20卒 本選考ES
技術総合職
20卒 | 九州大学大学院 | 男性
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Q.
これまでの人生で、あなたが一番本気で取り組んだことを教えてください。(600字以内)
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A.
研究結果を失いかけた際、本気で課題解決に取り組み危機を乗り越えました。私は遺伝子組み換えにより冷凍可能なレタスをつくることを目的に研究しており、この研究を英語論文として世に出す目標があります。しかし研究を進める中で、1年半かけて作った遺伝子組み換えレタスの数百個の種が全て発芽しない課題に直面しました。研究室には他に植物を扱う人や詳しい人がおらず、担当の先生からは研究のやり直しを勧められました。研究を一からやり直していては英語論文の執筆はおろか、修論発表にさえ間に合うか疑問だったので、やり直しと並行して種を発芽させる方法を模索しました。自分で考えたことや調べたことを実行し尽くしても諦めずに、すぐに人脈の限り頼れる人に相談しました。他分野の研究室の友人には、似た研究をされている先生を紹介してもらいました。また過去に授業を受けた先生や知り合いの農家の方、参考にした本の著者の方などにも自ら連絡をとり助言を求めました。返答が得られ次第解決策を十個ほどに整理し、着手や実現までにかかる時間などの観点から優先度が高い順に試しました。結果約4千粒中1粒が発芽し、研究をやり直さずに済みました。後々種が未成熟だったこと、未成熟な種は発芽能があっても寿命が極端に短いことが分かりました。本経験で一人だけで考え続けて行動を止めたりせず、恥を捨ててでもすぐに行動し、強い意志を持ち続けることの大事さを学びました。 続きを読む
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Q.
ご自身の専門性を生かして今後のカネカで何にチャレンジしたいか教えてください。(600字以内)
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A.
【食品ロスの解消】近年、冷凍食品より肉や野菜の味や食感が調理したてに近い形で残るロングライフチルド(LLC)の需要が高まっています。LLCは30日以上の賞味期限を持ち、通常のチルド食品と比べて食品ロスの削減が期待されます。LLC需要の背景として保存料などが未使用の食品を望む消費者の増加も関係しており、食品添加物にしても天然由来のものが支持されるようになってきています。貴社は天然由来の不凍素材にも強みを持っておられ、消費者の嗜好に沿った上で、冷凍食品だけではなくLLC食品の品質保持にも貢献できると考えられます。現在葉物野菜を使ったサラダは、品質の低下などにより消費期限が長く設定できないのでLLCへの応用が期待されているものの、凍結に弱い葉物野菜の食感の変化が課題です。貴社の不凍素材は加工食品を対象としたものが主ですが、凍結状態ではなくチルドやパーシャルフリージング温度帯でなら、生野菜などにも応用できるのではないかと考えられます。私は冷凍食品への応用を視野に入れた冷凍可能なレタスをつくる研究の中で特殊な糖類に着目し、凍結に弱いレタスでもある糖類を大量につくることで凍結に強くなることを見出しました。貴社の不凍素材のうち、不凍多糖を用いて同様のことができないかと考えています。よって研究活動で得た糖類の知識を不凍素材の応用開発に生かしLLC市場に貢献することを通して、世界的な課題である食品ロスの解消に挑戦したいです。 続きを読む