【価値を実感、共に成長】【21卒】エル・ティー・エスのコンサルタントの本選考体験記 No.8817（東京大学大学院/女性）（2020/6/30公開）

筆記試験は説明会に付随していたものであり、内容も予測できていなかったので、対策はなにもしていませんでした。

論理的思考力が問われるような、中学入試にありそうなパズルのような問題が並んでいた。最後に、短い作文もあった。

その後のインターンで頭の回転については評価されるので、ここではその人の一生懸命さを見ているのかなと思います。

面接官は温厚で実直な人のような印象を受けました。学生を1人の人として尊重しているような接し方だったと思います。

学生時代に頑張ったことを教えてください。

昨年度1年間、NPO法人で、岩手県陸前高田市の中高生と、首都圏の大学生がプロジェクトを行う事業のメンバーをしました。月1回現地に足を運ぶほか、週1回大学生のミーティングがあり、あとはオンラインでのやり取りでプロジェクトを進めていきました。具体的には、夏、冬、春の3期に分かれています。夏には中高生のやりたいことをもとにイベントを企画し、町の大人たちにも声をかけて参加してもらいました。冬は、サンタの格好をした地元の中高生・全国の大学生・地元の大人合わせて100人ほどで、約1000世帯に手作りのプレゼントを届けました。そのプレゼントも、中高生のアイデアをもとに考案したものです。そして春には、進学や就職に伴ってほとんどが地元を離れる高3生の、卒業式のようなものを開催しました。

中でも印象に残っていることを教えてください。

夏に行った企画の一つとして、浜清掃がありました。高校生から浜清掃がしたいという声が上がったとき、そんな殊勝な高校生がいるのかと、私は初め信じられませんでした。てっきり、やりたいという気持ちではなく、なにが大人に善いことなのか、という思考から出した案だと思いました。しかし、よく話を聞いてみると、震災以前は幼稚園児から大人までがみんなで浜を掃除する日があり、それが彼らにとって、縦の繋がりを感じる場だったのだそうです。そして、7年ぶりの海開きに合わせてその伝統を復活させ、下の世代にもそれを伝えたいということでした。人の「やりたい」にはそれぞれの背景があり、他の人が簡単に自分の価値観で判断してはならないと学びました。

小論文

自らのこれからの経験とエル・ティー・エスが自分にとってどのような存在かを、A42枚にまとめることが求められました。

どういう動機でエル・ティー・エスに関心を持っているのかを、理詰めで説明できるかどうかではなく、自分の価値観を見せることで示せるかどうかだと思います。

生き生きとした男性が面接官でした。話しやすい方で、面接されているというよりも、楽しくお話ししていた印象です。

NPOの活動では、チームの中でどんな存在でしたか？

メンバーの中で、頭の回転には自信があったので、交通費・食費の精算のように、誰かがやらなければならないけれど、プロジェクトの本筋とは関係のないものをこなす役割を担っていました。プロジェクトの方向性やチームビルディングに関わることは、全員で握り合って進むことが必要ですが、精算をみんなで頭を付き合わせて行う必要はありませんし、苦手な人が担当して苦しむのも無意味です。全員でやらなければならないことに時間を割き、皆がそこに集中できるよう、そうではない部分は得意な人が担当するのが一番だと思い、論理的思考が求められるようなタスクは積極的に買って出ていました。その代わり、私は全く絵が描けないので、ビラの作成やSNSの投稿は別のメンバーたちばかりが行っていました。

コンサルティング業界に興味を持ったのはなぜですか？

自分のすでに持っている知識と、これから学ぶことを使って、他社貢献ができるからです。また、お客様に価値を提供できれば、そのお客様のお客様にも価値が波及する、その起点となれることにも魅力を感じます。また、NPOでの経験を通して、人とまっすぐ、丁寧に、素直に向き合うことの大切さや楽しさを知ったので、コンサルタントとしてお客様と向き合い、信頼関係を築いていくのは、自分が仕事にしたいことと一致すると思っています。中でも、エル・ティー・エスは実行定着まで支援するコンサルティングを行っているので、お客様に価値を提供できた、そしてその先にまでその価値が届いたということをコンサルタント自身も実感することができるのではないかと思っています。

エル・ティー・エスの大事にしている価値観と、学生自身が大事にしていることがマッチするかどうか、エル・ティー・エスを理解できているかどうかという点だと思います。

オンラインだったのであまり実感しませんでしたが、親しみやすい印象の方だったと思います。暖かい雰囲気で話ができました。

エル・ティー・エスの特徴はなんだと思いますか？

大きく2つあります。1つ目は、実行定着にまでこだわるところだと思います。戦略を立てて実行するかどうかはあなたたち次第です、というコンサルティングではなく、自分たちが提案した計画を実行し、成果が出るところまでを含めたサービスとして提供しているところが、他社とは違うところではないでしょうか。そのため、泥臭いコミュニケーションやお客様との信頼関係の構築がより重要視されているのだと思います。もう1つは、企業規模に関する部分です。エル・ティー・エスはまだ小規模なので、社員一人一人が会社の組織風土を作っているように思います。体制が出来上がっている大きなコンサルティングファームと違い、新入社員であっても、これからの組織を作る一員なのだと感じられそうです。

学生時代1番の思い出はなんですか？

1年間、大学生10人ほどで、月に1回岩手県陸前高田市に通い、現地の中高生と一緒にプロジェクトを行っていました。具体的には、夏、冬、春の3期に分かれていて、夏には中高生のやりたいことをもとにイベントを企画し、冬は、約1000世帯に手作りのプレゼントを届けました。現地は通える範囲に大学のない地域なので、春には、進学や就職に伴ってほとんどが地元を離れる高3生の、卒業式のようなものを開催しました。一番感動したのはやはり春です。高３生たちが、これまでの人生を振り返り、これからの決意や感謝を地元の住人に向かって発表するのですが、その場の設定が私たちの仕事でした。そこで、コンテンツを設計して彼らに提示したところ、イベントに充てられている時間を丸々自分たちに使わせてほしいと言われました。これまでの活動を通して、誰かに与えられるのではなく、自分たちでイベントを作り上げるようになっていた彼らの成長を感じた瞬間でした。