22卒 本選考ES
技術職
22卒 | 大阪大学大学院 | 女性
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Q.
研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください
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A.
私は、液液界面の物質移動に影響を及ぼすキラルな界面活性剤を用いて、界面通過について研究をしています。液液界面とは、二つの溶媒の物質とは異なる性質を示す反応場のことで、それぞれの相には見られない、分子の新しい物性が発現する可能性が大いにあると考えられます。界面活性剤を用いて、界面通過速度を下げ、抽出速度の違いによる分離の実現を目的としています。界面の物質通過において、拡散過程と界面通過過程が考えられ、拡散が律速段階であるとわかっています。律速段階とは、一連の反応が複数の段階に分かれている場合、その一連の反応の中で、最も反応速度が小さく、その反応が全体の速さを決める段階の反応のことです。つまり、物質通過において、界面通過で起こる反応は速すぎて、界面の寄与がみられないという問題点があります。そこで、私は、この拡散を排除して、界面通過に着目したいと考えています。キラルな界面活性剤を用いて物質移動の制御が可能になれば、キラル選択制を向上させた溶媒抽出系の構築が期待でき、新規分割法の開発に繋がると考えています。この分離が実現すれば、将来的に、食品・農業・医薬品など生体に関係する分野において役立つと考えています。例えば、二つの物質のうちのいずれか一方が望まない効果や副作用を生じる場合があります。それぞれを分離することが可能になれば、望まない効果や副作用を排除することが可能になると期待しています。 続きを読む
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Q.
研究の中で、あなた自身が発揮した独創性やオリジナリティによって課題解決/課題発見したエピソードを教えてください
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A.
溶媒抽出において、液滴のでき方の観察を可能にしたことです。私は、液滴の抽出の実験を行う中で、液滴の流速の変化による液滴のでき方や界面活性剤を添加前と添加後での液滴のでき方に違いがあるのではないかと考えました。そこで、液滴の様子を観察するために、溶液の色を付けることを検討しました。その際に、課題として、水相にも有機相にも溶ける色素がないということがありました。そこで、一人で抱え込まない性格である私は、研究室のメンバーに相談したところ、メチルレッドと呼ばれる色素がドデカン溶液に溶けたという話を聞かせてくれました。生かすことで、液滴に色を付けることができ、課題解決に繋がりました。このことから、液滴のでき方に違いがあることを発見しました。加えて、液滴の先端部分と後端部分における液滴の速度の違いについても発見しました。これらの要因に関しては、現在のところは不明ですが、今後検討していく予定です。 続きを読む
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Q.
三井化学において、将来あなたはどんな活躍をしたいですか。キャリアパスのイメージがあれば、それも含めて記入して下さい
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A.
私が成し遂げたいことは、新製品の開発に携わり、日常生活を支え、多くの人々に喜びや笑顔を届けることです。貴社の一員として、顧客視点を大切にすることで、人々に寄り添い、新たな価値を創造したいです。私が将来ありたいと考える姿は、周囲の人から信頼され、一緒に仕事がしたいと思われる技術者です。そのためには、多くの技術や視点を学ぶことで、課題解決の糸口を見いだせるようになりたいです。将来的には、ジョブローテーションを通して、様々な角度から、社会に貢献したいです。私の強みは、諦めずに最後までやり遂げる粘り強さと他者からの意見を取り入れることです。これらを生かして、正解のないという困難な課題に対しても、粘り強く取り組み、周囲と協働していくことで、個人の力を最大限に発揮したいです。チームで同じ目標に向かって、お客様にも働く仲間にも寄り添い、新たな技術や製品の研究に取り組み、人々を笑顔にしたいです。 続きを読む
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Q.
あなたの研究以外の自己PRを、具体的なエピソードと共に教えてください
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A.
私の強みは、一度決めたことを最後までやり遂げる粘り強さです。この強みを発揮したエピソードとして、友人達とフルマラソンに挑戦した経験があります。私がそれまでに走った最長距離は7kmであり、フルマラソンの壁は高く、不安もありましたが、やらずに後悔したくないと思い挑戦を決めました。自分で決断したからには、必ず完走すると心に決め、全員で完走を目指しました。この取り組みの課題は、練習の継続の難しさとモチベーションの維持の難しさでした。そこで、目標達成に効果的だと考え、私自身がとった行動は、メンバー全員のLINEグループを作成したことです。この目的は二つあります。一つ目は、練習を誘い合う場にすることです。これにより、仲間意識を持ち、同じ目標に向かって苦労を共有して乗り越えることができたと考えています。二つ目は、お互いの練習記録を共有することです。どの時期にどのペースで走ることができていたらいいのかなど、不安を感じていました。そのため、自分の状況を見える化し、経験者の人からアドバイスを受けながら、着々と練習をすることができました。以上のことから、お互いのモチベーションをあげ、私自身も、半年間、週3回の10kmの練習を欠かさず行うことができました。その結果、全員で完走することができました。この強みを生かして、社会に出てもチャレンジ精神を持ち、仲間と共に最後までやり遂げたいと考えています。 続きを読む