【テクノロジーで幸福度向上】【23卒】サイバーエージェントのエンジニアコースの本選考体験記 No.27341（非公開/男性）（2022/5/25公開）

・サイバーエージェントを志望する動機を教えてください。
・ 選択した職種に関連するこれまでの開発経験について、個人開発やハッカソン、インターンシップの参加実績がありましたら詳細をご記載ください。
・ これまで開発経験の中でサーバーサイド、インフラに携わったご経験があれば教えてください
・最近興味を持っている技術について、興味を持っている理由と、その技術において新しくチャレンジしていることや学習していることがあれば教えてください。(分野/粒度不問)
・長期間（目安としては1ヶ月以上）にわたってグループで協調しながら何かに取り組んだエピソードを200文字程度で教えてください。他の回答と重複していても構いません。（技術的なエピソード以外でも可）

採用サイトのマイページから提出

Webで入力

Web系の企業では珍しくコーディングテストを実施しないことで有名なので，その分ESで実績をアピールするようにした．

サイバーエージェントが求める人材と合致するように自分から主体的に動いて技術にキャッチアップする姿勢があることをアピールするようにした．

なし

オンライン会議ツールに入室し，面接終了後はそのまま退室

研究に対してかなり深堀がされたのでそれらの質問に対して適切に答えられたのが良かったのかと考えています．研究にしっかりと取り組んでいることが一番の対策になるかと思います．

雰囲気はそこまで和やかではなく，寧ろ若干固めであった．ただしこれは面接官に大きく依存すると思うので人によって全然異なるのではないかと思う．

なし

なし

研究内容について教えて下さい．

一時間後に都市各地に滞在している人口を正確に予測するモデルの開発」に関する研究に取り組んでいます．都市の滞在人口数は，時系列相関を持つと共に，観測地点間の位置関係に基づく相関を有している点が通常のデータとは異なります．既存研究では都市を緯度経度でグリッドに分割し，畳み込みニューラルネットワークを使用することで空間的な位置関係を考慮していました．しかし，この手法では都市を幾何学的に処理しているに過ぎず，集客施設や鉄道網の分布といった，都市特有の空間的な関連性を考慮できません．そこで，私は都市構造の情報を反映した複数のグラフを作成し，グラフ畳み込みニューラルネットワークを適用することで，都市特有の空間的関係を明示的に扱う独自モデルをKears/TensorFlowにより構築しました．さらに，天候や祝祭日といったコンテキスト情報を活用する注意機構を設けることで，予測時の状況に基づき，どの都市構造に基づく空間的相関をより重視するかを動的に決定することを可能としました．

取り組んだ研究が実社会においてどのような価値を生み出せると思うか．

将来の滞在人口が精度良く推定可能となることで，屋外型広告の運用最適化に対して貢献できるかと考えています．例えば，現地にどのような人々が滞在しているかを全く考慮せずに広告を配信した場合，男性ばかりが滞在しているエリアに女性用の化粧品の広告を流すなど，購買に繋がらないような広告を配信してしまう可能性があります．一方で，研究で開発した技術を応用して各地域に滞在している人口を性別・年代ごとに精度良く推定することで，より効果が高いと思われる広告を配信することが可能になると考えてします．滞在者の属性がある程度事前に把握できているような地域では介入の効果は小さいかも知れませんが，どのような属性の人が独占的であるかが不明瞭な地域では大きな効果をもたらすと考えています．

オンライン会議ツールに入室し，面接終了後はそのまま退室

自分の考えに対して面接官も単純に聞いているのではなく，結構相手からも指摘や意見を言ってくるような選考でした．その際に仮に自分の考えが指摘された場合において，無理に何とか取り繕うとするのではなく，面接を通じて一緒に詰めていこうとする姿勢を見せたのが良かったのかと思います．

基本的に和やかな雰囲気で行われましたが，質問に対する答えはかなり突っ込まれました．ただし，粗を探そうとよりは単純に深堀していただけな気はします．

なし

なし

なぜ現在の研究テーマを選んだか．

一つは自分の都市系のバックグラウンドであることを活かし，地理情報システムなども扱っていたので，それを活かせるような研究分野を選ぶことで自分にしかできないようなテーマに取り組みたかったという思いがあります．さらに，都市に対するデータ解析や最適化を行うことは大勢の人に対して貢献する可能性のあるインパクトの大きな研究であることに強い意義を感じています．自分自身がテクノロジーの力で世の中を変えていきたいと思ったときから，一人でも多くの人に影響を与えられるような研究に従事したいと考えていたため，都市全域に対するデータ解析は非常に魅力的であると感じ，関連した研究テーマを調べるようになりました．最終的に研究室が保有しているデータの特性と照らし合わせてテーマを決定しました．

