- Q. 志望動機
- A.
日産自動車株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2022卒日産自動車株式会社のレポート
公開日:2021年5月11日
選考概要
- 年度
-
- 2022年度
- 結果
-
- 内定辞退
- 職種
-
- 技術職(生産技術)
投稿者
選考フロー
選考情報
- OB・OG訪問
- 実施した
- リクルーター
- あり
選考時の新型コロナ感染症対策
選考は最初から最後までオンラインだった。
企業研究
数多くの企業が存在する自動車業界ということもあり、なぜ日産なのか、ということを重点的に掘り下げられると良い。その際、自らの武器となる経験や興味を持つに至った原体験などを整理する自己分析とともに、日産がこれまでどのような立ち位置でビジネスを展開してきたのか、今後はどのような舵取りをしていく可能性が高いのか、といったことを整理する企業分析が欠かせない。この自己分析と企業分析の結果、両者のマッチ度が高ければ選ぶべき企業と言えると思うし、選考でも有利に働くと思う。また、これまで培ってきた技術力を活かして、日産で何を実現したいか、ということも技術職では聞かれるため、どんな仕事があり、どのような課題が今後生まれうるのかといった一歩先の視点まで持つ必要があり、そのためにも、OB訪問やリクルーターとの面談を重ねることは必須であると言える。
志望動機
当時掲げていた自身の就活の軸、日産の印象、そのマッチ度と入社後に具体的に実現したいこと、という3本柱で話していた。
まず、就活の軸としては、大きく3つ掲げていた。それは「環境負荷低減と感動体験の創出を実現できるか」「チームで働くことができるか」「主体的な学習機会を得続けられるか」というもので、それぞれ実現したいこと、活かしたい強み、ありたい姿に基づいて掲げていた。1つ目については、幼少期の父がカスタマイズした車に乗った際に感じた感動や地元の自然環境と経済発展が進んだ都会のそれの違いへの課題意識などからきている。2つ目については、部活動でチームスポーツをしてきた経験から、人から学びとったり、組織のことを自分ごととして考えることなどが強みであると考えて掲げていた。3つ目については、学びつづけて、持てる視点を増やすことで仕事でも人間としても成長実感を味わい続けたいといった思いから掲げていた。
続いて、日産の印象としては、クルマづくりという点でチームで働けることは間違いないのに加え、グローバル・リーダー育成に力を入れていることがHPに公開されていた制度からわかっていたため、入社後も成長し続けられる環境が自ら選び取れる形で整備されていると感じた。また、日産は日本の自動車産業において電動車のパイオニアであった。そこから蓄積されてきたノウハウなどは環境負荷低減を実現したいという自分自身の軸に非常にマッチすると考えていた。
最後に、入社後に具体的にやりたいこととしては、EVの生産技術における、組立工程の検査設備・体系を作ること、と掲げていた。これは、普及してこそ環境負荷が低減する電動車の品質・生産効率を上げるといった考えや、自分自身が研究活動で培ってきた検査技術やセンシングに関する知見が直接的に活かせるといった考えから。
以上の理由、実現したいことに基づいて、日産自動車を志望していた。
インターン
- 実施時期
- 2020年11月 下旬
座談会・懇親会
- 形式
- 学生30 面接官12
- 実施場所
- オンライン
- 実施時期
- 2021年01月 中旬
座談会・懇親会の内容
大学OB・OG座談会。セミナーのような形で開催された。企業・事業の概要説明、社員の方々の業務紹介から座談会形式の質疑応答まで丁寧に情報提供していただいた。
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2021年01月 下旬
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
ESの内容・テーマ
志望動機・研究概要・研究テーマ選定理由・自分の強み・自分の弱み
それぞれ200文字。最後2つはエピソードを交えて。
ESの提出方法
採用サイトのマイページから提出。
ESの形式
webで入力。
ESを書くときに注意したこと
文字数制限が厳しかったので、簡潔に最も伝えたいことのみを書くようにした。
また志望動機に掲げた実現したいことと研究内容、求める組織風土を記載する際に引用した自分の性格など、各項目で一貫性が取れるように注意して書いた。
ES対策で行ったこと
就活サイトを参考に論理構成を整えた。また、そもそもES作成にあたって、その元となる自己分析や企業分析を、同期やOBさん繋がりで付いていただいたキャリアアドバイザーの方とともに丁寧に行った。
対策の参考にした書籍・WEBサイト
就活会議・外資就活・ワンキャリア
『自分のやりたいことの見つけ方』『絶対内定』
リクルーター面談・人事面談
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接官の肩書
- 十数年目の志望部署の技術職の方。
- 面談時間
- 40分
- 面談タイプ
- オンライン面接
- 実施時期
- 2021年02月 上旬
- 実施場所
- オンライン
リクルーターからの連絡が来た時期・経緯
ES通過連絡後にメールで連絡が来る。
会場到着から選考終了までの流れ
アイスブレイクから簡単に学生時代に頑張ったこと、志望理由、将来やりたいことなどを聞かれ、最後に逆質問の時間が取られる。
