【発明の再発見、挑戦の日々】【18卒】島津製作所の冬インターン体験記（理系/技術系インターンシップ）No.808（東北大学大学院/女性）（2018/1/29公開）

島津製作所の名前は知っていて精密機器の開発に興味はあったが、まだ全く企業研究はしていない状況だったので、企業について詳しく知りたいと思ったのがきっかけだった。たまたま東京に用事があったこともあり、1日間という気楽さから参加した。

島津製作所の強みとする部分と自分の性格・研究に共通するところがあるかどうかを調べた。ちょうど研究で島津の測定器を扱っているので、ユーザー視点での知識があることも強みにした。

すでに発明された身近なものを使って、再発明しよう

1日目にやったこと

島津製作所の説明がスライドであり、技術部出身の人事の方の今までの仕事についてのプレゼンがあった。そのあと島津の失敗学や新しいものを生み出すことを大事にしている観点から、身近なものを再発明するというグループワークがあった。

人事部長、技術の社員

なし

社員の方がそれぞれのグループを回りながら逐一コメントをくれたが、「そのアイディアは既に世の中に出回っているから、もっと頭を柔らかくしてみると良い」と意見をもらったのが印象的だった。日本のメーカーは保守的だというイメージを持っていたがそうではないのかもしれないと感じた。

5、6人のグループだったので、意見をまとめるのが大変だった。意見が出ないときはもちろん、異なった意見が出たときに中立案を出したり何かの案を削ったりという作業に時間がかかった。再発明という自分では初めての試みだったのでアイディアが出ないときは申し訳なく思った。

島津製作所の強みや大事にしている理念を社員の方からひしひしと感じることができて良かった。また、就活解禁より前だったので、就活のことは考えずにただただ集中してグループワークをできたり、社員の雰囲気を知ることができたのは大きいと思った。優しい社員が多かった。

仕事そのものというよりはグループワークの基礎をもっと学んでおけば良かったと感じた。もしこれが選考に直結するものであれば評価は高くないと思う。リーダーや書記、役割分担などを勉強するべきだった。

社員の方が自分の今までの仕事で成し遂げたことや大変だったこと、島津製作所を選んだ理由などを詳しく説明してくれ、その人の体験談に自分の未来を重ね合わせることができた。勤務地や同期の仲の良さ、若手から責任ある仕事を任せてもらえることなど、ホームページではわかりづらいことも教えてもらえた。

見えないものを見る、測れないものを測る　という会社の理念が自分の今大学院で行っている研究、将来携わりたいと思っている職にぴったりだったため。また、多くの社員の方と話して雰囲気をつかんだりや仕事への携わり方を聞いて、自分が会社に合うと思ったため。

それまではなんとなくメーカーとしか決めていなかったが、社員の方による説明を通して自分が興味があるのは測定器、精密機器に関わる仕事だと発見できたため。また、実際の内定者とは異なることは知りつつも、参加している他の学生のレベルが高く、人柄も良かったため。

参加学生が多いことや1日間のインターンということもあり、1度に多くの学生に会社のことを知ってもらうため、宣伝のために行われているように感じた。一人一人の学生を評価する時間はなさそうだった。

大まかにメーカーの技術職ということしか決めていなかった。就職活動はほとんど始めておらず、それぞれの会社の特徴、特色等に何の知識もなかった。大学院での研究は社会に役立つことは特になく科学の探求がメインだったので、その反動もあってか社会貢献度が高い事業に関わりたいとは決めていた。正直精密機器の良さは知らなかった。

島津製作所の医療機器・精密機器のシェアの大きさから、これほど社会に貢献していることを知った。いわゆる総合大手メーカーとは違い、人数は少ないものの少数精鋭で働くことにやりがいを感じるようになった。また、それまでは社員の人柄、雰囲気はあまり気にしたことがなかったが、それからは他の会社の説明会でも社員の人柄や仕事への姿勢を気にするようになった。