【技術者志望の挑戦】【21卒】日本精工の夏インターン体験記（理系/技術系総合職）No.8958（東北大学大学院/男性）（2020/6/19公開）

自動車部品メーカーに興味があったのと、軸受けというマニアックな製品で創立100周年、売り上げ1兆円と圧倒的な強さを誇る会社なので気になった。
また、学科にインターンシップの求人が来ていたので自分の専門性が高く評価されているのかと思い、自分の力を試してみたかった。

事前に軸受けという部品や日本精工という会社の歴史についてある程度会社のホームページやパンフレットなどで調べた。

軸受け材料に含まれる不純物の実態調査

1週目にやったこと

初日は顔合わせ、工場での規則説明、テーマ説明、歓迎会などを部署の社員さんにしてもらった。
2日目～5日目からは鋼材のサンプルを顕微鏡で観察し、不純物の大きさや数を調べた。

2週目にやったこと

二週目は1週目で分析した不純物を分析してどんなものが含まれているか調べた。
最終日の午前にデータ整理とプレゼン資料作成を行い、午後に社員さんの前で発表した。
最後にお世話になった人にあいさつに回り終了

材料開発部の社員さん

なし

最後のプレゼンで発表の論拠が弱いことを指摘された。
自分の発表では主観的な感想が多くて具体的な数字に乏しく、そこは技術者を志望している人間としては反省すべき点だったと思う。

観察する試料などはすべて自分で切り出したり加工を行うので、慣れない工作機械の扱いに最初は戸惑った。途中で何回かヒヤッとしたシーンもあり、非常に緊張した。
また、これは直接インターンシップの内容と関係があるわけではないが、2週目に台風が上陸して丸1日つぶれてしまったため、キャッチアップが非常に大変だった

まず参加してよかったと思うことは自分の学んできたことは社会に出てからも少なからず通用することなのだと確認できたことだ。
専門として勉強してきた鉄鋼の知識はインターンシップ中に何度も自分を助けてくれた。
また、専門性以外にも自分からどんどん動いて分からないことを聞く能動的な取り組みが重要なんだと改めて認識した。
実際の会社の研究所の雰囲気を味わえたのも大きな収穫だったと思う。

普段時間を決めずにだらだらと作業をしているが、会社の中では時間に非常に厳しく縛られるため、自分の中で時間を決めて作業に取り組むことが重要であると感じた。

今回のインターンシップでは実際に技術部の新入社員さんが最初にやるようなことをほとんどそのまま取り組まさせていただいた。そのため、自分が入ったらまずはこういうことから始めるのだというなんとなくの目安にすることができ、そして研究所がある神奈川県藤沢市という場所についても深く知ることができたので入社後の自分がイメージできた。

今回のインターンシップで、日本精工という会社が自分のような材料系の学生に何を能力として求めているのかがなんとなくわかったと感じたから。また、インターンシップ中に行われたOBとの飲み会でインターンシップに行った学生は推薦を利用すればほとんど落ちることはないと暗に言われたから。

今回のインターンシップでは実際の社員さんの雰囲気や仕事内容、1日のタイムスケジュール、そして技術開発センターが置かれている神奈川県藤沢市という場所について深く知ることができ、とても好感を持ったため、是非就職するならばここで働かせてほしいと思った。

最終面接のように技術系の社員さんと話す面接では、インターンシップを通じて学んだ技術系社員の具体的な業務内容についてのイメージがあるのとないのとでは話の説得力に大きな差が生まれると思ったから。

インターンシップに参加する前は軸受けという部品にこだわらず自動車部品という大きなくくりで見ており、デンソーやブリヂストンなどの比較的よく知られた大企業を考えていた。
日本精工については周りの先輩方で行った人がいないのもあって、インターンシップで初めて深く知ったくらいの比較的志望度が低い企業であった。

今回のインターンシップで軸受けという部品の奥深さと日本精工の堅実であたたかな社風にひかれ、強く日本精工を志望するようになった。また、インターンシップが行われた神奈川県藤沢市という場所がとても快適で住みよい場所であったため、勤務地という観点からも企業を見て就活するようになった。
日本精工の優れた実験設備の見学なども踏まえて、大企業の方が実験設備などが整っており、技術系で就職するならば大きい会社が良いという考えは間違っていないと確信した。