18卒 本選考ES
総合職
18卒 | 京都大学大学院 | 男性
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Q.
今まで力を入れて取り組んだ内容を紹介しながら、あなたがどのような人物であるか教えてください。(500字以内)
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A.
私が力を入れて取り組んだことは【音楽を通じて異国の文化に親しむこと】です。 私はピアノを大学から始めたので、最初の数カ月は上級者の先輩方に基礎的な運指の練習法や取り組むべき練習曲等についてアドバイスを受けながらひたすら反復練習を繰り返す日々でした。その中で、何か自分にもサークルに貢献できないかと思い、楽曲成立の文化的背景の調査やマイナーレパートリーの開拓に力を入れ、そこで得られた知見をサークル内で共有できればと考えました。音楽史を学ぶことで得た知識や感動を積極的に発信し続けた結果、それまで個人練習に終始しがちであったサークル内に、お互いの練習中の楽曲について関心を持ち合い、会話する風潮が徐々に生まれるようになり、最終的にはメンバー同士でレクチャーコンサートに出かける、演奏機会に恵まれない楽曲をコンサートで特集する、といった音楽文化を通じた交流が生まれるようになりました。 演奏者として私は初心者でしたが、演奏に特化していない人間ならではの視点を持つことで新しい価値観を導入し、サークルに貢献できたと考えております。 続きを読む
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Q.
大学・大学院における専攻分野とその内容を教えてください。 ※研究概要、論文実績、ゼミ等 (500字以内)
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A.
私の研究テーマは【惑星内部電磁気学】です。 惑星内部電磁気学とは、電磁気学を用いて地球を始めとする太陽系の惑星の姿を捉え直そうとする学問であり、1.探査機による磁場観測から天体の電気的構造を知ること、2.固有の磁場を持つ惑星においてどのように磁場が生成・維持されているかを知ること、3.惑星の磁場と太陽の相互作用によって引き起こされる物理現象への理解を深めること、これら3つを主要な目的としています。 その中でも私は特に水星の内部構造や磁場の性質について研究しており、得られた結果を地球のものと比較することで天体磁場に共通する性質や、惑星毎の特性を浮き彫りにすることを目指しています。文献研究から水星の電磁誘導現象に関わる外部磁場の変動周期についてよく研究されていないことを発見し、この解析を研究の初期目標に設定しました。さらに天体磁場と太陽風がバランスする点をトレーサーにすることで、観測データから自分が解析したい時系列データを抽出する道筋を見出し、磁場の周期特性について明らかにすることができました。 続きを読む
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Q.
当社の志望理由と、入社後どのような仕事がしたいか教えてください。 (500字以内)
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A.
私は【環境・エネルギー等の科学技術に関する社会的課題の解決を通じてより良い将来の社会を実現したい】と考えています。研究を通じて比較惑星学の見識を深めるにつれて、地球がいかに人間が社会活動を行うにあたって理想的な環境であるかを実感しました。そしてこの環境を多様性や生産性を可能な限り保持したまま将来の世代に引き渡すことに強い義務感を覚えるようになり、環境・エネルギー問題に取り組んでみたいと考えるようになりました。 その中で貴社を志望する理由は3点あります。1点目は、貴社が官公庁の顧客が多く、国の政策や制度作りという極めて重要な意思決定に関わることができる点です。2点目は、幅広い事業領域においてそれぞれ高い専門性を持った研究員の方々が在籍しておられる点です。様々な問題が複雑に絡み合った社会課題の解決に最適なソリューションを提案するには最高の環境だと考えられます。3点目は自身の成長の機会に富んでいると感じられたことです。研究員としてお客様の意思決定をサポートするには、深い専門性・高い問題意識・コミュニケーション力を同時に求められ、難しくも挑戦しがいのある仕事だと思いました。 続きを読む
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Q.
上記で表現しきれないあなたの魅力を教えてください。 (500字以内)
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A.
私の魅力は課題に粘り強く取り組む姿勢と問題を発見する力です。 修士課程での研究テーマ設定の際、自分で問題意識を持ちテーマ設定しなければならないという指導教官の方針の下、水星を扱うという大枠のみが提示され、どこに焦点を絞るかは自分で決めなければなりませんでした。ここで問題になるのが、水星の観測データはNASAが公開しているものしか現状存在しないのですが、当然データを公開する前に初期解析は全て済ませており、新規性のある研究方針を打ち出すことは難しくなるということです。始めの数カ月は研究の方向性すら定まらないことに焦りを覚えましたが、それでもひたすら文献を研究し、何が明らかになりどこからがなぜ未解明なのかを調べ、まだ解析されていないが物理的に重要なトピックを探し続けました。最終的にこれまで見落とされてきた磁場変動周期の情報を観測データから抽出することに成功したのは研究内容の項目にも記させて頂いた通りです。 今後は多数の要因が複雑に絡み合った現実の諸問題と向き合う際にも、粘り強く取り組む姿勢を忘れず、自分ならではの着眼点をもって問題解決へ向けて努力を重ね続けたいと考えております。 続きを読む