私が今までの学生時代を通じて今の自分に最も影響を与えた経験は、中学生時代のバスケットボール部です。またこの経験を通じて目標実現に至るまでの計画を立てる習慣や、課題に対し、どのようにアプローチを仕掛けるか、そして勝ちにこだわる姿勢を学びました。以下、エピソードを交え、説明していきます。
私の属していた中学校は比較的強豪であったため、日々の練習がハードで休みもほとんど無いような部活動でした。私自身バスケットボールが好きであったため、練習に対し常に全力で臨んでいました。また休みの日は練習試合や遠征があり、日頃の練習の成果をアウトプットする機会は多く存在していました。そのため、物事を取り組む際に最終目標だけでなく、その目標にたどり着くための経路に様々な短期目標を設定する重要性を感じることができました。
短期目標を計画的に設定した例を挙げますと、県大会で優勝するという目標に対し、目先1ヶ月後の練習試合で全勝を目標にし、そしてその練習試合で全勝するために、チームの現状を分析し、課題点や不足点を探し取り組むといった短期目標を考えることができます。また各課題に対し、どのようにアプローチを仕掛けるのかということも学ぶことができました。シュート力が課題であるのであれば、ただシュート練習の時間を増やすだけで良いのか、それとも筋力不足がシュート力不足の原因であるのであれば、筋肉トレーニングを増やす必要があるなど、様々な視点から捉えることができるようになりました。
そして最後に、勝ちにこだわる姿勢を一番強く学びました。全国大会出場を目標としていましたので、地区大会や県大会は全勝で突破する必要があるなか、日々の練習試合での敗北や練習の中での紅白戦の結果に対し、真剣になぜ負けたのか、また何が足りていないのか、といった課題を探す姿勢を身につけられました。
上記で述べた、長期目標を達成するために計画的に短期目標を設定すること、課題に対する様々なアプローチ、そして勝ちにこだわる姿勢の3つの要素は、大学での勉学や日々の生活にも大きな影響を及ぼしていると考えています。
大学のゼミでの研究を例に挙げますと、私は夏休みに行った企業価値評価で初めはあまり良い評価を得られませんでした。これに対し、私は非常に悔しいと感じ、次は教授から何としてもよい評価を勝ち取ると決意し、それ以降の研究に没頭しました。次の研究がチームでの研究であったため、自分一人だけでなく、いかにチームメンバーに協力を仰ぎ、一丸となって課題を乗り越えるか考えました。
まず、最終目標が漠然としていたので、どのような道筋を立てて、最終目標にたどり着くかをメンバー全員で話し合い、各フェーズの短期目標及び期限を設けました。この作業により、一つ一つ目標を達成することでモチベーションの維持を実現できました。次に、各短期目標に対し、どのように取り組むかということで、メンバーの得意分野をうまくまとめ、適材適所を軸に役割を振り分けました。計算が得意な人、データ収集が得意な人、発想が豊かな人など、様々な人がいましたので、それらの力を最大限発揮できるように役割を決定しました。そして最後は勝ちにこだわる姿勢です。今回はコンテストではないので、正確には勝ちは存在しませんが、教授からの良い評価、及び他チームの発表と比べ、精度や質の高さを軸に自分達なりの勝ちを定義し、課題に取り組みました。これらを軸に取り組んだ結果、教授から「良い発表でした。お疲れさま。」と良い評価をいただくことができました。また他チームと比べ、分析もより深いものであり、結論までしっかりと述べることができていたので、非常に満足のできる研究になりました。
以上の具体例より、中学生時代の経験という非常に古いものでありますが、現在に至るまで自分に大きな影響を与えたと考えています。
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