【未経験者も活躍！】【21卒】ＳＣＳＫの夏インターン体験記（理系/シスキャリセミナー）No.8285（埼玉大学大学院/男性）（2020/1/24公開）

ITコンサルタントとなるために、SIerとコンサルティングファームの両方の雰囲気や業務内容を体験したかったことが興味を持った理由。SCSKであった理由は、SIerの業界内でそれなりの規模・立ち位置であること、同じ出身校の人が毎年入社していること。Sierとして応募した企業の1つがSCSKだった。

インターンシップのESを就活会議を含むいくつかのサイトで確認し、どのような内容やワードが入っていると受かりやすいのかを自分で考えた。面接の質問内容は、サイトに載っているものをあらかじめ読み込み、一通り解答を考えてから臨んだ。

架空の企業からの依頼を元に、アプリを制作してプレゼンせよ。

1日目にやったこと

台風による電車遅延の影響で、昼過ぎからの開催だった。6人ずつのグループに分けられ、PMや営業などの役割を決め、顧客に対するヒアリングやWBSの作成、アプリケーション開発を行った。アプリケーション開発体験で利用したのはScratchと呼ばれる教育用プログラミング言語で、経験が無くともプログラミングを行えるような配慮がされていた。

2日目にやったこと

前日の開発の続きを10時から15時ごろまで行い（昼食は弁当支給）、その後優秀班の発表と改めて会社の説明と、11月に行われる3日目の説明が行われた。班員の中でも3日目がいつになるのかはバラつきがあり、同じ日程は6人中1人だった。

3日目にやったこと

11月に、昼過ぎから内定者3人と現役社員の話や質疑応答、会社説明などのインターンシップの締めが行われた。その日も8人ずつで班分けされていたが、「ITとは何か」を班で考えさせられただけでワークは行われなかった。現役社員は技術統括部門や営業、開発部など幅広かった。すべて終わった後に、懇親会として社員食堂で立食形式の小さなパーティーが行われた。（アルコール含む）

人事部の社員

企業のシール、お菓子の余り

営業がクライアントからヒアリングを行う際に、改めて予備のヒアリングのアポイントを取っておくことが大切だと言われた。また、WBS通りに開発を進めることや設計書通りのアウトプットを出す重要性を説かれた。

班内でかなりITリテラシーやプログラミング経験の有無に偏りがあり、大変だった。パワーポイントをまともに触ったことが無く、発表用のスライドを作ることにも苦労した。Scratchという言語（？）は書き方が独特で出来ないことが多いので、普段プログラミングしている時よりも機能を実現するための構成に苦労した。

規模が大きいIT企業では、社員の知識のギャップが大きく、一定以上の水準まで上げるための新入社員への教育が充実しているのだろうと推測できた。また、プライムベンダーであることからプロジェクトマネジメントや営業を重視しているSCSKの雰囲気が分かった。

ScratchとWBSなどプロジェクトマネジメントについての基本知識について頭に入れておくと、インターンであまり苦労しなくてよいと思う。また、SCSKの業界内の立ち位置が分かっていれば、実際に行う業務との繋がりもある程度はイメージできるかもしれないと感じた。

行った業務はPMと開発であるが、キャリアパスを考えると実際にプログラマーとして開発を行うことやPMとして上に立つ時期は別であり、SIerとしての業務の流れを大まかに体験するだけに留まっていたから。さらに、インターンのために用意された空間であったので、仕事の雰囲気でなかったことも理由。

本インターンシップ後に、クリスマス前後の日程で行われる特別セミナーがある。インターンシップ参加者にはメールで誘いが来て、行くと早期選考（筆記試験と集団面接が免除）の案内を聞くことが出来る。裏返すと、3日間のインターンとこのセミナーに行かなければ内定に有利にはならない。また、インターン参加者でも人事面接より後の選考では同じ土俵で戦うことになり、内定が必ずしも確定するわけではない。ただし、人事のメンターがついていたこと、インターンの面接で評価されていたことを考慮すると、そのまま受ければ受かった可能性は高いと思う。

企業として、技術力が低く今後戦えないと感じた。特に、CTOが不在で、技術面では小規模の研究開発チームが存在するのみで、今後の業界での戦いは苦しくなるように感じた。さらに、システムコンサルタントの業務が想像よりも狭い範囲であったため、自分がしたい業務とはかけ離れていたから。決め手となったのは、エレベーター内で社員がデータベースの構成をNoSQLにした話をしており、コンプライアンスの面でも危機感を感じたため。

前述の通り、本インターンシップへの参加によって早期選考へ繋がる特別セミナーに招待されるので、本選考では有利になると思う。ただし、途中まで安全に上がることが出来るだけで、後半の選考ステップに対しては対策が必要。

国内の大手SIerに入社しシステムコンサルタントを目指すキャリアパスと、コンサルティングファームに入社し、経営と技術の両面から経営課題を考えることのできる人材を目指していた。SIerを目指す場合は、ワークライフバランスと給与の両面でバランスが取れ、自らが成長できる環境を持っていることも志望する基準に考えていた。

大手のSIerはPM的な面が大きく、日系のSIerであれば大規模なものや官公庁のプロジェクトが多いと分かった。今後はアジャイルや新規技術の取り込みが盛んになるので、もう少しフットワークが軽く技術力のある企業へと志望を変えた。結果として、コンサルティングファームを目指しつつ、次点で外資のIT企業を志望するようになった。