- Q. 志望動機
- A.
三菱ケミカル株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2021卒三菱ケミカル株式会社のレポート
公開日:2020年11月18日
選考概要
- 年度
-
- 2021年度
- 結果
-
- 2次面接
- 職種
-
- 研究開発職
投稿者
選考フロー
企業研究
化学業界内での立ち位置、また、総合化学メーカーの中で三菱ケミカルは何の分野や事業に強みを持っているのかを理解する必要がある。面接では入社後どの事業に携わりたいかというのを毎回聞かれた為、自分の強みや研究で得た知識がどのように生かせるかというところまで分析しておく必要があると感じた。強みだけではなく、三菱ケミカルの弱みも理解しておくと、これからの展望や、将来性について議論でき、評価されると思う。面接では毎回研究について聞かれたり、プレゼンをする場面がある為、文系の人事にでも分かりやすいように説明できるように準備し、自信をもって受け答えができるようにしておくと良い。その際、研究の有用性を言えるとなお良いと思う。
志望動機
御社を志望する理由は二つあります。一つは御社が掲げる「KAITEKI」に強く共感したためです。技術力やグローバル展開などを強みとする企業は他にも多くありますが、人だけでなく地球環境にも貢献するというコンセプトをうたっている企業は少ないです。化学製品の研究開発を通して、環境の貢献にも挑戦したいと考えております。二つ目は、御社が求める人材にふさわしいと感じた為です。多様な価値観を理解し、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら、挑戦し続けるという人材に私は当てはまると思いました。私は大学の卓球部でリーグでの優勝という目標のもと、チームと部員それぞれの課題を理解し、改善のための案を出し、チームのメンバーを巻き込みながら目標に向かって4年間挑戦し続けました。この同じ思いを持つ方々と一緒に、御社と社会の発展に貢献したいと考えております。
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2020年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
ESの内容・テーマ
当社を志望する理由を教えてください(200文字以内)
志望職種を希望する理由を教えてください。(150文字以内)
現在行っている研究概要を簡潔に記述してください。その際、従来技術(研究室の保有技術)とご自身の研究テーマ部分を明確に区別して記述ください。(600文字以内)
上記の研究に取り組むうえで見出した課題とご自身が考えて行った解決手段、そこに至る背景(発想)について記述してください。 例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気づいて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げてわかりやすく記述してください。(600文字以内)
学生時代に課外活動で挑戦したことを通じて、あなたを自由に自己PRしてください。(600文字以内)
ES対策で行ったこと
複数の就活サイトに登録し、過去のESを参考にして作成した。また、社会人の先輩に見てもらい添削してもらった。
WEBテスト 通過
- 実施時期
- 2020年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
WEBテスト対策で行ったこと
SPIの参考書を買い、繰り返し解いて問題に慣れた。
WEBテストの内容・科目
eF-IG
1次面接 通過
- 実施時期
- 2020年04月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 不明
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
面接官が文系社員であったため、研究については大きく触れられなかったが、部活の取り組みについて深堀され、その際なぜその行動をしたのか、どうやって成功させたのかを言えたことが良かったと思う。
面接の雰囲気
WEB面接であり、面接官も自宅からであったため、生活感があり緊張はしなかった。非常に話しやすい方であった。
1次面接で聞かれた質問と回答
自己PRをお願いします
私は粘り強くチャレンジし続けることができます。その理由は大学の卓球部でリーグ戦での勝利を目標に4年間練習に励み、その過程で二度の挫折を乗り越え目標を達成したことから言うことができます。一度目の挫折は怪我で半年間離脱したことです。しかし、練習ができない期間も、筋力トレーニングや栄養管理の勉強をし、自分自身とチームの怪我の防止に役立てました。二度目の挫折は、レギュラーから外されたことです。3年生でやっとの思いで掴んだレギュラーを4年生で一度後輩に奪われてしまいました。それでも、諦めずに苦手技術の改善に取り組んだ結果、4年最後のリーグ戦で再びレギュラー勝ち取り、念願のリーグ戦初勝利を挙げることができました。この経験から、挑戦し続ければ努力は報われるということを学び、御社でもこの経験を活かし、粘り強く研究開発にチャレンジしたいと考えております。
研究内容を簡単に教えてください
私の研究では半導体材料としての利用が期待されている、液晶性を示す有機化合物の合成と、その物性評価を行っています。液晶とは、固体と液体の中間の状態であり、分子がある一定の方向に配列するという特徴があります。その特徴から、分子の積み重なりの方向に電気を通すようになるため、半導体材料への利用が注目されています。しかしながら、この電気を通すという特徴的な性質は温度に依存し、ある一定の温度でのみしか発現することができません。その為、私の研究では、この欠点を克服するため、液晶温度で分子が積み重なった状態で光を当て、重合させ、分子の積み重なりを固定することで、導電性と熱安定性の両方の実現を目指しています。また、目的分子の構造を変化させることによって、液晶特性の変化を調査したり、重合によって得られるポリマーの形態の変化についても調査しています。
2次面接 落選
- 実施時期
- 2020年04月
- 形式
- 学生1 面接官3
