
23卒 本選考ES
技術系
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Q.
研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください。(600字以内)
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A.
○○○○骨格を有する化合物は、医薬品としての効果が期待されており、近年では抗糖尿病作用や精神安定剤としての効果を示す○○○○が報告されています。よって、○○○○骨格の合成戦略の確立は生物活性を研究する上で重要であると考えられます。しかしながら、従来の○○○○の合成法では、○○○○骨格上の任意の位置に置換基を導入することは困難でした。そこで、本研究では当研究室がこれまでに報告している○○○○と○○を用いた共役付加反応による○○○○合成を応用することで、任意の置換基を持つ○○○○の合成経路を考案しました。○○○○の合成経路は2-ピリドン合成を経由する3ステップで構成されます。まず、出発物質としてブロモ基を有する○○○○とアミノ基を保護した ○○○○を用いた○○○○反応を行うことで、アミノ基が保護された○○○○が得られました。次に、○○○○の脱保護を行うことでブロモ基とアミノ基を有する○○○○が得られました。最後に、ブロモ基とアミノ基のカップリング反応により目的の○○○○が得られました。この経路で合成した○○○○の置換基は○○○○の置換基を変更することで任意の置換基を導入することが可能なため、今後はさらなる基質適用範囲の検討に取り組む予定です。 続きを読む
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Q.
研究の中で、あなた自身が発揮した独創性やオリジナリティによって課題解決/課題発見したエピソードを教えてください。(400字以内)
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A.
課題は○○○○合成の中間体である○○○○合成の収率が45%しか得られなかったことです。○○○○の収率は○○○○合成経路における全体の収率に大きく影響するため、改善を目指しました。私は○○○○を単離する際の精製時に得られる不純物の量の多さに着目しました。そして、反応中に生成される不純物と酸が反応することで、脱保護が進行しにくいのではないかと考えました。私は脱保護の条件を見直すために、複数の論文精読や研究室の過去の実験データから条件を模索し、比較検討を行いました。その結果、硫酸と同じ強酸で酸性度が低く、取り扱いが容易である塩酸を用い、反応時間の短縮や反応温度を室温で行うなど従来よりも穏やかな反応条件に変更することで、○○○○合成の収率を76%まで向上させることに成功しました。 続きを読む
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Q.
三井化学において、将来あなたはどんな活躍をしたいですか。
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A.
私は化学者として化学の力で社会に貢献するのが目標です。研究開発を通じて優れた技術力を培い、今より半歩先の技術や素材の開発などで世界を豊かにする仕事で活躍したいです。そのためには、今持っている有機合成化学の専門性を磨くだけでなく、広げていく必要があります。入社後には有機合成化学だけでなく、触媒化学や高分子化学等の研究開発を通して、新たな専門性を身に着けていき、多角的な視点を持つことができるように成長します。また、海外という日本とは違う環境での暮らしや研究開発を経験することで、技術力・対応力をさらに磨き上げると共に視野を広げていきたいと考えています。そして、多角的な視点という強みを活かして世界で何が求められているのかを理解し、どんな技術・研究が必要かを考え答えを導き出します。最終的には、オープンイノベーションを支えられるまでの人材に成長し、社会の発展に大きく貢献していきたいと思います。 続きを読む