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【知的財産の本質を見抜く力】【18卒】キヤノンの特許技術職の本選考体験記 No.3191(中央大学/男性)(2017/12/11公開)

キヤノン株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2018卒キヤノン株式会社のレポート

公開日:2017年12月11日

選考概要

年度
  • 2018年度
結果
  • 内定辞退
職種
  • 特許技術職

投稿者

選考フロー

企業研究

この会社で行った企業研究はとにかく会社の中に入り込み生の情報を手に入れるということです。私はこの企業のインターンシップに参加し知的財産に関する特許技術職に興味を持ちました。インターンシップでは2週間に渡り、職場配属型なのである部署の中に入って実際の仕事を見ることができる非常に有意義なものでした。
そこでコネクションをつくりOBOG訪問など働いている現場の社員の話を数回行いました。
知的財産に関する情報はネットなどにもあまり載っていなおんぽで、自分の足を運び、自分で生きた情報を手に入れないといけません。
また、ほかのメーカーの知的財産職の話を聞くことにより、特徴や業務内容の差別化などをはかり念入りに準備しました。

志望動機

私は「キヤノン特許部隊」として知的財産という観点から企業価値を最大化し、広範な事業活動を土台から支えていきたいと思う。
貴社のインターンシップでの実務を通し、特許の権利化業務に非常にやりがいを感じた。クレーム作成では、発明を言葉でどのように表現するかによって特許価値が0にも100にもなることを学び、事業の成否は特許技術職の腕にかかっていると感じた。
また、他社の特許状況を踏まえて言葉の表現を考えるなど、様々な視点が必要になることに難しさを感じた。
このような事業の根幹を支える責任ある仕事に、私の強みである「相手の考えを引き出す力」と「本質を見抜く力」を活かし、開発者からヒアリングし発明の本質を見つけ出し、企業価値の高い特許を取得していきたいと思う。
将来的には、技術視点の「守りの特許」だけではなく、事業視点の「攻めの特許」という視点から未来を俯瞰し、貴社の強みである研究開発戦略・事業戦略・知的財産戦略の三位一体経営に関わっていきたいと思う。
開発者と特許技術職の距離が近い貴社だからこそ、開発者と協力しながら事業の展開を踏まえた特許取得が可能であり、チャレンジできる環境があると思い志望した。

WEBテスト 通過

実施時期
2017年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

WEBテスト対策で行ったこと

10月に受けたものを使いまわしたので、特に対策は行っていない。

WEBテストの内容・科目

テストセンターで言語、非言語、性格診断

1次面接 通過

実施時期
2017年05月
形式
学生1 面接官2
面接時間
40分
面接官の肩書
不明
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

この面接は技術面接でした。
基本的に研究内容、学部生は興味のある勉強について簡潔に話し、それに対する質問が来る。
学部生ということもあり研究については甘めに見られていたとは思うが、論理的に伝えられていたのが評価されたと思う。

面接の雰囲気

非常に穏やかな雰囲気で話しやすい環境だった。
インターンシップで見覚えのある人だったので非常に話しやすかった。

1次面接で聞かれた質問と回答

学生時代を通して学んだ専門分野の中で、あなたが得意な、または興味のあるテーマを教えてください。

最も興味があるテーマは、「天体物理学におけるX線偏光観測」である。私が所属する宇宙物理学研究室では、X線天文衛星などを駆使して、現代科学をもってしても未解明な宇宙の真実を探ることを目標に研究に取り組んでいる。
その中で、天体観測のための望遠鏡に搭載する「X線偏光検出器の開発や評価」を行った。私は「宇宙の96%の未解明物質を知りたい」という想いで研究室に入ったので、ブラックホールのメカニズム解明に繋がると期待されているX線偏光観測のテーマに興味を持った。この研究の背景としては、X線観測における光の「明るさ」・「スペクトル」・「時間変動」「偏光」の4つの情報要素のうち、「偏光」の観測のみが未開拓な分野で十分な情報が存在しないことにある。
先行研究では、X線偏光観測の検出効率の高い検出器の製作が行われているので、私は初めに、検出器の性能評価を行った。具体的には、集光量と焦点距離の測定を行い、X線の集光量がピークとなる位置や検出できるエネルギー幅を評価した。
この研究を通して、目標設定→実験→分析評価→改善というPDCAのサイクルを回す力と共に、誤差の原因分析などから定量的に考える力が身についた。

あなたがキヤノンで興味を持っている技術について教えてください

私が最も興味を持っている技術は、医用イメージング技術です。私がこの技術に興味を持ち始めたのは、大学の「物理と社会」という講義の中で、実際に貴社の社員さんに来ていただき、今まで学んできた物理が社会のどこで活かされているのかという話を伺ったときからです。
キヤノンと言えばカメラやプリンターというイメージが強かったので、イメージング技術を駆使し、X線撮影装置や眼底カメラ、そして癌の早期発見などの最先端医療の発展に貢献をしていることを知り驚きました。何より私の中で今まで学んできたことを活かし、人に喜びを感じて貰いたいという強い気持ちが軸にあるので、新たな可能性を秘めているイメージング技術に心が惹かれました。
また、この技術は非常に将来性があり、見えないものを可視化することによってゆくゆくは癌だけではなく、様々な病気の早期発見や人間の生体を知ることができ、最先端医療で活躍する分野だと考えられるので興味をもちました。

