向こう1年間の日経平均株価は、半年後を境に初めは上昇、後半は下落をすると考えています。この判断に至る要因として、原油価格、東京オリンピック、そして米国の利上げの3つがあります。まず原油価格に関しては、近年価格が下落していますが、下落の理由が需給の不一致ということで、さらに下がるとは考え難いです。産出側も低価格なのであれば輸出を削減しようとすると思われるので、原油価格はこれ以上下がることはなく、維持されると考えます。次に東京オリンピックに先駆ける投資需要ですが、これは不動産を中心とした投資が盛んになると考えられます。また過去の事例から、オリンピック開催に先駆け、開催国の株価は上昇するケースが多々あったため、今回も上昇すると考えられます。以上2点より、日経平均はポジティブに推移すると考えます。しかし、米国の利上げを考慮すると、株価にネガティブな影響を与える恐れが生じます。一般的に金利と株価には負の相関があると言われており、株価は下落すると考えられます。実際にここ数年で米国利上げが囁かれた際に、世界の株価が下落しているため、ほぼ確実に下落はすると考えられます。しかし、利上げにより円安が進行し、日本の輸出は盛んになるので、下落後の立て直しは早いと考えられます。よって向こう半年の間は上昇傾向、以降半年間は利上げの影響を受け下落するが、円安による輸出増加で株価は立て直すと考えています。
続きを読む