【20卒】三井住友銀行の冬インターン体験記（文系/総合職）No.8340（東北大学/男性）（2020/1/29公開）

金融業界、特に銀行における「信頼」という2文字の重大さをこのインターンで感じた。銀行業務に関して全く無知で臨んだため、銀行の業務等に関して知識の蓄えになった。また、他行との区別化では、行員自体も会社特有の強みを判別できない点から、銀行で行われていることに共通点が多くあり、業務内容等で差異化するのが困難であるとわかった。

融資等の銀行業務に対する知識があればもっとワークに主体的に取り組めたのではないかと思う。金融業界との専門用語はわからずとも、なんとかついていけるが、知っていることに越したことはないだろう。

参加した際は銀行業務体感ワークが楽しく思えたが、この業務を普段行うと考えると結局は作業のような形になってしまい、長期で勤める自らの姿を想像できなくなった。人事異動などが頻繁に行われればいいが、回転が遅いと言われる金融業界は自分に合っていないのではないかと思うきっかけにもなった。

金融業界に対する知識の欠落。現状の力では2次面接あたりで落ちると確信した。特に逆質問等の時間が用意されていた場合に、何を質問するか想像できなかったため、金融業界に対する興味はあったものの、本当に働きたい業界なのかと言われればそうでなかったのかもしれないと感じた。ただ他の参加者と比較した際に、コミュニケーション能力等の対人スキルでは勝っていたため、金融業界の知識さえ蓄えれば、本選考でも十分にいいところまで行けるのではないかとも感じた。

正直、上がっても下がってもいないというのが本音である。経済に最前線で触れる機会がある、大きなプロジェクトに数人のチームで取り組むことで得られるやりがいや達成感はというのは計り知れずとても魅力的であるが、その一方で単調な業務内容に対しては勤労意欲が湧かなかったため。

インターン参加者限定セミナーはなかったが、銀行に対する知識の蓄えにはなるため、参加して良かったと感じた。経済への知識がある人にとっても自らのスキルが現状どこまで通用するのか図る場でもあるため、参加してみると良いと思う。インターンを通じて親交を深めた経済学部の生徒が、上には上がいると言うくらいレベルの高い学生が参加しているのも事実である。

特に人事社員の方からのフォローや電話はなかった。就活掲示板では、電話がかかってきたという声も見つけたが、その電話がこのインターンが発端としての電話かは不明。

特に業界は絞っていなかった。インターンシップを含めた就職活動に取り掛かる時期が遅かったため、まずは手当たり次第申し込んで通過したら参加するという形でこの時期は活動していた。金融業界は開催イベントが多くあったため、通過した分参加して、インターン参加学生の就活状況について情報を仕入れた。就職活動が本格化する3月までには志望業界を絞り、ES執筆に向けた準備を行うと決めていた。

金融業界への志望度に関しては変化なしであるが、終身雇用の会社で勤めるのか、転職を前提としてスキルアップのための就職活動なのかを自分に問い直すインターンシップになった。働きたい分野で銀行業務に携われるのであれば勤労意欲は湧くが、その他の部署になった時にいかにモチベーションを持続させるかという点に関して考えれば、金融業界への志望度は当時から下がっていたのかもしれない。