【批判と展望、自己表現】【23卒】東京電力ホールディングスの技術職の最終面接詳細 体験記No.40393（上智大学大学院/男性）（2023/2/20公開）

個別説明会という名の選考だった。会場に着くと、各階で色々な会社がイベントをやっていて、東京電力はフロアをひとつ貸切だった。まず出席確認後、学生5-6名くらいの人数で会社の説明会を受けた。その後各々部屋に案内され面接が開始した。面接終了後退出した。

個別説明会という名の面接なので、ちゃんと対策することが求められる。特に福島原発の事故についてどう思うかを本人たちに言うのは、なかなか難しいと感じた。批判すべきことは批判して、自分はどのようにしていきたいかを述べることが重要であると感じた。

それほど重々しい雰囲気ではなかった。アイスブレイクから入り、会場までどのように来たか、対面の面接は今まであったか等聞かれた。

無し。

就活会議

福島原発の事故を起こしたが、それについてどう思うか、またエネルギーの安全保障についての考えも教えてください。

日本の原子力発電の信頼を世界から失った瞬間だと思った。原発は日本にとって必要なエネルギーなのに、福島原発の事故を受けて、世間から厳しい目を向けられた。親の仕事もあってそれは幼少期から強く感じている。しかし、日本に原発が必要なのは自明であるため、当事者意識を持って信頼の回復に努めていきたい。
化石燃料の多くを輸入に頼っているため、エネルギー自給率はかなり低いのが課題である。現在風力発電や太陽光発電の拡充をはかっているが、供給不安定性や技術がまだまだ発展していない等の課題が挙げられる。そのため、一つのエネルギーに頼らないエネルギーミックスを実現し、それを支えるクリーンで大量の電力を得られる原子力発電は重要であると考えている。

同業他社ではなく東電を志望する理由

世間から理解を得られるような、安心・安全な原発を実現したいという想いから御社を志望いたします。父は日本原燃に勤務していて、幼少期から原発のありがたさを感じてきました。そんな中で、福島原発事故が起こり、ご近所の人からの視線がきつかったのを今でも覚えています。しかし、エネルギー安全保障や脱炭素の流れを考えると、今後日本では原発は不可欠であり、そして何よりも幼少期から父の働く姿に誇りを感じてきたからこそ、世間から認められるような安心安全な原発を実現したいと思っています。御社は福島原発の事故を起こした当事者であると同時に、原発のリーディングカンパニーです。安心安全な再稼働を成し遂げることも、事業者として廃炉を完遂して福島の復興にけじめをつけることも、世間に原発を認められるという点で、私の中で他社では成し得ない意義があると感じており、御社を第一志望としております。ぜひ御社で未来の原発シーンを牽引していきたいです。以上が志望理由です。