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【未来を拓く材料革命】【21卒】JSRの研究開発職の本選考体験記 No.11034(埼玉大学大学院/男性)(2020/11/19公開)

JSR株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

※ 本ページに表示されるタイトルおよびHTML上のメタ情報には、生成AIが作成した文章が含まれます。

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2021卒JSR株式会社のレポート

公開日:2020年11月19日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 最終面接
職種
  • 研究開発職

投稿者

大学
  • 埼玉大学大学院
インターン
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

ゴム材料業界についての理解に加えて、JSR独自のCDP制度というジョブローテーション制度について理解しておくと、面接やES作成時に有利になると思います。一般的なジョブローテーションと異なり、JSRでしか経験できない職種を経験できるという強みをアピールできると良いと思います。また、入社後何をしたいかを面接で質問されるため、ゴム材料以外の製品についても理解し、自分の強みを生かせる製品開発について答えると印象が良いと思います。面接は全て技術面接であるため、多くの時間が自分の研究について説明するものとなります。その為、企業研究以上に自分の研究についての理解を深めること。そして、その研究から得たことをどう会社で生かせるのかをアピールすることが大切だと感じました。

志望動機

私は化学の力によって人や社会に新たな価値を生み出したいという思いがあり、最終製品の価値を決める材料の開発という観点から、新しい価値や製品の創造に貢献したいと考えております。業界の中でも御社を志望した理由二つあります。一つ目は事業分野が非常に広いということです。合成ゴムをはじめ、半導体材料やディスプレイ材料といった幅広い分野で事業を展開しており、多様化する社会のニーズに貢献できる点に惹かれました。二つ目はCDP制度に、魅力を感じた為です。文理問わず、様々な事業に携わることができ、研究開発に必要な技術を高めるだけでなく、お客様が求める声を聞くことで広い視野から新たな発想を生むことができるということは御社ならではの魅力であると感じました。私は、大学の卓球部で、部内だけでなく、他大学の選手とも意見交換をし、自分と異なる意見を取り入れることで結果を出し、広い視野で主体的に行動することの大切さを学びました。この経験と化学の知識を生かし、御社で時代のニーズに合わせた材料開発に力を注ぎたいと考えております。

エントリーシート 通過

実施時期
2020年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

ESの内容・テーマ

弊社への志望動機(400文字以下)
自覚している性格(20文字以下)
趣味(20文字以下)
特技(20文字以下)
研究テーマを教えてください。(45文字以下)
あなたが研究しているテーマ・内容を、その研究を知らない人に解りやすく説明してください。(400文字以下)
1年後と10年後、弊社であなたの働くイメージについて教えてください。(400文字以下)
JSR採用HP内、「10 Years project」または「人と仕事」から一人選び、共感した理由を教えてください。(350文字以下

ES対策で行ったこと

複数の就活サイトに登録し過去のESを参考に、自己分析と企業研究から自分の強みを表現することを心がけて作成した。

WEBテスト 通過

実施時期
2020年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

WEBテスト対策で行ったこと

SPIの参考書を1冊買い、繰り返し解いて問題に慣れた。

WEBテストの内容・科目

言語、非言語、性格診断

1次面接 通過

実施時期
2020年04月
形式
学生1 面接官3
面接時間
30分
面接官の肩書
不明
通知方法
メール
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

前半は技術面接、後半は人事面接であったが、技術面接で自分の研究について人事にもわかりやすく説明できたのが良かったと思う。また、自分の研究を活かして会社に貢献したいということが言えたのが評価につながったと感じている。

面接の雰囲気

WEBであったため、面接官の表情は分からなかったが、重苦しい雰囲気ではなかった。アイスブレイク等はなく、すぐに面接が始まった。

1次面接で聞かれた質問と回答

入社してやってみたいことはなにか。

私は、御社で次世代ディスプレイに用いられる液晶配向膜の研究開発に携わりたいと考えております。近年はフレキシブルなディスプレイの誕生により、加工性に優れたディスプレイ材料の需要が高まっていると考えております。また、私が現在大学院で行っている研究で得た液晶の知識も生かすことができると考えており、次世代のニーズに合った液晶配向膜の研究開発に挑戦したいと考えております。他には、新規の機能性ゴム材料の研究に挑戦したいと考えております。モビリティ分野では、次世代タイヤの誕生により、タイヤのエアレス化やデバイス化などが求められてます。そこで、高い耐久性や、導電性を有するゴム材料を開発することで、次世代モビリティの発展に貢献することができ、社会に貢献することができると考えております。

入社後のキャリアプランはどうか。

10年後は分野のスペシャリストとして活躍し、チームのリーダーとして活躍したいたいと考えております。CDP制度によって複数の部署を経験し、幅広い知識と共に、自分の専門性や知識をより高い視点から捉え直すような広い視野を身に付けていると思います。その広い視野を活かし、様々な知識やキャリアを持った研究員それぞれの強みを引き出すような研究チームの運営や若手の育成をしたいと考えております。その為に、1年後は配属された部署でがむしゃらに自らの知識と経験を積みたいと考えております。素直に仕事に取り組み、学ぶ姿勢を貫きながら働いていく上での基礎を築いていきたいです。その中でも上司と積極的にコミュニケーションをとり、チームの一員であるという自覚をもって仕事に取り組みたいと考えております。10年後に活躍している自分をイメージしてモチベーションを保ちつつ、日々努力していたいと思います。

最終面接 落選

実施時期
2020年04月
形式
学生1 面接官4
面接時間
30分
面接官の肩書
役員と部長
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

最終面接も前半は技術面接、後半は人事面接であり、一次面接と同様であったが、より深掘った質問が多く、簡潔に答えることができなかった。また、逆質問の時間も多く、ただ質問するだけではなくて、自分の意見等も混ぜながら聞くと良いと感じた。

