16卒 本選考ES
リサーチ
16卒 | 東京大学大学院 | 男性
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Q.
研究内容(1000文字以内)
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A.
現在の研究テーマは【大規模企業間取引データを活用した、地域クラスターの再定義と地域間連携の分析】です。このテーマを選択した背景として、今後政府・自治体が推進していく地域産業振興策の主要方針に「行政区域に囚われず、産業の空間的広がりや地域間連携を踏まえた施策を行う」といったものがあり、そのために現状をどう捉えていくかという課題があります。また、近年大規模な企業間取引データが登場し、このようなビッグデータを今後どう社会に活用していくかという議論も盛んに行われています。そこで私はこの企業間取引データの分析により、今後の産業振興策に対してなんらかの方向性を示せるのではと考えました。 以上の背景から、本研究では産業振興策決定にあたっての判断材料の提示を目的として、「1.産業の空間的まとまりを考慮した新しい地域区分、2.取引データ分析による地域間連携の可視化」を日本全国を対象に行いました。このような地域経済分析は従来、特定地域を対象にした事例研究がほとんどですが、本研究は「大規模データを活用して日本全国の地域を網羅的に分析している」という点で新規性があります。 具体的な手法として、まず1では【各企業の位置情報に基づいたクラスタリング処理を行い、空間的まとまりのある企業群のグループ分け】を行いました。この手法は自分なりのアイデアであり、本手法により集積度は高くても従来の地域区分では分断されている企業群をある程度定量的な指標で区分することができます。次に2では1で定義した地域クラスター同士の取引を抽出・集計し、取引件数を変数としたクラスター間連携指数を各クラスターごとに算出・可視化しました。 結果、大都市に存在するクラスターは連携指数が高い(多クラスターとの取引が多い)、地理的に孤立したクラスターは連携地域が少ない(自クラスター内で取引が完結している)といった、各地域ごとの取引構造の空間的特徴や、周辺地域の取引を集めるハブとなる地域が明らかになりました。 本研究の成果は各自治体の産業振興策の効果的な判断材料としての役割を果たし、日本の地域活性化を支援します。また以上の成果の論文発表や専門誌への掲載により、ビッグデータ活用の一例を示し、今後のビッグデータ活用の促進に貢献します。 続きを読む
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Q.
志望動機、入社後に関わってみたい業務、キャリアアップイメージなど(300文字以内)
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A.
私が貴社を志望する理由は【日本全体の地域課題解決に関われる】と考えたためです。私は生まれ育った地域の衰退を目の当たりにする中で「これからの日本(特に地方)を何とかしていきたい」という意思があり、地域の発展の実現に導けるような仕事に取り組みたいと考えています。貴社のリサーチ職では「官公庁の顧客があり高い専門性を備える」という強みがあり、継続した地域発展の方向付けとして重要な役割を果たす各種政策に対して、高い専門力と幅広い視野から現状の課題を深く分析し、実現度の高い提言を行う仕事ができます。これらの観点から、貴社は私の「日本の発展に貢献する」という夢を実現できる場であると考えています。 続きを読む
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Q.
プレゼンテーション(300文字以内)
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A.
私はITベンチャーのインターンシップで【ソーシャル位置情報データを活用した経営・交通コンサルティング】を経験しました。仕事に取り組む上で工夫した事は【解決できる事・できない事を顧客とすりあわせる、成果を分かりやすく見せる】ことです。前者では両者のアウトプットの齟齬が起きないように丹念な打ち合わせを行い、後者では成果の具体例である動画・グラフを分かりやすく作成することを心がけました。これらを意識して取り組んだ結果、顧客の満足度の高いコンサルティングを実現できました。この経験で培った「課題を具体化して的確に解決する力、仕事に対する達成感」は、貴社での仕事においても発揮できると強く考えています。 続きを読む