17卒 本選考ES
技術系
17卒 | 奈良先端科学技術大学院大学大学院 | 男性
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にもわかるように説明してください。 また、その技術を用いてどのような社会課題の解決に貢献できる(したい)か説明してください。
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A.
マグノニック結晶の作製を目指した研究を行っています。世の中にない新物質を生み出すこと、デバイスへの応用につながることを軸として研究を行っています。マグノニック結晶は強磁性薄膜に周期的な構造、具体的には空孔の列などの人工構造を導入することにより作製される物質です。磁気(スピン波)を制御する物質として期待されており、フォトニック結晶(光を制御する物質)に比べ同じ周波数の電磁波の波長がより短くなるため、マイクロ波装置の小型化が期待されています。私の研究の目的は、①安価なプロセスでマグノニック結晶の作製を実現すること②構造を変えること(準周期構造)により既存のマグノニック結晶にはないスピン波の伝播を観測することです。作製方法は有機金属分解法と呼ばれる溶液を塗布して熱処理することで薄膜を作製する方法と感光性の物質(レジスト)を塗布し、パターン状に露光することで露光されている部分とそうでない部分からなる微細パターンを作製するフォトリソグラフィ法を組み合わせて実現します。このマグノニック結晶の研究によってスピン波制御を解明できれば、将来的にはマイクロ波センサー・デバイスの小型化により、人類社会の省エネ化に貢献できると考えております。 続きを読む
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Q.
学生時代(大学・大学院)に周囲を巻き込んで困難を乗り越えたエピソードを説明してください。その中であなたの果たした役割も具体的に説明してください。
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A.
周りを巻き込んだ経験としては、高専専攻科在学中に赤点高専生を対象とした塾を開講したことが挙げられます。一人の学生の母親から先生を通じて学生の勉学指導を依頼されたことが発端となっています。高専生の授業は一般的な高校で教えられている範囲と内容が違い、また専門分野が含まれているため、勉学の手段として塾に通うということがありませんでした。そのため自己学習に委ねられている面が強く、またテストも60点以下で欠点ということもあり、クラスの一部生徒が欠点教科を抱えながら進級するということが慢性化していました。そこで、同級生6人と高専塾を組織し、先生を通じて成績不振の生徒の親御さんに指導の提案をしました。すぐに受け入れられ指導することとなったのですが、問題は学生の指導法でした。教えれば、その場である程度理解してくれるのですが、自己学習の習慣がついていないため学習内容が定着しませんでした。そこで授業の最初に、前回の授業のテストプリントで間違えた箇所を、自分たちにわかりやすく説明することを一人一人の生徒に課すことを提案しました。また授業中に問題を全員の前で解かせることにより緊張感を持たせました。このような取組みにより、生徒の自己学習を促し、指導することで生徒12人全員が欠点教科なく進級することが出来ました。 私は自分の学生経験から授業内容の提案をし、また同級生と協力してことにあたることで先生としての役割を果たしました。貴社でも、この周りを巻き込んだ経験を活かし、周りと協力し合うことでソーシャルニーズを満たす製品の開発・製造に携わりたいと考えています。 続きを読む