- Q. 志望動機
- A.
株式会社島津製作所の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2021卒株式会社島津製作所のレポート
公開日:2020年7月22日
選考概要
- 年度
-
- 2021年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- 技術職
投稿者
- 大学
-
- 大阪大学大学院
- インターン
-
- システムインテグレータ
- キヤノンITソリューションズ
- シーメンス
- 富士フイルムメディカル
- オリンパス
- ソニーグループ
- キヤノン
- 内定先
- 入社予定
選考フロー
企業研究
研究を重視している企業に入社志望で、この企業は、研究に力を入れていることが企業の採用ホームページを見てよくわかったため、志望理由に「研究を重視していること」を挙げるとともに、「入社したらどういった研究がしたいのか」「御社で行われている研究分野に自分の研究分野がどう生かせるのか(生かせる/生かしたいから御社を志望している、という風に考える)」「自分が興味を持っている分野と御社の分野にどう関係があるのか」などを明確にするようにした。
上記のことを明確にするために、採用ホームページ他口コミサイトなどを調べた。面接で話すとき最も役に立ったのは、自分の研究分野である人工知能を使った新しい商品をこの企業が出したというニュース記事だった。
志望動機
私が島津製作所を志望する理由は、研究を重視して行っている医療機器メーカーだからです。私は、人の健康を守る医療を根底から支える医療機器メーカーで、自分の研究分野であるAIを使った画像診断技術を発展させ、患者さんだけでなく、医療従事者の方も助ける人になりたいと思っています。
御社は、大学機関や独立した研究機関との共同開発を行ったり、基盤技術研究所で5年後、10年後に役立つモノを作り出したりしていることから、研究に力を入れている会社であり、私がこれまで得た画像処理技術とAI技術の専門知識を使うことによって新たな医療のソリューションを生み出すことが出来ると考えます。
また、私はAIを用いてヒトの脳構造を解明するという研究を行っており、アルツハイマー病や認知症などの脳の病気の解明にも興味を持っているため、アルツハイマー病の研究を行っている御社に惹かれ、志望いたしました。
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2020年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
ESの内容・テーマ
研究内容(400字)/学生時代に力を入れたことの要旨(40字)/学生時代に力を入れたことの内容(400字)/あなたがこれまで学んできたことやスキルを入社後どのように活かしたいと考えているか教えてください。(400)
ES対策で行ったこと
ガクチカについて:就活エージェントで一度添削してもらったものを自分で改善
研究内容:周りの人に読んでもらって理解できるような内容になるまで修正
その他:就活会議に載っているものを参考にしつつ自分で作成、周りの人に読んでもらった
WEBテスト 通過
- 実施時期
- 2020年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
WEBテスト対策で行ったこと
特に何の対策も行っていない。個人で受験した。
WEBテストの内容・科目
言語、非言語、性格診断
1次面接 通過
- 実施時期
- 2020年04月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 技術職で役職無し
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
適性検査で答えた内容と齟齬のない性格であるということが示せた面接であったと思う。
面接官には、仕事を進めるにあたって重要なことを学んでいるという評価をいただいた。
面接の雰囲気
web面談だった。終始和やかな雰囲気で、1対1だったのもあり、とても話しやすかった。インターンや会社説明会に参加できていない旨を伝えたため、こちらの質問にもよく答えてくれた。
1次面接で聞かれた質問と回答
学生時代何に力を入れたのか。質問はこれだけだった。
私は軽音楽部に所属しており、部活動の新入生勧誘企画に力を注いできました。毎年新入生の入部は20人程度で、入部してからも、思っていた内容と違うと言われ、辞めていく新入生が数人いました。
人数が少ないと部の運営が滞るため、私が幹部になったときに他の幹部と話し合い、入部人数の目標を30人にしました。その中で、新歓の時期に学内でライブを1度開催する以外に活発な勧誘をしておらず、部活の内容を十分に伝えられていなかったことが原因だと仮定しました。そこで、宣伝に力を入れ、2つの対策を講じました。新入生に足を運んでもらいやすい環境を作るために、バーベキューを開催しました。また、団体の活動内容を広める機会を増やすために、部活説明会を複数回開催し、チラシやパンフレットを作成しました。
私は広宣という、チラシやライブの冊子、Tシャツを作る役職についていました。新入生勧誘企画として、チラシやパンフレット作成のリーダーをしました。この冊子は、部活説明会で新入生に配布したり、部室に来た新入生に部員が説明する際に使いました。
この冊子を見れば部活のことが全て分かるようなものを作ろうと考えて、3つ工夫しました。イベントの様子が分かるように、撮影係から冊子に載せる写真をもらい、副部長と相談して、年間スケジュールを記載しました。さらに、分かりやすい文章になるように、何人かに確認してもらいました。