面接の雰囲気
選考というより、学生の人柄やこれまでの経験をもとに、選考に進もうとしている部署との相性がどうかを見極められている感じだった。緊張感はそこまでなく和やかな雰囲気。
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
なるべき端的に、を意識して臨んだ。結果、会話もスムーズに行え、社員の方の知りたいことをしっかりと伝えられたところが評価されたと思う。
対策の参考にした書籍・WEBサイト
なし
1次面接 通過
- 実施時期
- 2021年02月 下旬
- 面接タイプ
- オンライン面接
- 実施場所
- オンライン
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 生産技術開発部入社数十年目の方・生産技術組立技術部課長クラスの方
- 逆質問
- あり
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
会場到着から選考終了までの流れ
本人確認からアイスブレイク。その後面接、逆質問、今後の予定の説明という流れ。
面接は事前に提出したプレゼン資料に基づいて発表したのちに質疑応答という流れ。
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
志望動機については、なぜ日産なのか、なぜその部署なのか、などについて深掘りされるので、原体験や経験で培ってきたことなどに基づいて端的に回答できると良い。
また、これまでの経験については、なぜその行動を取ったのか、その時どう感じたのか、反発に対してどう対処したのか、そこからどういった学びを得たのか、といった人柄に関わるところを深掘りされるので、リラックスしてできるだけありのままを見せるのが肝だと思う。
面接の雰囲気
とても和やかな雰囲気だった。単調にただただ質問され続けるという形ではなく、抑揚のある会話形式の面接だった。これまでどんな経験をしてきて、どのように感じて、どのように行動してきた人間なのか、また、なぜ他ではなく日産において仕事をしたいのか、といったことを重点的に聞かれた。
面接後のフィードバック
なし
対策の参考にした書籍・WEBサイト
なし
1次面接で聞かれた質問と回答
今後の自動車の電動化に対する日産自動車としての方針を聞かせてください(逆質問)
結論から言えば、BEVを中心に展開していくと考えている。これは日産がパイオニアとして開発生産してきた分野であり、強みとしていけるものであるから。
ただ、現在政府によって推し進められているカーボンニュートラルに向けた取り組みを見てみると、ただ自動車を電動化すれば良いというような単純なものではなく、電源構成(火力発電で何%、原子力発電で何%などといった構成比)から変えていかなければならない。これは従来の車単体の二酸化炭素排出量で考えられていたtank to wheelとは違い、用いる電気そのものが何によって生み出されるのかといったところまで含んで考えるwell to wheelの考え方となっている。
今後は、単純にBEVの普及を加速させていくといったことではなく、政府・地方自治体とともに電源構成で再生可能エネルギーの占める割合を増やしていくと同時に、BEVの導入量も上げていく、それまではHEV、PHEVなどのセグメントを適材適所で生産していく、といった柔軟な対応が必要になってくると考えられる。
日産の組立生産技術を志望する理由は何か。どんな経験を活かしていけるか。
普及してこそ環境車の意味がある、生産サイクル全体としての環境負荷低減に向けた取り組みを加速させる必要がある、といった理由から、日産では組立工程における検査設備の高効率化に携わりたいと考えている。より具体的には、組立工程におけるばらつき検知や表面きずの検知などに携わりたいと考えており、そこに研究活動で培ってきた検査技術、センシング技術を活かしていきたいと考えている。
また、クルマづくりにおいては、チームで働くことが要求される。そのチームも、部署や現場、指揮側など、多く存在することになり、その調整が難しいと考えられる。私はそこに、部活動でのリーダー経験や調整経験を活かしていけると考えている。
そして最終的には、設計やデザインなどにもものづくりの視点から技術的提案をしていけるようなエンジニアを目指し、環境負荷低減と感動体験創出を実現するような車作りに直接的に関わっていきたいと考えている。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2021年03月 上旬
- 面接タイプ
- オンライン面接
- 実施場所
- オンライン
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 人事(採用活動のリーダー的ポジションの方)
- 逆質問
- あり
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
会場到着から選考終了までの流れ
簡単なアイスブレイクの後、面接、逆質問、最終確認
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接であるので、ある程度論理立てて、他の企業と比べてなぜ日産を志望するのかを説明できる必要がある。ただ、決めきれていないところは正直に表現した方が、誠実な人柄が伝わっていいように思うし、社員の方側も理解していただいているようだったので、そこまで不安に思わなくて良いと思う。
面接の雰囲気
