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- A.
シンプレクス株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2018卒シンプレクス株式会社のレポート
公開日:2017年12月13日
選考概要
- 年度
-
- 2018年度
- 結果
-
- 内定辞退
- 職種
-
- クオンツ
投稿者
- 大学
-
- 東京大学大学院
- インターン
-
- シンプレクス
- 第一生命ホールディングス
- 三菱UFJ銀行
- フューチャー
- 内定先
-
- 大和証券
- シンプレクス
- 富士通
- 日本ヒューレット・パッカード合同会社
- フューチャー
- 入社予定
選考フロー
企業研究
理系ナビが主催している1日クオンツ体験セミナーに参加した。このセミナーでは基礎的な数理経済やエクセルを用いたデリバティブの時価評価などの演習を行い、実際のクオンツが行っている業務内容の理解を深めた。またセミナーの後には若手からベテランまで年齢層の広い社員と座談会が行われて会社の特徴を掴めた。公式サイトのプレスリリースやクオンツの説明ページを見て銀行や証券とは異なる立場の独自のクオンツの業務内容を把握した。証券や銀行、外資系ではなく何故シンプレクスに入りたいのかの差別化を明確にしておいたほうが良い。綺麗な数理モデルを立てるだけが仕事ではなくどちらかというとコーディングなどの泥臭い仕事の方が多いようだ。あとは筆記試験や口頭の面接で確率論などの数学的な問題が出題されるので高校・大学レベルの基礎的な確率論を復習しておいた方が良いと思う。
志望動機
私は大学院で物性物理学を専攻しており、物質中の電子が不純物ポテンシャルを通過する時の振る舞いを解析的な計算や、コンピューターを用いた数値計算により研究しています。量子力学的な電子の振る舞いを考慮すると考えるべき状態数が莫大なため工夫したアルゴリズムを用いて計算する必要があります。そこでモンテカルロ法を用いた数値計算アルゴリズムを適用しています。デリバティブの時価評価を計算する際に用いるブラックショールズ方程式の数値計算でも同様のモンテカルロ計算を用いており、数値計算のスキルが活かせる業種としてクオンツを志望いたしました。御社は銀行、証券を顧客とする独立した存在であるため、銀行や証券会社に入社するよりも幅広い知識や交流が得られると思い志望いたしました。
説明会・セミナー
- 時間
- - -
- 実施時期
- 2017年03月
独自の選考 通過
- 実施時期
- 2017年04月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
選考形式
プログラミングテスト
選考の具体的な内容
Javaを用いてジャンケンのプログラミングを作成。1つ1つ課題が書かれており順にクリアしていくと最終的にPCをジャンケンを行うプログラムが完成する。
1次面接 通過
- 実施時期
- 2017年05月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 人事
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
自分の内面をこれまでの経験を交えて説明できた点。どのような経験をして何をそこから学び取ったのかどう感じたのかを丁寧に説明した。御社のクオンツして働く魅力についてアピール出来た。
面接の雰囲気
説明会などでも説明を行っていた人事の方でした。その後の連絡はこの方を介して取るようになった。面接は小学校から現在に至るまでの成長曲線を書いて説明する形式でした。
1次面接で聞かれた質問と回答
小学校から現在までの成長曲線を書いて説明せよ
小学生時代は陸上に励みました。陸上では市内の大会ではある程度の成績を残せましたが県大会の規模になると強い選手が多く初めて運動において挫折を味わいました。しかし先輩とともに練習を行うことで県大会でも入賞ができるようになり、努力の大切や先輩との上下関係を学びました。高校からはギター演奏に熱中しました。高校には軽音楽部がなかったため最初の間は家で一人で弾いていたのですが、文化祭でバンド演奏をする機会を獲得でき楽器のできる友人ともそこで知り合うことができました。大学入試では物理学科を志望し受験しましたが、第一志望の大学には落ちましたが後期で別の大学に合格することが出来ました。当初はあまりモチベーションが高くなく仮面浪人も考えましたが、大学の物理が楽しくて勉強に励みました。また大学では軽音系サークルに入りバンド演奏の機会も増えて充実していました。大学院でも物理学を専攻し、他大学の大学院に進学し、主にプログラミングを用いた数値計算手法を用いた分析を行っています。
