
23卒 本選考ES
技術系
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Q.
研究テーマについて(1)その内容(2)取り組むべき技術的課題(3)今後の産業社会に与える影響について、自由に論述してください。
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A.
私は鉄の腐食に与えるリンの影響について研究を行っています.リンは粒界に偏析しやすく,粒界腐食を引き起こすことが知られていますが,その詳細は未解明です.金属材料には,一様な方向に並んだ原子の集合体である結晶粒が多数存在しており,結晶粒同士の界面を粒界と呼んでいます.そして,粒界が持つ様々な性質は,粒界腐食や偏析と密接な関係があります.その一つに,隣り合った結晶粒の原子配列の向きの差を表す結晶方位差というパラメータがあります.私の研究では,この結晶方位差に注目して粒界腐食への影響を調査しています.これまでに,リンの偏析と結晶方位差の増加が粒界腐食の進展を促進することを明らかにしました.現在の課題は,1)結晶方位差の増加によって腐食が促進された要因として考えられる,粒界が持つエネルギーの影響と偏析したリンの影響の二つを区別できていないこと,2)リンの影響を定量的に評価できていないことの二点です.そして,1)純鉄を使用することで粒界が持つエネルギーの影響を,リンの偏析量を結晶方位差ごとに測定することで偏析したリンの影響を明らかにすること,2)リンの偏析量が異なる新たな試料の使用することによって課題を解決しようと考えています.最終的には,リンの偏析に伴う粒界腐食挙動の解明を本研究の目標としており,防食技術の発展に貢献し,新材料の開発や的確な材料の選定に役立てることができると考えています. 続きを読む
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Q.
学生時代に力を入れて取り組んできたこと(研究以外)
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A.
飲食店のキッチンスタッフとして3年間アルバイトをしたことです.私は,この活動を通じて周囲の人と協力することの重要性を強く感じました.きっかけとなった出来事は,料理の提供が大幅に遅れてしまい,お客様からクレームが入ったことです.この失敗の原因は,1)一人で仕事を抱えてしまったこと,2)提供時間を意識していなかったことの二つです.1)では,私は自分の持ち場は一人で完璧にこなすべきだと思っていました.しかし,他のスタッフからお互いに助け合うべきだと声をかけられたことで,以前までの考えを改め,積極的に協力を求めるようにしました.2)では,お客様の立場で考えてみると提供時間が満足度に直結していることに気づきました.そのため,常に注文が入った時間を頭に入れながら調理するようにしました.この経験から,一人で問題を抱え込むのではなく,周囲の人に助けを求めることと相手の立場になって考えることの重要性を学びました.その後キッチンをまとめる役割を任された際には,この学びを活かしてスタッフ同士が連携して作業を行えるように,積極的にコミュニケーションをとり,チームのメンバーに適切な指示を出すことを心がけました. 続きを読む
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Q.
住友電工への志望動機、住友電工でやってみたいこと
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A.
私は世界中の人々の暮らしを豊かにする新製品をつくることでよりよい社会を実現したいです.貴社は幅広い事業をグローバルに展開しており,産業や社会の発展に寄与する製品をつくっていることから実現できると考えています.また,私はこれまでの学生生活で,機械,材料,原子力など幅広い分野に興味を持って学んできました.そして今後も,あらゆる分野に関心を持って新しいことに挑戦したいです.そのため,技術力が高く,若いうちから挑戦できる環境がある貴社で技術力を磨き,価値の高い製品をつくりたいです.入社後は,機械加工の精度を高めることで,あらゆる産業の発展に貢献できることから,切削工具の開発に携わりたいです. 続きを読む