22卒 インターンES
技術系
22卒 | 筑波大学大学院 | 男性
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Q.
志望理由(希望テーマの選択理由)(800字以内)
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A.
私が貴社のインターンシップを志望した理由は、貴社での製品の開発設計の業務を体験することにより、エンジニアとしての社会で果たす役割について学びたかったためです。私は高専で3年間研究に取り組みましたが製品化や実用化に向けての貢献できた研究成果であったかは自信がありませんでした。貴社ではニーズやシーズにあった技術を顧客に提供し、その結果が業界シェア率という数字として現れていると思います。そのため、貴社でのインターンシップで社会から求められる開発設計の業務を体験させていただくことで、私がエンジニアとして社会にどの様に貢献できるかを肌で感じることができるのではないかと考え志望しました。 私が最も興味のある電波システム事業のテーマが募集されていたのも志望した理由の一つです。私は専門の電気電子分野のうち“ワイヤレス”がキーワードとなる分野に興味があります。大学院では通信のワイヤレス化に寄与した「電波」と、電力をケーブルを用いずに送電できる「ワイヤレス電力伝送」の複合技術である電波でのワイヤレス電力伝送に関連する研究を行っています。また、私には自衛隊で働く友人がおり自分が関係する電波を用いる分野の中でも防衛用レーダー技術で国防と関わり自衛隊員の負担の軽減ができないかと考えていました。私が貴社のオンライン説明会に参加した際に、貴社は防衛用レーダーシステムの国内シェアの40%を占めており他の電波システムも57%で国内No。1のシェアを獲得しているとの情報を拝見しました。次世代通信システム5GやIoTの技術が発展し電波を用いた技術の需要が増加傾向にあり、その中でも国内トップレベルの電波システムを開発する貴社でインターンシップを経験することにより、私の興味ある“ワイヤレス”の技術でどのように社会貢献できるのかを学びたいと思っています。 続きを読む
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Q.
研究内容(1400字以内)
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A.
私は電波を用いたワイヤレス電力伝送に関連する研究を行っています。私の研究の目標は飛行中のドローンに対して電力を伝送し、バッテリーレスでの飛行を可能にすることです。 近年、物流分野でのドローン応用が注目を集めています。ドローンを利用することで労働力不足や交通渋滞の緩和等が可能となります。一方で、ドローンはバッテリー容量による飛行時間の制限を抱えています。飛行時間を増やすためにバッテリー容量を増やすと重量が増加し、荷物の運搬可能量が減少してしまうため飛行時間と積載量はトレードオフの関係にあるといえます。これを解決するための手法がワイヤレス電力伝送です。地上から飛行中のドローンに対して電力を送電することで充電の必要がなくなり連続での運用が可能になります。ワイヤレス電力伝送には様々な方式がありますが長距離での電力伝送が可能な電波を用いた方式が有効です。先行研究において電波に用いられる周波数は5.8GHzが一般でしたが、この周波数で50m上空のドローンに対して送電を試みようとする場合には電波が散乱してしまい、十分な電力を得ることができないと示唆されています。そこで、私の研究室では周波数をxxGHzに上げ電波の指向性を強くすることでこの問題解決に取り組んでいます。一方で、電波の指向性が強くなると送電ビームからドローンがずれた場合には電力を得られにくくなり効率も低下します。別の先行研究では飛行中のドローンに対してxxGHzでのワイヤレス電力伝送が行われ、伝送距離80cmにおいて約22秒の電力取得(最大効率0.063%)、伝送距離120cmにおいては約2秒の電力取得(最大効率0.015%)にとどまり安定した出力と効率を得ることができていません。そこで、私の研究では電力密度の高くなる送電ビーム中心をドローンが飛行できるように高精度の位置制御を実現することにより、効率の向上と電力取得可能時間の延長に取り組みます。 続きを読む