18卒 本選考ES
技術職
18卒 | 総合研究大学院大学 | 男性
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Q.
キヤノンに入社してやりたいこと、実現したいことは何ですか?取り組みたい技術や分野を踏まえたうえで具体的に教えてください。(ご自身の現在の専門分野と異なっていてもかまいません。)
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A.
私は貴社でMREALなどの開発に関わることで、産業分野からのニーズに応えられる技術者になりたいと考えています。貴社は産業分野においてもMREALやマシンビジョンなどの技術によって、生産の自動化・効率化に大きく貢献されていると感じています。 私は大学で、観測装置の性能向上こそが天文学の発展に重要だという思いから、赤外線カメラの装置開発を行ってきました。開発を通して光学系を設計し、組み立て、評価する流れを経験しており、これらのスキルを磨いて入社後は光学技術者として製品開発に関わりたいと考えています。産業分野では今後も自動化が進む中で、光学ではイメージングやセンシングの手段として画像認識や投影などの技術がより重要になってくると考えています。私は貴社でこれらの技術開発に関わることで、産業分野からのニーズに光学技術で応えられるような人になりたいです。 続きを読む
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Q.
学業以外で力を注いだことについて教えてください。(その活動において、困難だったことや、その困難にどのようなアプローチで取り組んだか、またその経験から得られたことなどを具体的に記載してください。)
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A.
私が力を注いだ活動は、所属していたサークルで、大学祭の出店の運営リーダーとして収益改善に取り組んだことです。サークルでは大学祭で毎年カフェを出店していましたが、利益が殆どない状態でした。この課題に取り組むにあたり、初めに他サークルの販売価格などを調べ、利益率向上を見込んで新価格をサークル全体に提案しましたが、多くのサークル員からの反対を受けました。私は目標を全員で共有する必要があると考え、全体で「店にとって一番の成功とは何か」を議論する場を設けました。そこで「お客様の満足度こそ一番優先すべき」という結論に至ったため、私は満足度を維持すべく販売価格は変えずに、お客様をスムーズに案内するシステム作りに取り組みました。一方で利益率ではなく、来店者数の増加で利益を向上させるため、広報用にサークルのSNSアカウントの作成・運用、一眼カメラの写真を使用して宣伝ポスターの質の向上などを行い、結果として高い評価を維持しつつ利益を上げることに成功しました。この経験から、集団で活動するために目標を明確にすること、解決策を様々な切り口から考えることが重要だと学びました。 続きを読む
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Q.
1.研究テーマ・分野 2.テーマの選定理由 3.これまでに成し得たこと 4.研究における独自性や新規性 5.研究過程での気づきや発見 6.苦労した点・改善点 などを踏まえて卒業研究を具体的に教えてください。
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A.
私は卒業研究において、赤外線カメラの「バッフル」と呼ばれる部分を設計、製作し、性能評価のための観測を行いました。バッフルとは観測する方向以外からくる光を遮断する部分で、ノイズを抑えるために重要な部分です。研究室では赤外線カメラを独自開発しており、私は装置の部品設計・製作・評価を一連して経験したいと考え、テーマとしてカメラのうち未完だったバッフル部分の製作に取り組みました。 設計にあたり、観測する方向の光を最大限に通し、それ以外の光を出来る限り遮断する最適な部品の大きさを検討することに苦労しました。対象以外の光が光学系に入る方向を推定して部品を設計していましたが、その中で観測の間は装置を冷却するため、部品の熱収縮によりバッフルの位置が変わるのではないかと新たに気づきました。そこで材料の熱膨張率から部品全体の収縮量を計算し、それを加味して部品配置を図面ソフトで設計し直しました。結果として製作した部品を組み込み、実際にカメラで性能評価のための観測を行うことで、設計通りの位置にバッフルを製作出来ていることを確認しました。 続きを読む
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Q.
1.研究テーマ・分野 2.テーマの選定理由 3.これまでに成し得たこと 4.研究における独自性や新規性 5.研究過程での気づきや発見 6.苦労した点・改善点 などを踏まえて修士論文のテーマを具体的に教えてください。
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A.
私は高分散分光器の開発に取り組んでいます。高分散分光とは光を色ごとに細かく分け、どの色をどの程度多く含むかを調べることを意味し、天文学では天体の性質を詳しく調べるために使われます。既存の分光器は効率が悪く、複数の部分を分光しようとすると高分散化できないという欠点がありましたが、新分光器では高分散化を実現しながらも、およそ10倍の効率を達成する見込みです。実現すれば革新的な分光器になるという魅力を強く感じ、このテーマとしました。 試作するにあたり、光学系に含まれる多数の鏡の傾きをそれぞれ1000分の1度の精度で調整する必要がありました。そこで光学系の具体的な扱い方を学ぶため、別の分光装置の立ち上げに携わりました。その中で、光学系の調整は全体を一度に考えるのではなく、光が装置に入って分光されるまでの道筋をたどりながら、部分ごとに区切って考えると調整しやすいことに気づきました。これを踏まえて現在は光学系を組み立てており、今後は目標の性能を達成するよう改良を重ねていく予定です。 続きを読む