいなかった。着彩まで余裕を持って終わらせるための対策としてはエスキスの練習をかなりする必要があると感じた。

即日設計はゼネコンや組織設計事務所での就職試験で必須なので場数としても多く踏むことができて良かった。また設計部の社員の方も駅などある安全性のための一定のルールが設けられているような施設の実務の方なので、プレゼンは普段と違う切り口から講評されて面白かった。

即日設計の練習とプレゼンの練習の経験を積むことが大切であると思った。分かりやすく人に伝える練習は日頃から行うべきだと感じた。

即日設計は実際にジェイアール西日本コンサルタンツで建築された施設を一部くりぬいて出題されるので、実務で扱う建築の種類や規模感、大まかなルールなどを知ることができて良かった。ほかの組織設計事務所とはどう違うかを実感しながらインターンに取り組んだ。

インターンで行われたのと似たような内容の即日設計が本選考でも課せられると聞いていたが、本試験の対策が間に合うか不安に感じた。あの規模感とルール制限のなかで考えていることをアウトプットしきるのは至難の業だと感じた。エスキスの準備を十分にすれば可能性はあると思う。

ジェイアールという鉄道会社の系列だからこそ扱うことのできる特殊な「駅・駅周辺施設」という建築に関われるのは魅力的だと感じた。誰しも必ず利用したことのある駅の再開発や駅に付属する商業施設などに携わることのできる環境はやりがいに繋がると思った。

本試験で行う即日設計を体験することがメインであり、特に選考を有利に進めるためのものではないと感じた。ただ一人ずつプレゼンをしているので顔は覚えてもらえるというメリットはあります。

インターン参加後に特別なフォローはなかったです。ただ公開前に最終選考までの日程スケジュールを教えて頂いた。

建築設計で特に何がしたいかわからず、ゼネコンやインテリア、内装の企業を見ていました。住宅よりも多くの人の目に触れる建築がいいとは思っていましたが、自分は建築物のなかで一からつくるよりもある程度の制限やルールのある中での設計が向いているなあ、となんとなく思うくらいで興味のある企業はとりあえず調べてインターンや説明会に申し込もうと考えていました。

インターンを終えても特に変化はなかった。業界や興味のある企業が変わるというよりも、選考を見据えてこれからやるべきことが多くあるのを改めて痛感した。即日設計の練習や案のインプットはもちろん、表現手法や手短なプレゼンなど、エントリーシートが通過したあとのこともきちんと対策して計画性を持って取り組む必要性があると思った。