22卒 インターンES
コンサルタント
22卒 | 非公開 | 非公開
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Q.
あなたの友人が、脱サラして東京都内に“のらぼう”(のらぼう菜:多摩地方を中心に栽培される野菜)専門の飲食店を開店しようとしています。 友人は、“のらぼう”が、あまり世間に浸透していないことを懸念して、若者に受ける別名を付けようと考え、 “のらぼう”を「多摩の暴れん坊」と名付けて売りだそうとしています。 戦略コンサルタントであるあなたは、友人のネーミングセンスに絶望し、あなたなりのアイデアを提供することにしました。 【問い】 アボカドの「森のバター」や、タコの「悪魔の魚」といった別名のように、“のらぼう”に、若者に浸透するような別名を付けてください。また、その別名を付けた理由もお答えください。 回答は1,000字以内とします。(文字の多寡は一切問いません)。
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A.
「新,春の八草」.私はのらぼう菜を春の七草の新たな一草として提案する. 脱サラを考える友人はのらぼう菜の飲食店での提供を考えている.よって印象的なだけでなく食欲を促進するようなネーミングが求められる.そこで私は2つのネーミング方法を考えた.➀のらぼう菜の一部を既存の概念に例える方法,➁のらぼう菜を既存の概念の一部として例える方法,である. ➀の方法はのらぼう菜の要素を,他の食欲を促進する食べ物や言葉に例える方法である.今回の場合,のらぼう菜の要素として味と見た目が挙げられる.ただのらぼう菜はアボカドのように癖のある味ではなく,タコのように特徴的な見た目でもない.したがって➀の方法で「森のバター」や「悪魔の魚」といった秀逸なネーミングを考えることは難しいと考える. ➁の方法は,既存の食欲を促進する食べ物や言葉の一部としてのらぼう菜を例える方法である.この方法の場合,目立つ特徴がないのらぼう菜でも,例える食べ物や言葉次第で十分魅力的なネーミングができると考える.私はその例えとして春の七草を考えた.春の七草をネーミングに使う理由は二つある.一つは春の七草という言葉が多くの人に認知されているからである.例える食べ物や言葉がのらぼう菜と同程度の認知度では例える意味がない.その点春の七草は義務教育で習うことから,多くの人が知っている.したがって春の七草は例えとして適しているといえる.また七草粥は日本人の食生活に根付いていることから食欲を促進する効果も期待できる.もう一つの理由はのらぼう菜が春の旬の野菜であるからだ.見た目が春の七草に似通っており,春が旬なので春の七草の新たな一枠として想像がしやすい.以上からのらぼう菜を春の七草に例える,さらには春の七草+一草としてとらえる「新,春の八草」は多くの人の印象に残りやすく,かつ食欲を促進するネーミングといえる. また余談ではあるが,春の七草は五七五七七になぞらえて「セリ・ナズナ ゴギョウ・ハコベラ ホトケノザ ススズナ・スズシロ これぞななくさ」と覚えられている.ここにのらぼう菜を加えると,「セリ・ナズナ ゴギョウ・ハコベラ ホトケノザ ススズナ・スズシロ あとのらぼう菜」という覚え方が考えられる.以上のような歌で覚えやすいこともSNS等で拡散が狙える「新,春の八草」の利点といえるだろう. 続きを読む