19卒 本選考ES
技術職
19卒 | 神戸大学大学院 | 男性
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にもわかるように説明し、その技術を用いてどのような社会課題の解決に貢献できる(したい)か説明してください。
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A.
私の研究テーマは【物理測定へ応用するために測定装置となるカンチレバーを開発する】というものです。我々の研究室では電子スピン共鳴(ESR)法と呼ばれる不対電子をダイレクトに測定することで、物質の性質を明らかにするといった研究を行っています。その中でカンチレバーは微小な力を検出できるので高感度測定装置として期待されています。 先行研究でも実際にカンチレバー作製が行われていますが、対象となる試料は固体試料のみであり、液体試料などの測定に対応できていないのが現状です。そこで新たに液体試料をも測定できる磁気チップ付きカンチレバーの開発に着手しました。磁気チップ付きカンチレバーの新規プロセスは3種類ありますが、まずチップの作製にあたりました。チップの大きさは小さいほど磁場勾配が大きく高感度になるため1μm以下が望まれます。そのため新たに電子線描画装置を導入し、その条件決定や作製プロセスへの組み込みを行いました。現状では2つ目の新プロセスである2層レジスト過程の開発に取り組んでいます。 将来的には作製したカンチレバーを用いて、ヘモグロビンやPSⅡをはじめとしたタンパク質の液体状態でのESR測定を行い、タンパク質が酸素を貯蔵・運搬するメカニズムを明らかにしたいです。そしてその結果から、難病に対するアプローチや二酸化炭素での発電などの医療や製薬、環境エネルギー分野への貢献を考えています。 続きを読む
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Q.
学生時代(大学・大学院)に周囲を巻き込んで困難を乗り越えたエピソードを説明してください。その中であなたの果たした役割やこだわった点を具体的に説明してください。
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A.
学生時代で最大の困難は【参加者150名の学内交流テニス大会の新規開催・運営を責任者として取り組んだ】ことです。今までは複数団体での交流があまりなく、団体間の交流を深めるため、新しい大会を開催しました。また、やるからには参加者全員に満足してもらいたいと考えました。 具体的な取り組みとしては、新規の大会なので参加したいと思ってもらえるものにしなければなりません。そのため開催や運営にあたり、「参加者は何を求めているのか」、「そのために誰が何をすべきか」という点を重視しました。そこで各団体の代表者と積極的に連絡を取り、各団体の方針を確認させてもらいました。そこから協力者と意見を交わしながら、各団体の求めることを考え、独自のルールを作るなど工夫を凝らした大会にしました。また、運営に関してはほぼ全ての団体でスムーズな運営が求められていました。その中でも「一人ひとりがすべきこと」を意識することで滞りない運営を行いました。その結果、最終的に大会終了時のアンケートでは回答いただいた全員が満足したという結果を得ることができました。 この経験より得た【相手の視点に立って物事を考える】ことを貴社に入社した際にも活かしていきたいと考えています。 続きを読む