非常に和やかで、ざっくばらんに腹を割って話そうといった感じ。全く形式ばった感じではなかった。ありのままで等身大の自分で参加することを求められている感じ。
面接後のフィードバック
なし。面接の最初に1次面接での社員さんからの評価を簡単に教えていただいた程度。
対策の参考にした書籍・WEBサイト
なし
最終面接で聞かれた質問と回答
他社の選考状況と日産への入社意思。
環境負荷低減と感動体験創出という軸に基づいて、自動車メーカーを中心に受けている。具体的には、日産とトヨタとデンソー。これらに合わせて、検査、センシング技術という研究活動で培ってきた技術力を活かしていくという視点で計測機器メーカーも受けている。具体的には、キーエンス、島津製作所。これらのうち、志望度としては自動車完成車メーカー>自動車部品メーカー>計測機器メーカーといった感じ。自動車完成車メーカーの中では、正直並列に考えている。日産での選考を通して、面接において年次が上の社員の方々と話すことで、より日産の企業文化やビジョンといったものを明確に知ることができた。そのため、トヨタについても、まだ全く選考が始まっておらず、一歩踏み込んだ情報収集ができていない状況なので、もう少し最終決断に時間をいただきたい。
入社を決断するにあたって不安に思っていることなどあれば聞いてください。(逆質問)
いくつかある選択肢の中で何を決め手とすべきか。
社員の方々の中で共有されている価値観は何があるか。
前者は単純に先輩社員への質問として投げかけた。回答としては、正直直感も信じるべきといったものであったように思う。イベントへの参加や企業分析を重ねてきた今、直感でこの組織、人に自分自身が合うかどうかを判断するのも不正解ではないとったもの。
後者については、組織の中、または社員の方々の中でどのような志が共有されているのかを確かめたいという思いから投げかけた質問。回答としては、グローバルアンドインクルージョン。多様性を受け入れ、互いに生かし合うといったものであったが、正直ここに関しては物足りない回答であった。何を目指して、どんな価値を提供したいのか、そのためにどんなモチベーションを持って仕事に臨まれているのかを知りたいという思いからの質問であったにも関わらず、「調和」に関する共通認識にと止まっていたため。
内定者のアドバイス
- 内定時期
- 2021年03月 下旬
内定を承諾または辞退した決め手
企業体制や共通して持たれている価値観などの点から、自分には他社の方がフィットすると考え、辞退した。
内定後の課題・研修・交流会等
なし
内定者について
内定者の人数
わからない
内定者の所属大学
わからない
内定者の属性
わからない
内定後の企業のスタンス
内定後は、4月下旬までに最終決断をするようにと言われたきり、全くコンタクトが取られなかった。マイページ経由でメルマガのような形で職種の詳しい紹介動画などは共有されたがほぼ放置といった感じ。
内定に必要なことは何だと思うか
自動車完成車メーカーの内定を獲得するためには、その企業についてだけではなく、競合他社についての企業分析も欠かせない。その相違点を理解した上で、原体験や自分自身の経験に紐付けて志望動機を作り上げる必要がある。これに加えて、人柄としては、裾野の広い自動車産業であるからこそ、チームで動く際に発揮される強みやリーダーシップが重視される。日産はグローバル感が強い分、よりチームでの貢献方法やリーダー経験が重視されるので、これまでの自分自身の経験をしっかりと振り返り、整理して、表現できるように準備しておくと良いと思う。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
企業分析を徹底的に行い、ストーリー立てた志望動機を伝えられたからだと思う。また、研究内容についての説明や大学時代の部活でのリーダー経験を通して体験した問題解決プロセスなどの説明を通して、人とどのように関わり合い、問題を良い方向へ改善していけるかをしっかりと表現できたために内定をいただけたのだと思う。
内定したからこそ分かる選考の注意点
リクルーターがつけばかなり高い確率で内定が出るのではないかと思う。競合他社との差分を理解した志望動機を作り上げ、リーダー経験を通して得た学びをしっかりと表現することが求められていることであるように思う。
内定後、社員や人事からのフォロー
職種別の詳細説明動画の案内やセミナーへの招待などはいただいていたが、基本的に参加判断は各々に任されていた。
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日産自動車の 会社情報
会社名 | 日産自動車株式会社 |
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フリガナ | ニッサンジドウシャ |
設立日 | 1933年12月 |
資本金 | 6億581万3000円 |
従業員数 | 135,048人 |
売上高 | 12兆6857億1600万円 |
決算月 | 3月 |
代表者 | 内田誠 |
本社所在地 | 〒221-0023 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 |
平均年齢 | 41.2歳 |
平均給与 | 877万円 |
電話番号 | 045-523-5523 |
URL | https://www.nissan.co.jp/ |
採用URL | https://www.nissanmotor.jobs/japan/NE/ |