【21卒】森永製菓の夏インターン体験記（理系/1dayインターンシップ/工場見学）No.10092（上智大学大学院/男性）（2020/6/25公開）

食品業界、森永製菓における生産技術系エンジニアの役割をおおよそ理解できたこと。食品工業というのは、結局のところモノづくりであり、装置産業であるため、加工技術が付加価値を生むということに気付かされた。また、菓子は自動車などと比較して1つ1つの単価が非常に低く、生産設備には「安全に、早く、大量に」作ることが求められていることも深く理解できた。

食品業界における生産技術職のイメージを全く持たずに参加したため、もう少し事前知識を入れてから行けばいいと思った。先ほど挙げた森永製菓の機電系エンジニア特集ページ
（https://www.i-note.jp/morinaga/recruit/business/technical.html）
を見ていくもの良いし、ネットで「機電系+食品業界」などというキーワードで調べると、様々な情報がでてくるので、そういったものを軽くでも見ておくと、より充実したインターンシップとなるだろう。

生産技術系エンジニアの役割や活躍の仕方は十分に理解し、工場でどんな機械・設備が使われているのかもわかったが、肝心の生産技術系エンジニアとの交流がなかった。工場で働いている社員は、生産技術系エンジニアではなくオペレータや作業員の方々であったし、案内してくれた社員も営業出身の人事が中心だったので、具体的な働き方はわからなかった。

正直、参加人数がかなり少なく、ネットや様々な人からの情報を整理すると、機電系エンジニアが食品メーカーの生産技術系エンジニアになるのは非常に簡単だということが分かった。倍率もかなり低いし、そもそも機電系のほとんどの学生が目も向けない業界・職種だからだ。完全なる売り手市場だと思った。なので、しっかりインターンシップに参加し、企業理解を深め、機電系のスキルがあるこをアピールできれば、おそらく採用されるだろうと思った。

志望度は、上りも下がりもしなかった、というのが正直なところだ。インターンシップに参加し、食品業界における機電系エンジニアの役割は深く理解できたが、自分にとってそれが面白いと感じるか、一生の仕事として満足できるか、といえばなかなかYESだとは思えなかった。もうすこし自己分析も重ねながら、どうするかを判断したいと感じた。

機電系エンジニアという食品業界にとって喉から手が出るほど欲しい学生が、9月から興味を持ってイベントに参加してくれていると考えれば、人事から見て評価が悪いわけがないと思う。たとえ選考フローや本選考で形的な有利がなかったとしても、人事の中で「9月の早い時期から工場見学に参加してくれて、森永製菓にかなり興味を持ってくれている学生」という記録が残るだろうから、有利になるだろう。

インターンシップ参加後、メールで機電系対象のモノづくり(生産技術系)体感インターンシップの案内が来た。これが、この工場見学参加者だけに向けたものなのかは不明だったが、もしかしたら他の人より早めに案内が来ているのかもしれない。おそらくこの体感インターンシップで、生産技術系エンジニアとの交流や、職場体験を行えるのだと思う。

大まかに「インフラ系」「エネルギー系」「プラント・設備エンジニア」などというキーワードを頭の中に浮かべ、いろいろな企業のインターンに参加していた。食品業界の生産技術職も、プラントや設備エンジニアと同じような仕事だろうと思っていたので、それを確かめるためにも参加した。この9月の段階では、あまり業界をしぼらず、とりあえず聞いたことがあったり、なんとなく面白そうと思ったインターンシップへは積極的に参加していた。

食品メーカー、強いてはあらゆる「メーカー」の生産設備・設備エンジニア職に対するイメージが変わり、自分にはあまり向いていない/やっていてもやりがいを感じない職種なのかもしれない、と思うようになった。もうすこし事業計画といった上流工程に関われる企業の方がいいかな、と思うようになった。結果的には、モノづくりをするメーカーというよりは、メーカーが製品を納める鉄道や電力・ガスといった、もうすこし公共的な事業を行っている企業に目を向けるようになった。