【未知への挑戦、キヤノンで】【16卒】キヤノンの冬インターン体験記（事務系コース）No.107（早稲田大学/男性）（2017/12/14公開）

メーカーは国内企業のほとんどを占めているものの、何を仕事としているのか全く以て知りえなかったのでメーカーへのインターンシップに興味を抱いた。冬季インターンを模索している頃は、知名度のある企業しか目に付かず、カメラ好きであったことからキヤノンを応募した。

キヤノンの事務系インターンは16卒が初めての試みだったので、対策には迷った。しかし過去の就活における面接で「真面目に授業を受けているか」など学業に対する態度が重視されていた、という情報を先輩から得、学業への真摯な態度をインターン面接で積極的にアピールした。

様々な種類のネットワークカメラを提示され、「キヤノンが成長するためには、ネットワークカメラをどの分野に応用すべきか」/様々な種類のインクジェットプリンタとインドの経済・文化資料を提示され、「インド市場でどれが一番売れると思うか」/様々な性質の生産工場を提示され、「どこをいつ稼働させれば最安値で製品を製造できるか」

前半にやったこと

5日間、1班6～7人のチームに分かれた。経済動向や統計といった資料を読み解きながら、市場進出や商品企画について半日かけて最適解を導き出し、社員さん（部長級も登場した。）に対して発表し、レスポンスを受ける、という流れを5回ほど実施した。昼食は常に社員さんととった。

後半にやったこと

栃木にあるカメラレンズ工場を訪れ、一通り工場を見学したのち、生産調整と在庫管理のミニゲームを行った。工場長が立ち合い、学生に様々な提言をしてくれた。最終日にはチーム内で、5日間を通した仲間の長所と改善点を言い合い、成長に繋げた。

人事/議論の該当商品の開発部長/工場長

なし

製品開発部長から「ＢtoＢ製品は使用者＝購入の意思決定者とは限らない。表面的な考察ではなく、いかに市場の潜在的ニーズを読み、販売戦略を出せるかが重要。」という製品全般の提言を受けた。

インターンシップ終了時刻1時間前の16時に大きな課題が出された日は、翌日9時の発表に向けて、深夜までチームの仲間と議論した。工場に出向く際も集合が7時前であり、5日間しっかりした睡眠は取れなかった。

技術革新は他社の真似では手遅れ。先読みが重要。/デジカメ市場が縮小しているにもかかわらず、史上最多の機種を発売しているのは、市場縮小の原因が人々のカメラに触れる機会が減ったからではなく、求められているカメラが作れていなかったから、と思ったため。

法学部の私は、商品企画などでマーケティングの知識が必要な際、経営学部の面々に議論で置いて行かれたので、マーケティングの基礎知識をある程度身につけておけば、もう少し貢献ができたと思う。

インターンシップ中に行った課題は、一部の部署の一部の仕事に過ぎないものが多かった。また課題がチーム間の競争としてある程度体系化されていたので、現実の仕事として認識しづらかった。

メーカーのインターンシップに参加する学生は総じて、マーケティングの知識に明るく、また商品企画にあたってはクリエイティビティに長けていた。彼らが案の定活躍する一方、それらに欠けていた私は発言も多く行えず、解決へ向けた貢献があまりできなかった。

内定者や若手社員との座談会で、福利厚生があまりよくない点、社員の毛色が私自身と異なっている点、などを感じ魅力が半減した。またメーカー自体が私のやりたいことと合致しないことを大いに感じ、志望業界から外れてしまった。

インターンシップ参加者のみＥＳ提出後にセミナーがあり、ＥＳが必ず通った旨、1時面接が免除される旨を告げられた。

インフラとりわけ鉄道・高速道路業界を志望していた。それらに趣味として興味があったことが理由。しかし多くの業界の仕事を把握したいと思い、インターンシップは様々な業界のものを応募していた。

自らのやりたいこととメーカーで出来ることが異なることを多く実感し、メーカーが志望業界から外れた。就活本番を迎える前に志望業界を絞れた点では、今回のインターンシップの参加は大いに有意義だったと感じている。