18卒 本選考ES
研究開発
18卒 | 奈良女子大学大学院 | 女性
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にもわかるよう説明し、 その技術を用いてどのような社会課題の解決に貢献できる(したい)か説明してください。
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A.
私は、生物の体内で生きていくために行われている様々な反応を人工的に再現できる触媒開発に向けた研究を行っています。具体的には化学的に最も難しい反応のひとつとされているメタンからメタノールへの変換を穏やかな条件で行う酵素をモデルにした物質を合成し、それが反応過程でどのような構造をとっているのかという事を調べています。私の研究の目標としては、この反応過程で最も不安定でかつ最も重要とされている物質の構造を世界で初めて決定することです。私は不安定さという問題を解決するためにイソキノリンという物質に注目して合成を行いました。研究では基本的な合成実験や物質決定のための分析、また構造を調べるのに非常に小さくきれいな結晶を作る必要があるため溶媒や条件を微調整するなどの細かい作業を得意としています。この研究によりメタンをメタノールに変換する反応が効率的に行うことができるようになれば、温室効果ガスでもあるメタンガスを燃料や、様々な物質の原料として利用することができるため、地球温暖化問題や資源枯渇問題に対して貢献できると考えています。 続きを読む
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Q.
学生時代(大学・大学院)に周囲を巻き込んで困難を乗り越えたエピソードを説明してください。 その中であなたの果たした役割やこだわった点を具体的に説明してください。
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A.
大学二回生のときに環境保全のNPO団体で一年間インターンシップをしており、その活動の中で興味を持った外来種の樹木の繁殖問題について自ら計画し、現状を明らかにするための調査をしたことがあります。樹木については自分の専攻外であったため周りの方々に助言を頂きながら、樹木の名前を覚えることから始めました。調査は一部区域における樹木の本数や種類、高さ、太さなどをすべて一人で計測し、そのデータから外来種の占める割合やその大きさ、また自分の力で除伐するのにどの程度の労力を有するのかなどについて報告書にまとめました。期間も限られおり、データとしてはまだまだ不完全であったかと思います。しかし報告書は土地の管理者に提出し、団体の広報誌にも載せていただくことができたので、その現状と問題点について認知いただき、今後の活動に外来種の除伐を取り入れていくことに向けた一歩にはなったと思います。 私が果たした役割は、計画から実際の調査および報告書にまとめるまでで、各段階で分からないことは周囲の詳しい方々にご協力いただくことで乗り越えることができました。こだわった点は、自分の立場で精一杯頑張ることです。専門外の学生が一人で調査したくらいでは十分なデータにならないかもしれません。しかしそのような立場だからこそ新鮮な視点で実際にすべてを自分の目で見て、作業をして感じた事をありのままに伝えることで、多くの人がこの問題に興味を持ち、身近に感じてもらいたいという思いで調査をしました。 続きを読む