面接の雰囲気

WEBであり、面接官がそろうまで雑談をして待った。コロナで大学はどうなっていますか、等の気楽な雰囲気であった。

最終面接で聞かれた質問と回答

研究概要を5分でプレゼンしてください。

資料の方はお手元にお揃いでしょうか。初めに資料に一点、訂正があるのですが、二枚目、Fig.5 左の写真がTPC1p-16となっているのですが、正しくはTPC1m-16です。
大変失礼いたしました。それでは説明を始めさせていただきます。
私の研究テーマは、「桂皮酸構造含有トリフェニレン誘導体の液晶性と光重合反応に及ぼす側鎖の影響」です。
大まかに内容を説明いたしますと、私の研究では半導体材料としての利用が期待されている、液晶性を示す有機化合物の合成と、その物性評価を行っています。
ですので、液晶、有機合成、物性評価というのがキーワードとなりますので頭に入れていただければなと思います。
それでは資料に沿って説明させていただきます。
まず、研究背景ですが、液晶性有機化合物は、ある特定の温度範囲で、分子がある一定の方向に配列し、資料のFig. 1に示したような柱状のカラムナー構造を構築し、分子の積み重なりの方向に電気を通すようになります。また、一般的な無機半導体に比べ、加工性に優れており、分子エレクトロニクスの分野への利用が注目されております。
しかし、この電気を通すという性質は温度に依存し、ある一定の温度でのみしか発現することができません。
その為、私の研究室では、この欠点を克服するため、カラムナー構造を保持した状態で光を当て、重合させ、分子の積み重なりを固定することで、導電性と熱安定性の両方の実現を目指しています。
また、私の研究では、前任者と異なる分子構造を設計し、液晶特性の変化を調査したり、重合によって得られるポリマーの形態の変化について調査しています。
それでは結果と考察について説明します。まず、合成に関してですが、Fig.3 に示したようなトリフェニレン誘導体を設計し、こちらをTPCと名付けました。黄色のトリフェニレン部位と緑色のアルキル鎖によって液晶性を発現させ、青色の桂皮酸部位によって光照射による重合を可能とします。
TPCはアルキル鎖の本数と、位置、長さによって分類され、スキーム1に従い、側鎖がベンゼン環のメタ位に1本導入されているTPC1m-nと、メタ位に2本導入されているTPC2mm-nを合成いたしました。
この合成に関してですが、TPC1m-nとTPC2mm-nでは側鎖の立体障害に違いがあり、反応性に影響していると考えられたため、異なる反応を用いて合成しました。
続いて、合成したTPCの液晶性について説明します。2ページ目をご覧ください。
Fig.4 はTPCの相転移挙動を示しておりFig.5 は液晶温度での偏光顕微鏡観察によって得られた液晶組織になります。
まず、TPC1m-12では液晶性を発現せずこれは側鎖の長さが短い為に、運動性が不十分であったためと考えられます。
一方でTPC1m-14と16では共に液晶性を示し16ではFig.5 に示したような特徴的な砂上組織が観察されました。
また、側鎖が長い16の方が運動性が大きくなり、相転移温度は低下しました。
最後に、TPC2mm-4と6についてですが、こちらは側鎖の数を多くすることで、より運動性が増し、液晶性が発現しやすくなるのではないかと期待し物性を評価いたしました。
結果としては、どちらも転移温度が不明確となり、これは、二本の側鎖を導入したことにより、分子同士の立体障害が大きくなり、液晶相の構築が不安定となったためと考えられます。
それでも、2mm-6ではFig.5 に示したような特徴的な砂上組織が観察され不安定ながらも液晶状態が確認出来ました。
最後に、光重合結果についてです。
合成したTPC1m-16 と、以前の研究で合成されたTPC1p-16の液晶温度における光重合によって得られたポリマーを Fig. 6 に示しました。TPC1m-16では屈曲したファイバー状ポリマーが得られた一方で、側鎖の位置を変えたTPC1p-16ではらせん状ポリマーが生成しました。この違いから、側鎖位置の違いによって重合の際の分子の集合状態の安定性が異なると考えられ、ポリマーの形成機構の解明を現在進めております。
今後の展望といたしましては、先ほどのポリマーの形成機構の解明に加え、新規のトリフェニレン誘導体の合成と物性評価を行うこと。そして、資料には記載していないのですが、TPCの導電性を測定したいと考えております。
発表は以上となります。

逆質問があればお伺いします。

・研究開発の部門で活躍されている方々は、どのような人柄の方々が多いでしょうか?
・実際の研究所での実験の雰囲気や進め方等、大学と異なる部分を教えてください。
・私は御社の行動指針である4C(よんしー)の中でも特にChallengeに自信があるのですが、残りの学生生活において意識して高めておくべきものがありましたら教えてください。
・私は将来、研究チームのリーダーや、マネージャーといった立場で活躍したいと考えているのですが、そのような立場で活躍できる方の特徴がありましたら教えてください。
・今後AIやIoTの発展に伴い、ディスプレイ材料の需要は更に加速していくと思われるのですが、その更に先のニーズに先駆けた戦略や事業展開がありましたら教えていただきたいです。

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JSRの 会社情報

基本データ
会社名 JSR株式会社
フリガナ ジェイエスアール
設立日 1957年12月
資本金 233億7000万円
従業員数 1,542人
売上高 4046億3100万円
決算月 3月
代表者 E.ジョンソン
本社所在地 〒105-0021 東京都港区東新橋1丁目9番2号
平均年齢 40.5歳
平均給与 823万8000円
電話番号 03-6218-3500
URL https://www.jsr.co.jp/
NOKIZAL ID: 1138575

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