【21卒】三井海洋開発の夏インターン体験記（理系/1dayインターンシップ）No.9657（2020/6/25公開）

MODECの事業内容、ビジネスモデルは他社と比較してかなり特殊であり、インターンシップだからこそ学べることが多くあった。企業側も、志望してくる学生とのミスマッチを避けたいという考えで、社員や人事もかなりざっくばらんに話してくれた。時には会社批判や上司への愚痴のような発言をする社員もいたが、それを会社が許すような風土も感じられ、会社の雰囲気も良く分かった。

可能ならばインターンシップ合同説明会に参加した方がよい。これは企業HPにはおそらく情報がなく、ナビサイトでないと見つからなかったはず。MODECの事業は特殊なため、あらかじめ勉強できることはあまり多くはない。強いて言えば、プラントエンジニアリング業界のEPCの流れなど、基本的なことは確認しておくべきかもしれない。

若手社員との座談会で、かなり踏み込んで働き方を知ることができた。技術系の勤務地は主に東京、シンガポール、ブラジルであり、海外へ躊躇なく送り込まれる。また、人事が「MODECの今に点数をつけるとすれば100点中20点」と言っていたように、かなり仕事が個人に任され、正解が分からないなか試行錯誤して進めなければならないようだった。

自分の適性と会社が求める人物像がかけ離れていると感じた。かなりのストレス耐性や体力が必要とされる職種であり、自分がこの会社でやっていけるビジョンが描けなくなってしまった。また、インターンシップはあくまで企業理解のためのものであり、内定云々という話はあまり関係ないと思おう。企業側が本当に真摯に、学生側に企業について知ってほしいという趣旨のものだと理解している。

業務内容やビジョン、戦略は本当に興味深く、ハマる人が入社すれば非常におもしろいキャリアを歩めると思ったが、残念ながら自分は向いてないと感じた。若いうちから海外で働きたい、大企業ながらベンチャー気質なところで働きたい、責任感を持って働きたいという志向の学生は一度は話を聞いてみるといいと思う。自分には、この責任やストレスは耐えきれないと思ってしまった。

参加しなかったからといって、不利になることはあまりないと思う。インターンシップに参加する機会を逃したとしても、3月頃に説明会へ参加して、企業理解を深めれば何とかなると思う。ただ、特殊な業務を行っている企業のため、企業理解をするという点においてはインターンシップへ参加しておいた方がよい。

インターンシップ参加後、懇親会のようなものに招待された。インターンシップ参加学生10名程度+技術系若手社員3人+人事のような構成で開催され、ざっくばらんな交流を行った。その後、向こうから早期選考への誘いなどはなく、おそらく本選考へ申し込んだときに何かしらの優遇措置があるかもしれない。

「社会インフラに携わりたい」という就活軸を持ち、エネルギーやインフラ業界に興味を持っていた。具体的には、鉄道、電気、ガス、建設、プラントエンジニアリング、建設コンサルタントなどである。メーカーにも興味があったが、いくつかのメーカーのインターンシップへ参加すると、自分はモノづくりではなく全体的な設計や事業計画をやりたいと思うようになっていた。

参加前後で志望企業や業界について大きな変化はなかったが、働き方や勤務地についてよく考えるようになった。特にMODECは海外勤務が当たり前であり、海外で働くことはどのようなことかを考えるきっかけになった。また、その会社がベンチャー気質なのか、いわゆる典型的な日本企業なのかも気にするようになった。どちらが良い、悪いという話ではなく、自分はどちらの方が向いているのだろうか、ということを真摯に考えるようになった。