【感動と驚きの飲料営業】【20卒】キリンホールディングスの冬インターン体験記（文系/マーケティングコース 営業・SP）No.7650（立命館大学大学院/男性）（2019/10/18公開）

超大手飲料メーカーの仕事や事業とはどういうものなのかを確かめるためにインターンに参加した。もともとの志望度はそれほど高くはなかったが、インターンの説明会に参加したところ、飲み物を通じて「驚きと感動」を与える飲料メーカーの営業の魅力についてもっと知りたいと思った。

ESの内容は、「リーダーシップを発揮した経験について」と「学生時代に最もチャレンジした経験とその中で発揮したあなたらしさとは何かについて」をA4の表裏に自由に表現するものだった。自由に表現することに最初は難しさを感じていたが、相手の立場に立ち誰が見ても理解できる内容に仕上げた。具体的にはInstagram風に写真を貼り付け、その下に写真の説明として簡単なハッシュタグをつけることをした。

ある特定の地域におけるマーケプランを考案しよう

1日目にやったこと

最初は全員の前で自己紹介をした。班が事前に振り分けられていたが、その後は会社概要、理念、マーケティング、セールスについてを座学で勉強する日だった。知識を頭に叩き込むため相当疲れた記憶がある。

2日目にやったこと

若手営業社員から営業の魅力について事例や自身の経験を用いて説明していただいた。その後は営業ワークを実施した。その際に再度班を振り分けられ、新しいメンバーとワークを行った。営業ワークの後は、最終報告であるマーケプランについて準備する時間だった。その際にも班が振り分けられ、再度新しいメンバーと行った。

3日目にやったこと

午前中は最終発表に向けて最終調整し、午後に発表。発表形式はpptを作成し複数の社員さんや学生の前でプレゼンした。投票で最下位から1位まで順位発表をし、社員さんからフィードバックをもらった。

営業社員/人事

なし

現場について深く知ることに限る。地域によって特徴が異なるので、自分出身の街を想定して考えるべきではないと指摘された。相手の立場に立って、何を求めているのか、どうしたら課題を克服できるのかを考えなさいと叱られたこともある。

最終発表に向けて2日目の午後から準備し始めたが、明らかに時間が足りなかったので、2日目のインターン終了後に班のみんなでファミレスに出向き夜遅くまでミーティングをした。終電くらいまで議論したが進行が予定より遅くなっていたため、タスクを振り分け自宅で各々作業を行なった。2日目の夜はほとんど寝なかったので、体力に自信がないとこのインターンに参加することは難しいのではないかと思った。

徹底的に相手目線で物事を捉え、お客様のニーズを引き出し、期待値を超える結果を出すことで「驚きと感動」を与えると教えていただいた。超大手飲料メーカーとしての役割を再認識しその誇りを持つことで、大きな責任のもと仕事をしていることに気付いた。また過渡期にあるビール業界の営業を行うには、相手からの信頼が重要であるために営業社員の「人」としての魅力を伝える努力が必要であると感じた。

業界の成長見込みや、業界の中でも企業がどこの位置にあるかなど知っておけば、クリティカルな思考で会社を理解できたと思う。

営業職として働く自分を想像することはできなかった。理由は成熟するビールやアルコール飲料の魅力を伝えることに違和感を覚えたからである。事業活動そのものが課題解決につながると説明会でインターン前に教えられたが、それは売り上げありきの貢献にも思えた。

インターンに来ていた学生は明るくて活発な性格の人が多かったが、論理的思考が出来る人は少なかった。議論には積極的に発言するが少し適当な意見や根拠の乏しい意見が多発するなど、最初はアイデアがまとまらなかった。また人事からのフィードバックで意外にも評価が良かったのも理由の１つである。

志望度が下がった理由は、業界の先行きが不透明であり、会社としての勢いがそれほど感じられなかった。強みであるビール業界も現在過渡期であり、M&Aもそれほど成功はしていないので、失敗があまり許されない風土であると感じた。挑戦する人が欲しいとあったが逆に保守的な人材が多いのではないのかなとも思った。

特別ルートに招待された人は内定を取りやすくなるのはもちろんだが、たとえ特別ルートがダメでも本選考で再チャレンジし内定を勝ち得た人もいるので、インターンシップの参加が有利に働くのではと思う。

インターンシップ前は大手志向で、会社の名前で企業を選ぶクセがあった。自分が何をしたいかや自分の本当の価値観とは何かを理解しようとしないまま、大手に行くことがステータスであると捉えていた。しかしインターンに参加して、働くイメージを持てなかったことから、自分にとって働くとはどういうことかなど本質を見直し、人材/教育業界に志望を変更した。

インターンシップに参加し、メーカーではなく関心のあったキャリア教育に方向を転換した。最初は自分の語学力を生かせられる企業にいきたいと思っていたが、英語を使って仕事を選ぶのではなく、やりたい仕事で英語を使いたいと思うようになった。自分のやりたいことに向き合った結果、メーカーではなく人材教育のベンチャー企業に行くことを決心した。