【未来のエネルギーを担う】【23卒】三菱重工業の冬インターン体験記（理系/MHI WINTER INTERNSHIP）No.27118（神戸大学大学院/男性）（2022/6/27公開）

重工業メーカーの航空宇宙部門かエネルギー部門のインターンに参加したかったから。特に航空宇宙部門に興味があったが、夏のインターン（1週間以上の期間のもの）は全て落ちてしまったことから非常に競争が激しい部門だと理解していた。したがって、冬のインターンでは第6志望テーマまで選択できる中で第二志望のエネルギー分野も含めるようにした。

ESのみの選考のため、某就活支援サービスが行うES書き方講座を受講してES力を高めた。秋の説明会の内容を思い出して同業他社と比較したときの強みを把握しておき、志望理由に反映した。

インターンのテーマは第6志望まで選択でき、他社と比べるとかなり多い。受入部門や体験できる職種に一貫性が出るように選択した。

個別に与えられたテーマに沿ってWeb上の情報をリサーチし、プレゼンにまとめる形式。

【1日目】オリエンテーション
【2日目】テーマリサーチとミーティング
【3日目】2日目と同様
【4日目】2日目と同様
【5日目】リサーチ結果発表、メンターとの面談

発電プラントの基本計画の大まかな流れを学んだ。（性能計算や仕様検討、技術プロポーザルの作成、お客様とのクラリミーティングや契約交渉、受注後の下流部門への引継ぎ、など）

最新の発電プラントについて、その課題をリサーチし、まとめた内容を発表する。

前半にやったこと

1日目は、エネルギー部門のインターンに参加する学生全員で、企業概要説明と情報管理教育を受けた。その後メンターと個別でミーティングを行い、受入部署の業務紹介、テーマとリサーチ進行についての説明を受けた。2日目以降からリサーチ開始。業務開始時にメンターと定例ミーティングを行い、前日の進捗とその日の予定を報告する。業務中は基本的に1人でWeb上の情報をリサーチし、疑問等が生じたときはメールか電話でメンターにアドバイスをいただいた。

後半にやったこと

3、4日目も引き続きリサーチ。3日目にはメンターとその上司の主任とミーティングを行い、リサーチ中の疑問や普段の業務内容についてざっくばらんに伺う機会を作っていただいた。4日目にはメンターと主任の前で発表のリハーサルをした。5日目はリサーチ結果の発表会。ルームには自分以外のインターン生が1人、他は受入部署の社員が10名ほど入室していた。発表時間は15分程度で質疑応答が5分程度。2人の発表が終わった後にまとめてフィードバックを受けた。その後、自分、自分のメンター、一緒に発表したインターン生、インターン生のメンターと4人で面談をした。インターン全体を通したフィードバックの他に、職場の雰囲気やデスクの様子などを雑談を交えながら教えていただいた。

部長1人、課長2～3人、主任2～3人、役職なし2～4人

なし

朝の定例ミーティングでメンターと話す機会が毎日あったので、早い段階で気軽に話ができる関係を築くことができた。役職付きの社員との関わりは多くはなく、最終日の発表で初めて見る方がほとんどだった。主任の方に仕事のやりがいについて伺ったとき、「震災後の非常電源確保に奔走した」エピソードを話していだいたことが印象に残っている。

オンラインでの実施なので基本的に自宅で1人でWeb上の情報をリサーチすることになり、孤独感が強く作業が辛かった。元々対面で実施予定の内容が急にオンラインに切り替わったため仕方がないことではあるが、そのあたりのケアが手薄かったように感じる。また、リサーチとプレゼン資料作成に割ける時間が実質3日しかなく、徹夜する日もあった。他のインターン生の進捗を知ることができないため、不用意に焦ってしまった。対面であれば社外秘の情報を扱うこともできたらしく、他にも社員との交流や職場の雰囲気、食堂の美味しさも体験できたと思うと残念に思う。

最終日の発表とメンターを交えた面談まで、他の学生との関わりはなかった。したがって、特に学びはなかった。

リサーチを通して、発電プラントの社会貢献度の高さ、脱炭素化に向けた期待の大きさを知ることができ、社員との交流を通して、それに携わるエンジニアのやりがいを知ることができた。最終日の業務後が終わったのは日没後だったが、その日の夜景を見て電力インフラを支えているものの大きさに大変感動し、参加してよかったと思えた。

事前に発電プラントの基本的な知識をインプットしておけばリサーチを効率的に行えたと思う。例えば、発電量[MW]がどの程度大きければ何世帯の電力需要をまかなえるのかなど、単位の感覚を身に着けておくと、情報の見方も変わってくる。

オンラインの開催のため、自宅で1人でWeb上の情報をリサーチする時間がほとんどであり、実際に働く社員の様子を見ることができなかったから。メンターやその上司が雑談の時間を取ってくれ、仕事はスピード感ややりがいを伺うことはできたが、質疑応答だけでは「働く自分を想像できる」ほどの情報を得るのは困難だった。

プラントエンジニアには、機械工学の専門性とマネジメント能力（全体統括・現場指揮など）の両方が必要とされるだろうと予想していたが、社員の若干の体育会的な雰囲気からそれを確信し、自分がそのニーズにマッチしていると感じたから。また、プレゼンを社員の皆さんに高く評価してもらえたから。

発電プラントの受注までを担当する基本計画部門は、技術プロポーザルの作成や契約交渉などの仕事が多く、お客様や他部署との会議や調整が業務の大部分を占めていると感じた。これは、自分が持つ「ひたすら技術や製品と向き合ってより良いものを作るために邁進する」エンジニア像とはズレていると感じたため、志望度が下がった。

本選考で特別ルートに案内されることはなかったが、本選考の面接でインターンの話をする機会が何度かあり、心なしか雰囲気も和やかだった気がするたため、インターンで良い印象を残せていれば本選考で多少有利に働くのではないかと思う。

宇宙開発業界が第一志望だった。理由としては、最先端の科学技術を用いて未開のフィールドに挑む姿勢に幼い頃から憧れていたから。したがって、重工業メーカーの航空宇宙部門、独立行政法人の研究開発機構、宇宙ベンチャーといった企業を見ていた。一方で、人気の高い宇宙開発業界だけに集中して就職活動をすることに危険を感じていたため、第二志望の業界を探していた。複数業界が集まる合同説明会に参加する中で、社会貢献性が高く、機械系エンジニアが多く活躍するエネルギー業界に興味を持ち始めていた。

テーマリサーチを進めていくことで、発電プラントが2050年のカーボンニュートラル社会達成に大きく貢献できる魅力ある製品であると理解でき、業界に対する志望度が高まった。しかし、上述したように受入部署の業務内容が自分が持つエンジニアのそれとは大きく違ったため、本選考では同じエネルギー部門の別部署にエントリーすることにした。