22卒 本選考ES
技術職
22卒 | 東京理科大学大学院 | 男性
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Q.
10年後の世界はどのようになっていると考えますか。それを踏まえ、キヤノンに入社してやりたいこと、実現したいことは何ですか?(できる限り具体的な根拠を示しながら記載してください。)(600文字以内)
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A.
遠隔操作やロボットなどの技術が生活に浸透し当たり前となっていると考えます。既に次世代通信システムに向けて研究開発が進んでおり、更に通信が高速化され、AIやIoT技術が発展していくと予想されるからです。しかし、高性能なAIやIoT技術を進化させていくためには、より優れた素材が必要不可欠だと思います。なぜなら最終製品の性能は素材によって大きく左右されると考えているからです。そこで私は貴社の一員として、新規材料開発に携わり、「環境に配慮した次世代のプリンティング技術」の発展を支えたいです。ペーパーレス化が進む時代でも、プリンティング技術は依然として私たちの生活・産業に不可欠なものであるからです。特に3Dプリンターは今後さらに需要が高まり、省電力化や様々な製品ニーズに合わせた材料が求められると思います。レーザープリンターを筆頭とした貴社の「IMAGING技術」は、トナーやインクなどの独自性の高い材料開発によって、環境配慮と高い製品性能を実現しています。さらに「入力、認識処理、出力」を研究から製造まで自社で行うことで、より多角的な材料開発が可能であり、競合他社では実現できない製品を、貴社でなら生み出せると感じています。研究活動で培った材料物性に対する多角的分析力と論理的思考力を活かし、環境とプリンティング技術を支える材料開発に携わり、環境負荷を低減し人々に豊かな生活を届けたいと考えています。 続きを読む
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Q.
学生時代に力を注いで挑戦したこと(していること)を教えてください。(その挑戦において、困難だったことや、その困難にどのようなアプローチで取り組んだか、またその経験から得られたことなどを具体的に記載してください。学業もしくは学業以外でも可)(400文字以内)
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A.
書道部の活動において、毎年夏に披露している書道パフォーマンスに挑戦しました。私が責任者の年は発表までの時間はとても短く経験者も少ないという課題がありました。そのため演技を仕上げるのは厳しいと多くの部員が感じていたので、参加の断念を考えました。しかし、前年の演技に心を動かされた後輩が居ることを知り、私は人の心を動かせる演技をやるべきだと思いました。前向きな態勢に変えるためにこの想いを部員に伝えると、一致団結しました。その後、作品案について部員一人一人に意見を求め、全員が納得できるものを作り上げました。更に経験者から体の動かし方などを提案してもらうことや経験の少ない人への助言を強化するなど一丸となって練習をしました。本番では全員が笑顔で終われた演技ができ、チームが一つになる瞬間を感じられました。そのため私は周囲に積極的に働きかけ、物事を円滑に進めるためにチームを繋ぐことの大切さを学びました。 続きを読む
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Q.
学生時代を通じて学んだ専門分野の中で、あなたが得意な、または興味のあるテーマを教えてください。 1.研究テーマ・分野 2.テーマの選定理由 3.これまでに成し得たこと 4.研究における独自性や新規性 5.研究過程での気づきや発見 6.苦労した点・改善点を踏まえて具体的に教えてください。テーマは卒論の内容でも結構です。(500文字以内)
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A.
私は化粧水が皮膚内部に与える影響に興味がありました。そのため卒論テーマとして、角質層の細胞間脂質がもつ水分保持機能の発現機構の解明に向けた光干渉断層計(OCT)の開発に取り組みました。皮膚角質層にある細胞間脂質の水分保持機能は化粧品などの分子設計に重要ですがその発現機構は未解明です。そこで私は細胞間脂質を構成する脂質分子の水分保持に作用する親水性官能基に着目しました。従来の手法で計測不可能な1μm未満の領域にある細胞間脂質の脂質分子の官能基を計測するため、(1)微小な構造を計測できるOCTと(2)分子種の識別が可能で、水・脂質の空間分布がわかるラマン顕微分光法を組み合わせた新規装置の開発を目的としました。卒業研究では(1)の開発に成功しました。この研究において、ノイズに埋もれた目的の信号の検出に苦労しました。そこでノイズの低減が見込める手法に着目し、自身の装置にこの手法を応用することでノイズ除去が可能と考え、装置に応用しました。その結果、目的信号のみを検出することができました。研究を通じて私は、困難な課題が生じても諦めない不屈さと、論理的な仮説立てと検証を繰り返す重要性を学びました。 続きを読む
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Q.
1.研究テーマ・分野 2.テーマの選定理由 3.これまでに成し得たこと 4.研究における独自性や新規性 5.研究過程での気づきや発見 6.苦労した点・改善点 などを踏まえて修士論文のテーマを具体的に教えてください。
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A.
私の修士論文テーマは、角質層の細胞間脂質がもつ水分保持機能の発現機構の解明に向けた分子種識別OCTの開発です。卒業論文での研究目標である、角質層の1ミクロメートル未満の領域にある細胞間脂質を構成する脂質分子の官能基が計測可能な装置を開発するためにこの研究に取り組んでいます。具体的に本テーマでは、卒業論文で開発したOCTと、コヒーレントアンチストークスラマン散乱(CARS)顕微鏡と組み合わせた、世界に類のない装置の開発に取り組んでいます。これまでにCARS顕微鏡の光学系の設計・組み立てを行い、標準サンプルであるポリスチレンビーズからの信号の取得に成功しました。この研究において、目的の信号を取得するまでに約4ヶ月を要しました。試行錯誤をする中で、最適な装置条件になるように数多くある部品から選定することが特に苦労しました。理論上最適だと思われる部品でも、いざ使用すると最適な装置条件に達さず、装置を構成する部品の組み合わせを何通りも試していく内に、どの部品に問題があるのか見つけ出し、改善を重ねました。研究を進める中で、試行と考察を繰り返し行うことで初めて、理論と実際の差が分かると学びました。 続きを読む