配布用に150部作成しようとしましたが、1人で出来る量ではないため、分担方法を考えました。部室に冊子の原本を置き、製本作業を部員に振り分けることで、部活説明会までに十分な量の冊子を作ることができました。
新入生勧誘企画を行った結果、入部した新入生は目標の30人を超え、その年に辞める新入生はいませんでした。
この経験を通して、課題に対して何が不足していて自分にはどういう手段があるのか見極めて実行する課題解決力が身に付きました。またその手段として、物事を分析し、他人に理解してもらえるように伝える分析力と言語化する力が身に付きました。
学生時代何に力を入れたのか。について、課題解決力のほかに役立った力はあるかどうか。それはこの経験で獲得した力かどうか。
課題解決力のほかには、計画力が必要であったと感じています。
理由としては、部活説明会という締切までに目標を達成する必要があったなかで、自分だけではなく、他の人にも頼んで動いてもらう必要があったからです。
軽音楽部という部活の性質上、部全体で動くというよりかは、4、5人での活動が多く、連帯感がとてもある団体というわけではありませんでした。また、時間にルーズな人も多かったため、私は、たてた計画が少し狂う前提で動いていました。
計画的な面は元々の性格ではありましたが、余裕を持った計画を立てることと、人に分かりやすく伝えて、間違いなく動いてもらえるように努めることと、計画が狂っても大きく取り乱さないということは、この部活動を通して学びました。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2020年04月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 技術職役職あり
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
研究について、話がまとまっていることと、難しい言葉を簡単に言い換えられることが重要だと思った。
面接官が同じ分野の研究者であったため、逆質問(研究職と開発職の違い)でも詳しく答えてくれ、実際に自分が入社したらどうなっていけるのか、どうしていきたいのかがより明確になった。
面接の雰囲気
web面談だった。1次面談と変わらず終始和やかな雰囲気で、1対1だったのもあり、とても話しやすかった。逆質問の時間をとってくれると先に言ってくれた。
2次面接で聞かれた質問と回答
研究職と開発職の違い、基盤技術研究所と面接官が所属している総合デザインセンターで行っている事業の違いは何か(逆質問)
研究職で人工知能技術を発展させていきたいという趣旨の志望動機・やりたいことを述べた後の逆質問。1次面接で、研究職にこだわるのではなくある事業について研究職として携わった後に開発職としてさらに発展させていく場合もあると言われた、さらに情報が欲しくなった。
研究職は3年先や10年先に使えるかもしれないものを探す仕事で、最先端の技術を扱うもの。開発職はある程度知られている技術を製品にしていく仕事で、研究職は事業部の垣根はなく開発職は事業部別に仕事をしている。
基盤技術研究所は10年先を、総合デザインセンターは3年先を見据えているので、やりたいことに応じて拠点が変わっていく。
人工知能の研究職であれば、画像処理だけではなく、自然言語処理も両方扱うだろうから、前処理を学んでおくと後で楽だと思う。
自身の研究内容を説明してください(スライドA41枚要提出)
人工知能を用いた絵画の視覚特徴についての研究をしています。絵画において、新しい流派が生まれるとき、既存の流派との変化は一部分で全てが大きく変わることはないという仮説を検証するためです。
具体的な研究内容としては、画像識別ネットワーク「VGGNet」を用いて流派間の違いを解明する研究をしています。VGGNetからの出力をどう検証するかという問題に対して、絵画の視覚特徴についての研究で、目的は異なりますが人工知能を用いた研究を参考にしました。VGGNetの各層の出力の平均をとることで、流派間の比較を行いました。結果として、VGGNet各層の出力パターンは流派間で違いが見られました。
また、画像生成ネットワーク「style-based GAN」を用いて絵画画像が生成できるかどうかという検証をしました。style-based GANは入力ベクトルと出力画像が1対1で対応しており、また、入力ベクトルに線形性があるため、絵画画像が生成できると、ベクトル空間で流派間の関係性を見ることができると考えました。結果として、絵画画像は生成できますが、ネットワーク学習精度は学習枚数に依存することが分かりました。
(実際はスライドを提示しながら話し、質疑応答もありました)
最終面接 通過
- 実施時期
- 2020年04月
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 人事部役職あり/技術職役職あり
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
研究についての質問で、面接官が意地悪な質問だけどと前置きしたものについても詰まることなく答えられたことが良かったと感じている。面接官が自分の返答に対して納得してくれ、後日、「論理的で詳しく勉強している」という評価をいただいたので、研究内容を自分でしっかり把握し、言語化できることが重要だと思った。
面接の雰囲気
