
23卒 インターンES
研究開発職
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Q.
インターンシップ/希望テーマの志望理由(600~800字)
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A.
私は、高い技術力を誇る企業での開発設計の仕事を実感するために貴社のインターンシップを志望致します。また、希望テーマは、私の研究内容が活かせる「低振動・低騒音化に関する研究開発」と「研究用の機器試作に関する機械設計」を志望致します。 私は大学、大学院を通して機械工学を専門として熱心に研究をしてきました。講義や実験などの研究活動を通じて、機械工学は新たなものを生み出したり、ものを設計したりする場面で必要とされる学問だということを学びました。そして、研究活動を活かせるものづくりに強い興味を持つようになり、製品の開発・設計の仕事に就きたいと考えるようになりました。しかし、これまで私が行ってきたのは、学問の研究であり、企業での開発・設計についての実感がつかめていません。 そこで、貴社のオンラインセミナーに参加させて頂いた際、貴社の二つの特徴に魅力を感じ、応募を決めました。一つ目は、貴社が長い歴史で培った高い技術力と、新たなものを生み出し続ける情熱で世界有数の企業となったことです。二つ目は、B to Bの事業展開で社会や産業を支える企業であることです。世界有数の技術力で、社会を支える貴社のものづくりを体験してみたいと思いました。 貴社のインターンシップを通じて、高い技術力を持つ貴社のものづくりの雰囲気を肌で感じるとともに、働く方々の新たなものを生み出すことへの情熱を学びたいと考えています。また、私自身も学生だからと遠慮せず意見を出し、より良い製品の開発・設計に貢献します。 社員の方々と同じ業務に取り組むことを通し、ものづくりの難しさを学ぶことが「ものづくりの研究・開発の実感を得ること」につながると考えています。そして、企業でものづくりに必要な能力を明らかにし、今後の研究活動や就職活動のモチベーションにしたいと思っております。 続きを読む
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Q.
研究内容(800~1400字)
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A.
私は、物体の振動や摩擦に関する研究を行っています。その中でも特に、ゴムのすべり摩擦に関する研究を企業と共同で行っています。 ゴムは、タイヤや機械のすべり止めに利用される材料で、タイヤと路面、すべり止めと設置面のように摩擦と密接に関係した製品や部品によく用いられます。 私の研究ではゴムの摩擦形態の一つ、ヒステリシス摩擦という摩擦に注目しています。ゴムには、変形した状態から元の状態に回復する際、エネルギーを損失するという特徴があり、ヒステリシス摩擦はこのエネルギー損失をもとに説明されます。具体的には、ゴムの床に硬い金属球を押し込んで、ゴムを水平に引っ張ったとき、球に流れ込むゴムは球の表面に沿って変形します。しかし球の頂点を過ぎると、球の表面から剥離し、ゆっくり元の形状に戻ります。このとき、球による圧縮変形の様子と回復の様子は非対称であり、この非対称の原因がヒステリシス摩擦です。私は、ゴムが普段の生活でよく見かける物質であり、その摩擦について詳しく知りたいという理由からヒステリシス摩擦に興味を持ち、研究のテーマとしました。 既往の研究を調査したところ、ゴムを簡単な物理モデルで表現し、数値シミュレーションを用いてヒステリシス摩擦による摩擦力や摩擦係数を計算する手法を発見しました。しかしこの研究で採用された物理モデルは、ゴムの特徴の一つである応力緩和を考慮できていませんでした。応力緩和とはゴムに一定の変形を与えたまま放置すると、時間経過とともに元の形状に戻ろうとする力が小さくなるという現象です。私は、応力緩和を考慮すれば、より実際のゴムに近い数値シミュレーションを行えるのではと考えました。さらに、実際のゴムに近いシミュレーションは製品の性能の向上につながり、消費者の快適な暮らしや持続可能な社会の実現に貢献できると考えました。 研究では、応力緩和も再現できるモデルでゴムを再現し、MATLABというソフトを使用した数値シミュレーションを行いました。私は、MATLABというソフトに触れるのは初めてで、さらに、数値シミュレーションに関する知識は、大学の講義で習った程度のものでした。最初は何をしていいのか分からず、大変苦労しました。しかし、参考書を用意し自主的に勉強したり、MATLABを使用している研究室の先輩に教わりに行ったりすることで、数値シミュレーションを行うプログラムを自力で書き上げることができました。また、研究を進めるにあたって、計画性が重要だと感じ、長期・中期・短期それぞれの目標を設定しました。特に短期目標については、期間ごとに振り返りと再計画をすることで、計画的に研究を進めることができました。 研究の結果、応力緩和を考慮した場合のヒステリシス摩擦による摩擦力と摩擦係数を新たに得ることができました。研究を通して、プログラムの作成は大変難しく技術と忍耐力が身につきましたし、研究という長期的なプロジェクトを実行する際の計画性の重要性を学びました。さらに、何か分からないことや疑問点を先輩や教授に相談することで、問題が解決するだけでなく他分野の新たな知見が得られたという経験から、チームで問題に取り組むことの有意義さを実感しました。 今後の展望としましては、シミュレーションと同条件の実験を行い、モデルの妥当性を評価したいと考えています。 続きを読む