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 技術二人、人事一人
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
技術面接であった為、多くが研究についての質問であった。自分の中では上手く理論づけて説明できたつもりであったが落ちてしまった。
面接の雰囲気
非常に優しい方々で、うまく学生の本音を引き出そうとしている感じがした。全く緊張する雰囲気ではなかった。
2次面接で聞かれた質問と回答
研究について5分でプレゼンしてください。
資料の方はお手元にお揃いでしょうか。それでは説明を始めさせていただきます。私の研究テーマは、「桂皮酸構造含有トリフェニレン誘導体の液晶性と光重合反応に及ぼす側鎖の影響」です。大まかに内容を説明いたしますと、私の研究では半導体材料としての利用が期待されている、液晶性を示す有機化合物の合成と、その物性評価を行っています。ですので、液晶、有機合成、物性評価というのがキーワードとなりますので頭に入れていただければなと思います。それでは資料に沿って説明させていただきます。まず、研究背景ですが、液晶性有機化合物は、ある特定の温度範囲で、分子がある一定の方向に配列し、資料のFig. 1に示したような柱状のカラムナー構造を構築し、分子の積み重なりの方向に電気を通すようになります。また、一般的な無機半導体に比べ、加工性に優れており、分子エレクトロニクスの分野への利用が注目されております。しかし、この電気を通すという性質は温度に依存し、ある一定の温度でのみしか発現することができません。その為、私の研究室では、この欠点を克服するため、カラムナー構造を保持した状態で光を当て、重合させ、分子の積み重なりを固定することで、導電性と熱安定性の両方の実現を目指しています。また、私の研究では、前任者と異なる分子構造を設計し、液晶特性の変化を調査したり、重合によって得られるポリマーの形態の変化について調査しています。それでは結果と考察について説明します。まず、合成に関してですが、Fig.3 に示したようなトリフェニレン誘導体を設計し、こちらをTPCと名付けました。黄色のトリフェニレン部位と緑色のアルキル鎖によって液晶性を発現させ、青色の桂皮酸部位によって光照射による重合を可能とします。TPCはアルキル鎖の本数と、位置、長さによって分類され、スキーム1に従い、側鎖がベンゼン環のメタ位に1本導入されているTPC1m-nと、メタ位に2本導入されているTPC2mm-nを合成いたしました。この合成に関してですが、TPC1m-nとTPC2mm-nでは側鎖の立体障害に違いがあり、反応性に影響していると考えられたため、異なる反応を用いて合成しました。続いて、合成したTPCの液晶性について説明します。2ページ目をご覧ください。Fig.4 はTPCの相転移挙動を示しておりFig.5 は液晶温度での偏光顕微鏡観察によって得られた液晶組織になります。まず、TPC1m-12では液晶性を発現せずこれは側鎖の長さが短い為に、運動性が不十分であったためと考えられます。一方でTPC1m-14と16では共に液晶性を示し16ではFig.5 に示したような特徴的な砂上組織が観察されました。また、側鎖が長い16の方が運動性が大きくなり、相転移温度は低下しました。最後に、TPC2mm-4と6についてですが、こちらは側鎖の数を多くすることで、より運動性が増し、液晶性が発現しやすくなるのではないかと期待し物性を評価いたしました。結果としては、どちらも転移温度が不明確となり、これは、二本の側鎖を導入したことにより、分子同子の立体障害が大きくなり、液晶相の構築が不安定となったためと考えられます。それでも、2mm-6ではFig.5 に示したような特徴的な砂上組織が観察され不安定ながらも液晶状態が確認出来ました。最後に、光重合結果についてです。合成したTPC1m-16 と、以前の研究で合成されたTPC1p-16の液晶温度における光重合によって得られたポリマーを Fig. 6 に示しました。TPC1m-16では屈曲したファイバー状ポリマーが得られた一方で、側鎖の位置を変えたTPC1p-16ではらせん状ポリマーが生成しました。この違いから、側鎖位置の違いによって重合の際の分子の集合状態の安定性が異なると考えられ、ポリマーの形成機構の解明を現在進めております。今後の展望といたしましては、先ほどのポリマーの形成機構の解明に加え、新規のトリフェニレン誘導体の合成と物性評価を行うこと。そして、資料には記載していないのですが、TPCの導電性を測定したいと考えております。発表は以上となります。
研究で苦労したことはありますか
私の研究では、物性を評価する化合物を自ら合成しておりまして、目的の化合物にたどり着くまでに8段回。期間でいうと二ヶ月ほどかかります。その合成の中で、一番最後の反応が上手くいかないことがありました。理論上はうまくいくと考えていたため、3回同じ反応を繰り返し行いましたが上手くいかず、研究が難航してしまいした。そこで、「別の合成ルートなら上手くいくのではないか」と考え、教授とディスカッションを繰り返し、また、文献調査を行うことで私の行っている反応に近しいものを見つけることができました。その結果、目的の最終生成物が得られ、成果を上げることができまして、私の粘り強さが発揮できた経験であると思っております。
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三菱ケミカルの 会社情報
会社名 | 三菱ケミカル株式会社 |
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フリガナ | ミツビシケミカル |
設立日 | 1933年8月 |
資本金 | 532億2900万円 |
従業員数 | 13,462人 |
売上高 | 1兆2890億300万円 |
代表者 | 下平靖雄 |
本社所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目1番1号 |
電話番号 | 03-6748-7300 |
URL | https://www.mcgc.com/ |
採用URL | https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/ |