web面談だった。質問内容のこともあり、1次・2次よりは厳しかったが、それでも和やかな雰囲気であった。
最終面接で聞かれた質問と回答
研究内容について、それは何に役立つのか(意地悪な質問だけど、と前置きされた)
私の研究は、基礎研究(何かに役立つモノをつくるために行っているわけではない研究)ではあるんですが、あえて何かに応用するとしたら、
(1)絵画画像生成ネットワークを使って、新しい人工知能画家を作り出す
ことができると思います。ただし、既存の絵画画像を学習して「それっぽいけど同じものではないモノ」を作り出すのがこのネットワークなので、絵画だけではなくほかの画像も混ぜることで、既存の画家とは違う人工知能画家が出来るのではないかと思います。
また、
(2)絵画画像生成ネットワークを使って、精神病患者の治療・リハビリに使う
ことができるのでないかと思います。精神病患者のリハビリに最も効果的な絵を人工的に作り出すことができるのではないかと思います。
勤務地(本社or東京)、職種、分野の希望
勤務地は本社が良いですが、東京でも問題はありません。場所よりも仕事内容を重視したいと思います。
職種は、研究職が良く、基盤技術研究所でAIを用いた画像診断の研究をしたいと思っています。一人でコツコツ出来る性格のため、研究職は向いていると考えています。医用分野に関われるか、AI技術を活かせる仕事であるならば、開発職でもいいと考えています。
分野は、医用分野を志望します。医用分野以外なら検査機器分野を志望しています。職種希望のときと同じ話にはなってしまいますが、AI技術を活かせる仕事であるならば、検査機器分野でも他の航空分野・産業分野でもいいと考えています。AI技術は工場での生産技術や半導体への応用が出来ると考えています。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
内定をいただいた後も就活を続けさせてもらった。最終面接のときから他の内々定した企業や、内々定が出ても続ける予定かどうか等は聞かれていた。
内々定を受ける締切などは言われなかった。
内定に必要なことは何だと思うか
技術職で大学院に進学しており研究をある程度している人間にしか言えないことだが、
自身の研究分野に精通し、自身の研究分野と島津を結び付けるものや自身の研究分野と流行を結び付けるものについてもある程度話せるようになっておく必要があると感じる。
研究に力を入れていると言うだけあって(?)研究に愛着がありよく勉強していることが重要だと感じた。和やかな面接だったからこそ、自分からどんどん話す力も必要だと思った。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
最終面接での評価として、「論理的」「詳しく勉強している」という言葉をもらったため、自分の良かったところはそこだと思う。
面接官と会話が出来ること、受け答えができること、自分の考えをスラスラ言葉にできること、予想していなかったことでもすぐに話せるバックグラウンド(勉強量)があること、が結果として出たと感じる。
内定したからこそ分かる選考の注意点
本当かはわからないが、ESは見ずに適性検査を見て最初の選考が行われると聞いたことがあるので、適性検査が不安なら勉強しておく方がいい。
研究と性格について深堀りされるため、何を聞かれてもいいように自分の考えを詰めておくとよい。
2次面接以降は翌日に合格通知が来ていた。
内定後、社員や人事からのフォロー
6月頭に内定者の顔合わせがwebで行われた。
内定後入社を決めた理由
入社を決めたポイント
- 社員の魅力・実力
- 福利厚生・手当・働きやすさ
- 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる
- オフィス・オフィスの位置・働く場所
- 給料・待遇
入社を迷った企業
キヤノン株式会社
迷った会社と比較して株式会社島津製作所に入社を決めた理由
第一志望だったため受かった時点でほぼ入社は決めていた。
あえてキヤノンと比べるて島津が一番魅力的だと思った理由を挙げるとすると、
・本社が地元
・福利厚生がしっかりしている
・年々売り上げが伸びている
・研究に力を入れている
・面接官の印象がとてもよかった
ことがあげられる。
東京勤務が良いと考えていたが、それ以上に会社の方向性や仕事内容、福利厚生を重視する結果になった。医療機器はこれからも廃れることのない業界だと考えている。
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島津製作所の 会社情報
会社名 | 株式会社島津製作所 |
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フリガナ | シマヅセイサクショ |
設立日 | 1917年9月 |
資本金 | 266億4800万円 |
従業員数 | 14,616人 |
売上高 | 5118億9500万円 |
決算月 | 3月 |
代表者 | 山本靖則 |
本社所在地 | 〒604-8442 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 |
平均年齢 | 43.3歳 |
平均給与 | 892万円 |
電話番号 | 075-823-1111 |
URL | https://www.shimadzu.co.jp/ |
採用URL | https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/recruit/graduate/index.html |