銀行や証券ではなく何故この会社なのか/何故クオンツか/
銀行や生命保険会社は主にバイサイド、証券会社はセルサイドとそれぞれ役割が固定されており専門性は高めることができると思いましたが、御社ではクオンツとしてFXのツールやトレーディングシステムを銀行、証券に提供している点からも1つの特定の会社に入社するよりも入ってから携われる顧客の業種が豊富である点に魅力を感じました。特に外資出身の創業者や中途入社の社員が多いと聞いたため、そういった経験の豊富な社員から専門的なスキルを吸収したいと思いました。物理学を勉強、研究する中で培った自然現象から本質的な要素を抽出した数理モデルを解析的な手法やコンピューターを用いた数値計算を行い分析する能力がデリバティブなどの定量的な時価評価を行うクオンツの業務に活かせると感じ志望致しました。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2017年05月
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 60分
- 面接官の肩書
- 人事/主任クオンツ
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
SPI風の筆記試験の手応えはあまりありませんでしたが、数学の筆記試験はある程度解くことができました。クオンツと言ってもある程度研究でプログラミングなどの数値計算を行った経験がある人の方が評価されているような気がします。
面接の雰囲気
人事との面接はまず数学(高校・大学レベル)とSPI風の筆記試験を行った。次に主任クオンツとの面接があった。主任クオンツとの面接は少し圧迫気味で態度も大きかったが質問に詰まっても助け舟を出してくれた。
2次面接で聞かれた質問と回答
数学(高校・大学レベル)とSPI風の筆記試験
数学の試験は全部で5題を60分で解く形式のテストでした。覚えているのが2階の微分方程式の解法の導出、条件付き確率の問題、大学入試で出題されそうな確率の問題、社員が考えたオリジナルの問題などでした。覚えている範囲で出題された問題の詳細を述べます。微分方程式の問題は教科書によく載っている振動項の加わった微分方程式を特殊解を用いて解く問題でした。大学入試で出題されそうな確率の問題は立方体の1つの頂点から出発して1試行ごとにある確率で別の頂点に移動してある回数試行を行った後にどの頂点にいるかを求める様な問題でした。SPI風の問題は主に図や表から値を読み取り空欄に予測される値を書き込む形式のものでした。電卓の使用が認められていました。一般的なSPIより難しいと感じました。論理性を問う文章問題もありましたが、こちらはSPIと同様のレベルのものでした。
研究について/プログラミングの経験や使用言語について
私は理論物理学の中の物性理論を専攻しています。特に物質中の電子がある不純物ポテンシャルと呼ばれるエネルギーの障壁を通過する時のしやすさを表す電気伝導度について解析的な計算やコンピューターを用いた数値計算を行っています。電子は量子力学の原理に従うため考えるべき状態数が莫大になり通常の数値計算では限界があります。そこで乱数を用いた量子モンテカルロ法と呼ばれる手法を用いて統計的に物理量を計算する手法を用いています。数値計算はC++で1から自分で実装して計算しています。得られたデータはPythonを用いて編集しています。C++やPythonなどはライブラリが優秀であるため高速な数値計算を行う上では必須であり、研究で使用してきた数値計算アルゴリズムや実装経験をデリバティブなどの時価の定量評価が必要となるクオンツの業務に活かしていきたいです。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2017年06月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 副社長
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
この最終面接に呼ばれる時点で合否が判明している様な気がする。内定承諾書には事前に自分の名前が印刷されていた。質問的には意思確認程度の軽い質問が多く、会社と自分の抱いているクオンツのイメージに関して乖離がないかを確認している様でした。
面接の雰囲気
肩書きが副社長であったため身構えたが話しやすくフランクな人でした。私の志望動機を聞くのと同時に自分がこの会社を立ち上げた契機や外資での経験についても話して頂いた。この面接に呼ばれる段階で合否の有無が決まっているのかもしれない。
最終面接で聞かれた質問と回答
チームとして動いた経験について