最終面接 通過

実施時期
2017年05月
形式
学生1 面接官1
面接時間
40分
面接官の肩書
本部長
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

理系のメーカーとしてやはり自分の専攻にについてきちんと語れるのか、またそれがどのように活かされるのかをきちんと相手にわからせることができた点が評価されたと思う。

面接の雰囲気

穏やかな印象。一次面接と同じくインターンシップで面識があったので、インターンでの話をアイスブレイクとして行ってくれた。

最終面接で聞かれた質問と回答

どこで知的財産職を知り興味を持ったのか(インターンシップにそもそも参加した理由)

私が知的財産に関するインターンシップを志望した理由は大きく分けて2つある。
1つ目の理由は、幅広い分野に触れることができ、専門性を理解しながら技術者から話を聞き出す特許技術職に魅力を感じたからです。
2つ目の理由は、特許が開発戦略上どのような位置付けで重要性をもつのか学びたいからです。

以前、大学の卒業生でもあり知的財産に関わってらっしゃる◯◯さんのセミナーを伺い、貴社の最大の強みである特許を重視し、それを軸にグローバルな事業展開をする知的財産を尊重する姿勢に感激し、実務の一部を通して特許出願された発明に関する先行技術の調査をし、特許出願の流れの一端を体験したいと強く感じた。
また、特許技術職で最も必要とされるのは“傾聴力”が備わっていて、向いていると感じたから。

自分の専攻を知的財産職にどう活かしていくのか

物理学科として培ってきた『本質を見抜く力』と『多角的な視点から考察する力』という2つの力を特許・知的財産部門として存分に活かして行きたいと思う。
私は、物理学を学ぶ際、一見すると複雑な現象を多角的な視点から考察し、単純な現象に置き換えることを常に意識してきた。
これは、最も大事な根本の要素を抽出する作業であり、『本質を見抜く作業』に他ならないと考える。
このような力は、開発者からヒアリングし発明の本質を見つけ出す際に活かすことができると思う。
また、特許技術職には、特許的視点・開発者の視点・他社の視点などの様々な視点も必要だと思う。自社だけではなく、他社特許の権利範囲などを考慮に入れ、権利取得業務を行わなければならない。
そのような仕事の中で『多角的な視点から考察する力』を活かし、様々な視点から発明を捉え、価値の高い権利を取得していきたいと思う。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

特になかったが、早めに内定の可否を伝えてほしいとのことだった。
悩んでいる旨を伝えたら真摯に相談に乗ってくれた。

内定に必要なことは何だと思うか

理系のメーカー企業は学部生にとっては非常にハードルが高いように思われる。自分もそう思っていたし、大学院生じゃないと受からないと思っていた。しかし、そんなことはないので安心してほしい。
きちんと自分の研究について理解し論理的に相手に話すことができれば、きちんと選考も通ると思う。特にこの企業では、技術知識や今まで取り組んできた勉強などの質問が多かったので、きちんとまとめて話せるように準備していくべきだと思う。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

何事にも主体的に貪欲に取り組めるかは重要だと思う。例えばOBOG訪問の時も、聞きたいことがあれば自らアポイントをとり主体的に行動している人は内定をもらっていて優秀な人が多いと思う。決して受け身にならず行動した方がよいと思う。

内定したからこそ分かる選考の注意点

注意点としては、研究内容・今まで学んできた勉強についてきちんと話せるようにすること。また、専門外の人にもきちんと分かるように説明できるようにすることだと思う。
※今回はインターンシップに参加したのでESのフローはカットされている。

内定後、社員や人事からのフォロー

インターンシップでもお世話になった人から連絡があった。

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Q. 志望動機
A.
多くのひとから愛される製品に携わることです。幼いころからものづくりに強い興味があり、趣味でもあるカメラ設計に関心を持ちました。カメラを購入した際、きれいな写真が撮れる感動と共に表現することの難しさも知りました。個人での色の見え方、撮影時の感情や環境が写真に反映され、心に思い描いた記憶をそのまま写真にできる、そんな個性を持ったカメラを作りたいと考えます。エントリーモデルからプロフェッショナル機まで扱うため、様々な個性を持ったカメラ作りに携われると考えます。そのような製品を作ることで、手に取った時の感動を多くの人に知ってもらいたいです。貴社で働くことで、多くのひとから愛される製品に係ることが携わることができると考えました。現在は、新製品開発に携わることでたくさんの知識や経験を習得し、自ら提案することで引っ張っていく技術者になりたいと考えています。 続きを読む
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公開日:2017年12月15日

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キヤノンの 会社情報

基本データ
会社名 キヤノン株式会社
フリガナ キヤノン
設立日 1937年8月
資本金 1747億6200万円
従業員数 174,291人
売上高 4兆1809億7200万円
決算月 12月
代表者 御手洗冨士夫
本社所在地 〒146-0092 東京都大田区下丸子3丁目30番2号
平均年齢 44.1歳
平均給与 832万円
電話番号 03-3758-2111
URL https://canon.jp/
採用URL https://global.canon/ja/employ/new/
NOKIZAL ID: 1130258

キヤノンの 選考対策

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