サイバーエージェントに入社した場合どのような仕事・事業に従事したいか．

データサイエンス系の業務に従事し，特に小売事業などのDXを推進することで，データ解析の技術によって実世界に対してインパクトを与えるような仕事に取り組みたいと考えています．メディアなどのコンシューマ向けのサービスに対する改善ではどうしても影響を与えられる範囲がアプリの利用者に限られてしまいますが，O2Oのような実世界に対する貢献は影響を与えられる範囲が限定されない点が魅力的に感じています．私自身研究で培ってきたAIや機械学習に関連する技術を単純に学ぶのではなく，それらの技術によってそのような価値を生み出せるのかまでを考えられるような人材になりたいと考えており，その時に自分が行った業務の貢献が目に見える形でフィードバックが得られるのは大変魅力的に感じています．

オンライン会議ツールに入室し，面接終了後はそのまま退室

人生の各節目において適当に選んできたのではなく，その当時でできる範囲で考えて結論を出してきたことをアピールしたのが良かったのかと思います．面接前にこれまでの人生を幼少期から振り返っておくとスムーズに話せるのではないかと思います．

今までと変わり厳し目の雰囲気でした．面接官にあまり笑顔はなく，かなり自分の考えを論理的に伝えていく必要があると思います．

なし

なし

今までの人生を小学校時代から振り返り，どのような考えで人生の選択をしてきたのかを説明して下さい．

私は幼少期は父親の転勤の都合でアメリカに居住していました．小学校低学年の頃に日本に帰国しましたが，その後の仕事で一時的に渡米したりすることがあり，その過程で外国の異文化や現地での地理に関する興味が芽生えました．中学時代から環境問題に対する意識や世界地理に対する興味が強くなり，海外研修の機会が多い高校の受験を決意しました．実際に高校では合計3回海外研修に参加し，講義で地理を習った時にとても興味深かった経緯から地理学を専門とする大学を受験しました．第一志望であった大学に入学し，地理を専門に学んでいましたが，学部三年生の頃に大学の最寄り駅でスマートシティ計画に関連するプロジェクトが推進され，自分もスマートシティのようにテクノロジーの力で世の中に革新を起こしたいと思うようになりました．その経緯から大学院から情報系を専門とする学部への受験を行い，専門を変更して現在に至ります．

企業選びの軸を教えて欲しい．

企業選びでみている観点は3つあります．まず，事業領域が多彩で，異なる事業間での協同を可能とする環境が整っていることです．私は異なる専門性を有する技術者と協同することで自分一人では成し遂げられない規模の大きな事業に携わりたいと考えており，多種多様なグループ間での協力が可能である点を重視しています．次に，自分自身が専門とするAI・機械学習の技術で人々を楽しませることができる製品・サービスへの貢献ができることです．私は研究で培った技術を世の中に還元し，人々をワクワクさせられるような製品・サービスの開発に貢献したいと考えており，御社であればそのようなチャンスに恵まれていると考えています．最後に，自分自身がやりたいことを若手のうちから裁量を持って挑戦することができるような風土が存在することです．御社は若手に対して大きな裁量権をあ与える文化が存在するため，自分が重視している観点とも合致していると感じました．

オンライン会議ツールに入室し，面接終了後はそのまま退室

既にこれまでの面接からある程度の評価は伝えられているのだと思います．最終面接では将来的なビジョンを重点的に聞かれました．

面接の雰囲気は和やかでした．既にこれまでの面接からある程度の評価が決まっているらしく，これまでの選考と比較すると意思確認の色が強いかと思います．

面接後にその場で内定を言い渡された．

なし

将来的にどのようなエンジニアになりたいか．

私が将来的に目指したいエンジニアの理想像は，単純に機械学習関連の技術を追い求めるのではなく，それらの技術によって実際の社会に対してどのような価値を生み出せるのかまでを考えられるようなエンジニアです．現在機械学習関連の技術はどんどん共有化されており，単純にモデルを実装できるだけで周囲との差別化を図ることが難しくなってきていると感じています．そのような時に将来的にエンジニアとして自分の価値を高めるためには技術的に優れていることに加え，もう一つ強みを持っていることが重要であると考えています．その際に，技術によって創出可能な価値までを考えた実装ができることは大きな強みになると考えています．私自身データサイエンティストとしてアルバイトを行っていますが，そこでも単に複雑で高度な手法を用いたソリューションはクライアントからの評判も悪く，プロジェクトとして破綻してしまった例を見てきています．今後の自体はただ機械学習技術を扱えるだけでなく，それらの技術を正しく扱えるスキルがより重要になると考えており，そのようなエンジニアを理想像と掲げています．

将来的に成し遂げたい野望はあるか．

私が挑戦してみたいこととして，日本から世界に対してイノベーションを起こせるようなテクノロジー系の企業を輩出したいという思いがあります．昨今日本全体にもうアメリカや中国には勝てないというような停滞感が漂っていることを問題に感じており，日本もまだまだ世界に通用するような技術力を持っているということを示すことで，この負の感情を払拭したいと考えています．私自身学部の時は自分自身に特出した専門的なスキルが無いが故に，自身の無力感を感じていましたが，実際に多くのことを勉強し，できることを増やしていくことで自分に対して自身を持つことができるようになりました．現在の日本は昔の自分と同じように，全体的にどうせ日本だから，のように無力感を感じているような機会が多いと考えており，日本から世界に対して影響を与えられる企業を作ることでこの課題を解決できるのではないかと考えています．