私は学部の間、軽音系のサークルに所属し副部長と音響を担当しました。当時はサークル内のライブのみで外部との交流がなかったため、副部長として他大学との合同ライブを企画しました。これまで合同ライブを行った経験がなくマニュアルなどがなかったため、しっかりとしたマニュアルを作成し、下の世代にもこのイベントを受け継いて恒例行事にしようという思いがありました。現在はSNSが発達しているためSNSを介して近くの大学と連絡を取りブッキングを行いました。連絡先や掛かった費用、機材のセッティングなどの仕方をマニュアルに詳細に記載することで我々が一度落ちいったミスを後輩たちが陥らないように努めました。音響としてはライブ会場のセッティングや演奏中の各楽器の音量・音色の調整を行い、ジャンルの異なるバンドが多い中ライブ成功に向けて実際の手足となりサポートしました。この経験からこれまでの良い風習を踏襲することは大切ですが、新たな活動を積極的に取り入れて自分のいるコミュニティをさらに活発化させることの楽しさを学びました。
外資には興味がなかったのか/クオンツとはどういう仕事だと思うか
外資系企業の場合は日系企業に比べてその分野のスペシャリストとして採用されバリューが発揮できない場合はすぐに出ていかなければならないイメージがありました。一方御社は外資系企業出身の社員が多い為外資の様な日系企業であり、教育的な面にも力を入れていると感じました。私は物理学を専攻している為、数理経済に関しては素人です。その為クオンツとして外資企業に入ることは考えませんでした。御社に入りクオンツとして必要な数理経済の能力を高めていきたいと思います。御社のクオンツはFXの売買ツールや証券会社が利用するトレーディングツールを開発しているイメージがあります。クオンツはデリバティブなどの金融商品の未来の価格を決定する重要な職業であり、銀行や証券会社においても重要な利益の源泉であると思います。現在はAIなどの最先端IT技術の吸収も必須であると感じ経済に加えて、IT技術に関してもアンテナを巡らせていかないと成長していかないと思います。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
他社と悩んでいることを伝えたら納得するまで就活を続ける様に言われた。定期的に電話をしていただいて他社との業務の違いや福利厚生、残業について相談にのってもらうことが出来た。
内定に必要なことは何だと思うか
職種としてはクオンツとITコンサルタントの2部門があり、クオンツとして応募したとしても途中からITコンサルタントに変更できる。OB訪問などはしなかったが理系ナビが主宰する1日セミナーに参加すると説明と小論文の試験をわざわざ受けに行かなくても良いので便利でした。クオンツは学歴や専攻分野を少しは重視しているような気がした。プログラミング経験はなくてもいいが、あったほうがプラスになります。途中で数学の試験があるので高校や大学の数学(微分方程式、確率論)は復習しておいたほうが良いと思います。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
まずプログラミングのテストがあり、時間内に全て解くことができるとプラスになると思います。全て解けていた人が30人中2人ぐらいでした。Javaでの実装となりますが、参考書が置いてあったり社員にも質問ができます。後は数学の試験があり基礎的な数学能力があるかどうか判別されます。
内定したからこそ分かる選考の注意点
インターンに参加したことがある人は初めのプログラミングテストをパス出来るようです。クオンツ部門では第2面接の数学の筆記試験と主任クオンツとの面接が大きな山場であるような気がします。最終面接は意思確認程度であり、クオンツ部門であれば内定が獲得できると思います。
内定後、社員や人事からのフォロー
私は結局内定を辞退しましたが、内定を受諾すると毎月数学やプログラミングの勉強会があり時給に応じて報酬ももらえるようです。
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シンプレクスの 会社情報
会社名 | シンプレクス株式会社 |
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フリガナ | シンプレクス |
設立日 | 2016年9月 |
従業員数 | 614人 |
代表者 | 金子英樹 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目23番1号 |
URL | https://www.simplex.inc/ |
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